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淡いオレンジの空が唸っている 海辺の工場がフル稼働しているようだ 今日の丘は空気が異様で、てっぺんまで行くことができなかった

(非通知設定からの電話が一瞬だけ鳴る 茂みの中で人影が動く いつもは気がつかない細い路地がいくつも目にとまる 学校から変な音が鳴っている)

夜明けがわたしの心と同期し始める この人生は何に始まり、どこへ向かうのかという問いの重みが一瞬軽くなった気がした

気にしないで走ろう 波はきっと穏やかじゃない 世界はずっと、ここにある

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