せせらぎ

ぬるま湯のような未来に手をかざしてみたものの、空気が裂かれて部屋に籠る 明日の私がきみの香りを連れてきて、占いを始める。

平和と自由の文字が重なって、空が暗くなってゆく 青い目にはわたしが小さく映る 目覚ましく光が変化するあの星を思いだす

内側の詩 曖昧な部屋  私のかたちは雲のように変わり、流され続けている この風景を歌にする

それはせせらぎである

気づかないで わたしときみは、間違ってなんかいない
足りない言葉を二人の間に挟んだ温度で補う 深く沈む朝の地底

澱む水面に氷を浮かべて時空を生み出す 烏が鳴く 電流が体を巡る 気づけば数時間が経っていた

眺めていた時間に愛を重ねる 空が明るくなる 悲しみに先はない

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