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【ライブメモ】tacica猪狩翔一『hoshioto'24』 at 2024.06.01 葡萄浪漫館(岡山県)

『hoshioto '24』
岡山県井原市 青野町 葡萄浪漫館
2024年6月1日(土)
出演時間:16:25〜17:10
MOON GARDEN


セットリスト

リハ:Silent Frog(2008年『parallel park』)
01. wondermole(2012年『newsong e.p.』)
02. デッドエンド(2022年AL『singularity』)
03. 中央線(2019年AL『panta rhei』)
04. ordinary day(2018年Sg)
05. ネバーランド ※僕が今日の日を忘れなくても〜
06. 人間賛歌(2022年AL『singularity』)
07. LEO(2014年Sg)
08. ダンス(2022年AL『singularity』)

会場のことなど

岡山も快晴。気持ちがいい。暑過ぎず、過ごしやすい気候。数日前は台風がうろついていて不安だったけど、当日になってみれば雨の心配もなく良かった。

いつもは福山(広島)経由で行っていたけど、今回は岡山経由で行ってみた。いずれにしても、井原鉄道。ずんずんと田園風景のなか入っていくのは、非日常へ入っていく心地がしてたのしい。でも、誰かの日常の景色でもある。おじゃまします、という姿勢でローカル線に乗る。

井原鉄道・清音駅。2両のローカル線

MOON GARDENの前の出番は、猪狩さんと弾き語りで共演したこともあるRuy Matsuyama Soloさん。15:45頃終わり、猪狩さんとなるやんさんが出てきてセッティング開始。

猪狩さんは、ニールヤングの黒Tシャツ、黒のパンツ、あまり見かけないブルー系のニューバランス、メガネ無し。スタンディング歌唱。ペットボトルの水と、会場で買ったとおぼしきアイスコーヒー。

なるやんさんがチューニング。猪狩さんは譜面台の位置を調整。

森の中にステージが組まれて、前方にはフェイク芝のシート。直射日光は夏を帯びていて暑いけど、日が翳り、ほのかに風が吹き抜けるととても気持ちがいい。遠くから別のステージの音楽が聞こえる。あまりの強行スケジュールで帰りの電車の時間で頭がいっぱいだったけど、会場に着いた瞬間に、なんとかなるか〜と気持ちがゆるんだ。

MOON GARDENはこんな感じ

そんなことを感じつつ、猪狩さんのセッティングを眺める。

リハでSilent Frogを少し歌う。ときおり演奏だけになったり。「じゃあ本番よろしくお願いしますー」と、16:04に準備完了し一旦履ける。

横向くと険しい獣道

感想など

16:25スタート。スピーカーがめちゃくちゃ良くて、野外なのに耳元で歌われている以上の包まれ感。なんでもない空の下、ただ気持ちよかった。“全身で音を浴びる”というそのまんまを体感。陽がのびていて、夕方の時間帯でもぜんぜん明るかった。

wondermoleからスタート。おお、弾き語りが始まったぞ、と思う曲。

続けて、「デッドエンドという曲を歌います」と言って二曲目がスタート。その曲紹介の時点で胸がいっぱい!!!! 懇願していた曲なので、ひとことも、一音も聴き逃すまい、と姿勢を正した。もう、ひとフレーズごとにざっくざくと刺さってどうにかなりそうだった。噛みしめた。

デッドエンドが先攻配信開始&MV公開されたのが、ちょうど2年前の2022年6月1日。個人的な節目がいくつか重なった日でもあったので、この2年間を思い出して涙ぐみそうになった。最低で最高な最愛のメモリー。とても思い出深い日になりました。(猪狩さん、ありがとうございます!)

三曲目は、ここのところ歌ってくれる中央線。CD音源とは異なるイントロだけど、もしや!?とピンときた。畳み掛けるサビがとても良くって、最後の〈まだ愛していたいよ〉の前に大きなブレスをして、その息づかいが最っ高に良かった。吸われたい。「そんな東京の路線なんて知らないよ、とおもうだろうけど、僕も北海道出身でよくわかってないので大丈夫です」(←?)という紹介も。

「むちゃくちゃ気持ちいい時間。これからの時間がいいね」とか「台風が消滅、って初めて聞いた」といったMCもあったり。

からの、ordinary day。なんでもない空の下に聴くと、より、なんでもない日常の尊さを感じる。

ネバーランドが始まる前のチューニングで、ポロロンとはじいた音がダンスっぽくて、もう終わり!?と焦ったけど、そうではなかった。良かった。

なんでもない空の下、人間賛歌。これはむちゃくちゃ気持ちよかった。singularity tourのときに行った、北海道のモエレ沼公園を思い出していた。

なんでもない空の下

名刺代わり的なLEOは、いつも心を奮い立たせられる。鼓舞される。

あっという間に、ダンス。不確かなことにおびえてしまうことが多いこの頃なので、〈曖昧なことなど気にしないでおこう〉に勇気づけられる。そんなの気にしたってしょうがない。

50分の枠だったけど、5分ほど早く終了。

前日まで、岡山は日帰り楽勝だろ!!とおもっていたけど、とんでもなかった。hoshioto会場は岡山駅からさらに1時間かかる山奥なので、難易度がぐっと上がる。猪狩さんのパフォーマンスだけを目当てに、迅速に移動した結果、日帰りチャレンジに成功した。

ほぼ移動していた記憶しかないが、またとない時間、特別な環境下でのパフォーマンスを観ることができたので、注いだ労力と比較するまでもなく最高だった。hoshiotoは行くの大変だけど、それ以上に得難い体験がいつもある。

tacaci。MOON GARDENの手前で発見
無人の物販を記録
光が降り注いでいた
ありがとう、hoshioto!


新幹線でおいしいビールが飲みたい!