骨髄のことはわからない

想像がなければ距離が現実のものになり存在をぼかしてゆく 世界は、きみは、遠く、直近にあり、私の中にもある 濃い霧で視界が霞んだとき、見えていなくてもその場にある、はずであるが、今回ばかりはどうも怪しい    ゆめをみる 空は雲ひとつなく晴れていて、海岸で笑顔の祖母と話している 祖母と別れ、話した内容を反芻しながら目覚める が、何も覚えていない わたしはすべて忘れている わたしは、自分の愚かさも忘れている  気づけば私は荒地に思いを馳せている 気づけば私は荒地の写真を撮っている  水路の水が増えていく  尾の白い鳥が山に向かって飛んでいく カラフルな壁紙の家を思い出す なぜか最近は未来の話題が良く交わされる 私と誰かが話している わたしはそれを側で見ている

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