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【ライブメモ】tacica猪狩翔一『閏』 at 2020.02.25下北沢HALF

概要

『閏』
猪狩翔一(tacica)×こっけ
OPEING GUEST:仲川慎之介(時速36km)
2020年2月25日(火)@下北沢HALF

セットリスト

01.夏をあきらめて(原曲:サザンオールスターズ
02.僕ら
03.夢中[新曲]※生まれ変わったら〜
04.冒険衝動
05.LEO(tacica 2014年Sg)
06.[新曲]※月と太陽と僕のダンス〜
en) 中央線(tacica 2019年AL)

会場とか服装のメモ

猪狩さんは白のロンT×白のTシャツの重ね着、デニム、明るめのグレーのニューバランス?(よく見えなかった)。そして、新メガネ。これまでは黒縁フレームだったけど、新しいやつはシルバーの細めのフレームでインテリジェンスな感じ(そういえばメガネが壊れたことをインスタにUPしていた ↓)。マスクは濃いグレーのピタっとする感じのやつ。立って歌うスタイル(今日は全員スタンディングだった)。サントリーの天然水と、クラフトボス。

コロナ騒動により、猪狩さん自ら、観客用のマスクとアルコール消毒を用意してくれていた。前回の一酸化炭素中毒チェッカーに引き続いて、ホスピタリティが素晴らしい。

楽曲のメモ

弾き語りを始めて以来、数多くの新曲があるから最近は歌わなくなってしまった曲もあるけど、『僕ら』と『冒険衝動』は漏れなく歌われており、洗練されてきている感がある。ちなみに今回は『未来戦隊SOS(仮)』改め『象牙の塔』を歌わなかったのが残念だった。でもその分、tacicaとして歌われるのが楽しみである。

前回の下北沢440に続いて今回も歌ってくれた『LEO』。リリース当時に聴きすぎてしばらく離れていた期間があったけれど、弾き語りで聴いて今ふたたび大好きになっている。〈絶対がないから この世界じゃ機械たちも迷う〉。そこはかとなく今の世の中の状況に響く。

前回の下北沢440での弾き語りで初披露した曲のタイトルが『夢中』だと判明。最後、〈いつだって僕は僕に夢中〜〉みたいな歌詞で終わるのだけど、とてもtacicaっぽい、猪狩さんっぽい歌詞、という印象。

コロナ騒動で世間がワサワサしているけど、今回の開催がギリギリ首相の会見よりも前だったからできたような気もしていて、そういう意味でもアンコールで歌った『中央線』がしんみり響いた。明日歌える保証もないし、明日聴ける保証もない。一見すると退屈に見えてしまう「日常」の尊さを意識せずにはいられない。

MCのメモ

HALFでの弾き語りは年末の『生音と蝋燭』以来2ヶ月ぶりであり、今年初だった。ここ以外でもライブをたくさんやっているけど、やっぱりHALFはホーム感がある。自分もHALFだと気張らなくていいという安心感がある。そういうこともあってか、猪狩さんも「2ヶ月ぶりだから話したいことがたくさんあるんだ」といつになく饒舌だった。むしろ過去最高の話しぶりで、とめどなく話していた。

2/2に生まれ故郷である北海道士別市の雪まつりに出演した時の話。おじいちゃん、おばあちゃんくらいの年配のお客さんもたくさん観ている中で〈細胞からやり直して〜〉と歌っていいものかちょっと悩んで家族に相談したけど、「そもそもそういう暗い曲しかないじゃん」と言われた、とのことであった。爆笑。

そのまま北海道にしばらく滞在していたようで、今春からはじまるアニメ『波よ聞いてくれ』のタイアップに関連して、いろいろと仕事があったよう。「撮影が〜」みたいな話もしていたから、新曲『aranami』のMVも撮ったりしたのだろうか!?

それから今のコロナ騒動の話。2011年の3.11の時にバンド仲間や知人友人に良かれと思って伝えた情報が実は正しくないことで、結果的に誤情報の拡散に加担してしまったかたちになってしまい、それ以来こういう情報の扱いに臆病になっていたけれど、それでも、自分の一番身近な人に対しては、間違っていても間違っていなくても、自分が正しいと思ったことをやっていくしかないんだと思い、今回マスクやアルコール消毒を用意してくれたということだった。猪狩さんはいつだって真摯だ。

最近ドラマ『東京ラブストーリー』をAmazon Primeで観ているらしい。20代のスタッフに知ってるか聞いたら知らなかったので、この頃ずっとその話をしていると。今春リメイクすることもちゃんと知ってた。でも時代設定が違うからストーリーが破綻するのではと危惧していた。

オープニングゲストで歌った時速36kmというバンドの仲川慎之介さんは、実は大のtacicaファンでtacicaのツアーにもいろいろ行っていて、アコギにおなじみの布ステッカーがたくさん貼られていて会場が沸いた。『馬鹿』のカバー(本人曰くコピー)も。以前のHALFでの弾き語りにお客さんとして来ていて猪狩さんに思いの丈を伝え、その後「下北沢にて。」にもtacicaが出演した少しあとにバントとして出ていたようで、今回はそういった縁もあって出演と相成ったようだった。憧れの人の前で歌うってすごいし、そうした場面に立ち会うのは貴重だった。

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