生きた死体

あまりにも自然な体温の上昇がわたしの理解を遠ざける 前を向くにはこの街の正しさが必要だって何回も言っているじゃない 私に

みんな穏やかな顔をしている 私だって穏やかであった 間違えていた過去に戻って直すつもりはない 今はそうであるというだけ 部屋の想像が遠くなる

誰が思考することの困難さをわたしの体に組み込んだのですか? 新幹線で聴くR&Bは耳を締め付けるし、すれ違う人はこちらを睨んでいるように見える

はやくこの空に飛び降りたい 海の怪物になって深海へ潜りたい 全部嘘だ 体が熱いよ 指の一本くらいあげる 世の中は循環しているんだから

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?