見出し画像

運動鍼と気と

運動鍼は”気”を動かす鍼法です。

”気”はもちろん目には見えない無形の存在。

我々、鍼灸師が取り扱っている
”気”には大きく3つあります。

・衛気
・営気
・原気

そして運動鍼には2つの鍼法があります。

1つは患部より遠隔に刺鍼して
患部を動かしていく鍼法。

これは検脈時に反応のある
経脈の原穴に刺鍼をします。
ということはこれは経脈の中を流れている
”営気”に対してアプローチをかけています。

もう1つは患部に刺鍼もしくは施灸をして
患部を動かしていく鍼法。

これは触診や患者さんへの問診から
反応点に施術をするということで、
これは経脈外を流れている
”衛気”に対してアプローチをかけています。

もちろん営気、衛気は協調して働きますが、
それぞれの特性は全く違うものです。

運動鍼は営気、衛気それぞれの違う側面から
アプローチをかけて、
営気、衛気の働きを協調させて、
疼痛緩和、可動域改善を図ります。

営気、衛気が協調しなかったら
身体はどのようになるのかも
霊枢という本のなかに書かれています。

運動鍼を東洋医学的に考えると
本当に奥深いもので、
その基になっている記述は
素問、霊枢、難経などの
古典文献にたくさんあります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?