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運動鍼と痛みの構造

皆さんも臨床においては
色々な運動器疾患の治療を
されてきたと思います。

運動器疾患は主訴でも随伴症状でも
大なり小なり訴えられることがあります。

その運動器疾患のレベルも色々と
ありますよね。

その中でも軽いレベルの運動器の痛みなら
・ストレッチをする
・軽い運動をする
・患部を温める
ぐらいで解消します。
また気の巡りが良い若い人なら
何もしなくても一晩寝たら
良くなっていることもありますよね。

このように一過性の陽気の滞りのみの
単層レベルの運動器疾患なら
治療院に行くよりも自分で対処するでしょう。

治療院に来られるレベルになると
・気
・水(湿痰)
・血(瘀血)
が複数に渡って絡んで
痛みを発症させているレベルです。

複数に渡って絡んでいるケースも
レベルがあります。

運動鍼は患部の陽気を動かしていく
鍼法とお伝えしてきました。

患部の陽気を動かすと
陰邪である湿痰、瘀血も動き
疼痛が緩和します。

しかし陰邪のレベルが強いと
陽気を動かしても
患部に疼痛が残ることがあります。

その場合は湿痰、瘀血の処理もしないと
運動器疾患の疼痛は完全には解消しません。

運動器疾患の疼痛の主体が
気レベルか?湿痰レベルか?瘀血レベルか?を
見極めなければ、患者さんから、

「治療した日は楽やったけど、
次の日には元に戻ったわ」

と言われてしまうことになります。

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