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運動鍼と五要穴

運動鍼で遠隔に刺鍼をする際に
使用する経穴は主に要穴になります。

要穴といえば真っ先に思い浮かべるのは五要穴。

これもよく国家試験に出てきたので、
覚えましたよね。

井穴:脈気が出る所。心下満。
榮穴:脈気が溜る所。身熱。
兪穴:脈気が注ぐ所。体重節痛。
経穴:脈気が行く所。喘咳寒熱。
合穴:脈気が入る所。逆気して泄する

皆さんは五要穴は臨床においては
どのように活用していますか??

でも十二経脈と五要穴を
よくよく見てみると
違和感を感じる部分が
ありませんか??

十二経脈は手太陰肺経から始まりますね。
一番最初の五要穴は合穴の尺沢。

でも五要穴の並びが
井榮兪経合の並びなら
尺沢は井穴でないと??
思いませんか??

五要穴の並びを見てみると
十二経脈全て経脈の流れ関係なく、
手足の指先が井穴、
肘膝関節周囲は合穴、
の並びになっています。

五要穴は経脈の流れ関係ないということは
営気というよりかは
衛気に対して影響を持つ要穴になります。

衛気に対して影響するのが
一番分かりやすいのが井穴ですね。

井穴は刺絡に使用することもありますが、
刺鍼すると少し触れるだけでも
敏感で、痛いですよね。

それだけ衛気を動かすのに
長けている要穴になります。

経穴自体は経脈上にあり、
営気が流れている経脈にも
影響与えることが出来ます。

五要穴の中でも
衛気・営気の合流点に当たる所が、
井穴:脈気が出る所。
合穴:脈気が入る所。
になります。

でも井穴は手足末端にいけばいくほど、
経穴は小さくなり、
刺鍼した状態を維持するのは難しいので、
五要穴は原穴以外では
合穴を使うこともあります。

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