【ライブメモ】tacica TOUR 2023 “ソコハカ” at 2023.05.06 東京キネマ倶楽部
tacica TOUR 2023 “ソコハカ”
2023年5月6日(土)@東京キネマ倶楽部
開場16:00/開演17:00
※当日券有り
※オールスタンディング
※マスク着用声出しOK
※生配信&アーカイブ有り
サポートミュージシャン
Drum : 中畑大樹
会場周辺について
およそ1ヶ月にわたって全国をまわったツアーのファイナル公演。あっという間だった。今回は福岡以外の6公演に参戦。
天気は曇りあるいは雨予報だったけど、快晴。だけど風がものすごく強い。体が押されるほど強い。そしてすっかり初夏の気温。水分補給をしっかりしなきゃいけないんだった、とか夏の仕草を思い出した。
東京公演だけ16時開場。あぶない。間違えるところだった。
物販はいつもの倉庫のようなスペースで、開場時間中も販売していた。売り場の横に謎のフォトスポットが出現!猪狩さんの名古屋弾き語りワンマンのときのセットが設置されていた。
入場待機場所は物販と同じ場所。15:50ころからわっと人が増えた。男女比は東京公演だと半々くらいになる。15:55ころ整理番号の呼び出しが始まり、エレベーターで上へ。「上の階に着いても整理番号順で降りてください」とスタッフさんからひと言。こういうちょっとしたことが安心感につながる。
ドリンク代500円。現金のみ。
入場後しばらくしてから、スタッフさんから「まだまだお客様が入ってくるので、全体的にちょっとだけ前へ」の指示。当日券はあったものの、後ろまでぎっしり入っていた感じ。
会場限定ラジオは、今回のツアー雨が多かったよねという話。そして5月6日が「立夏」ということから、「この夏楽しみにしていること」という話題へ。
当初、今回のツアーは「配信しない」というアナウンスがなされていたが、公演日の3日前あたりに急遽、生配信することが決定。未だこの禍の影響があることを踏まえ、仕事や遠方の人のことを考慮したことが理由とのこと。アーカイブもたっぷり一週間。ありがたい!
セットリスト
01. vase(2013年AL『HOMELAND 11 blues』)
02. 発熱(2016年AL『HEAD ROOMS』)
〜MC〜
03. aranami(2020年Sg)
04. サイロ(2016年AL『HEAD ROOMS』)
05. JADITE(2011年AL『sheeptown ALASCA』)
〜MC〜
06. 金糸雀(2023年配信Sg)
07. デッドエンド(2022年AL『singularity』)
08. BROWN(2022年AL『singularity』)
〜MC〜
09. ordinary day(2018年Sg)
10. ハイライト(2011年AL『sheeptown ALASCA』)
〜グッズ紹介〜
11. From the Gekko(2013年AL『HOMELAND 11 blues』)
12. 不死身のうた(2011年AL『sheeptown ALASCA』)
13. タイル(2009年AL『jacaranda』)
14. SUN 太陽(2012年miniAL『jibun』)★
〜MC〜
15. DAN(2013年AL『HOMELAND 11 blues』)
en01. ウソツキズナミダ(2008年AL『parallel park』)
en02. バク(2008年AL『parallel park』)
en03. アースコード(2008年『黄色いカラスe.p.』)★
17:00スタート、18:33本編終了、19:03にアンコール含めて終了。
セトリは、大陸がSUNに戻り、アンコールに福岡と名古屋と同様のアースコード。
ということで今回のツアーのセトリは、14曲目が日替わり、アンコールのアースコードの有無だった。
感想など
猪狩さんの服装は、黒のTシャツ(どこかの公演と同じ)、黒のパンツ、白のコンバース。アンコールでは黒のソコハカTシャツ。
小西さんは、白のソコハカTシャツ、黒のオーバーオール、ブーツ、デニムっぽいキャップ。
ライブ全体を通じて、照明の演出が抜群によかった。シンプルな白だけで力強く照らしたり、真横のスポットライトを効果的に使ったり、サーチライトのようにゆっくり動かしたり、逆に素早く動かしたり。会場によって楽曲の解釈が異なるから演出も違っていて、こういうところにも複数公演行く楽しさがある。
vase〜発熱がかっけぇ。どストレートに白と電球色のバキバキの照明がかっこよかった。
最初のMC。「みんな元気ですか。元気じゃなくても元気になって帰ってください……ま、そういうバンドでもないか」と言っていたけど、いやいやいやいや、元気がないときに元気になれるそういうバンドだよtacicaは!と心の中で強く思っていた。
aranamiの歌詞、〈描いては消して 繰り返す夢の中で〉とガラッと変えて歌っていたのは意図的だろうか。
金糸雀はライブを重ねるたびに好きになってく。終始、不穏なブルーの照明だったのに、ラストサビ〈八月 暑い夏の日よ〉で一気に黄色の照明に切り替わって会場全体が明るくなったのは、まるで暗いトンネルから抜け出した光の中にいるようだった。
デッドエンドは歌い出しで、危うく泣くかと思った。〈争い事や〜〉の「あ」を、こぶしを利かせて歌うのが好きすぎる。真っ赤な照明も良かった。あと〈最低で最高な最愛のメモリー 一人に一つだけの幻〉=「一人一人が持っている思い出」。高解像度で表現するのが素晴らしいんだよなと思い返しながら聴いていた。
BROWNのAメロ、ベースだけで猪狩さんが歌うのめっちゃ好き。あと2番のBメロのシンバルが、まるでたぬきちが駆け抜けているようで好き。
猪狩さんが最近、(おそらく家族で)水族館に行ったときに、コンコースでパントマイムの路上パフォーマンスに遭遇。最初は全然人がいなかったのに、いつの間にか人だかりになっていて、「日常が戻ってきてる感じがした」という話から、ordinary day。
小西さんのグッズ紹介。「配信」ではなく「中継」と小西さんが言ったことに、猪狩さんがめちゃくちゃ引っかかっていた。
小西さんがうっかり「トレーナー」と言ってしまうとすかさず中畑さんから「トレーナー??」とツッコミが入り、すぐさま「スウェット!」と言い直す場面も。
小西さんの笑いは時限爆弾。帰りの電車の中で思い出して笑う類のもの、と猪狩さん。
From the Gekko〜不死身のうたの流れが、何度観てもすごい。From the Gekkoの照明もピンクとグリーンの補色カラーでかっこよかった。
「この禍のトンネルから抜けたようなツアーをまわって、改めて納得のいく曲を作って、またライブをすること以外ないんだなって思ってます。最後に大好きなDANという曲をやります」と言って始まった本編ラストのDAN。今日一番で突き刺さった。〈残り全部の命を使え〉。迫力というよりもはや「圧」だった。生きねばと思わされた。真後ろからの全開のライトがまばゆかった。
ウソツキズナミダのイントロ、フラッシュの照明が意外すぎて、めちゃめちゃ合っててかっこよかった。このツアーを通じて好きになった曲。
「また、会いましょう」と、シンプルだけど確かな約束をしてくれて最後の曲、アースコードへ。このときの照明もまた素晴らしくて。人物と人物の間に柱のように太めの照明をあてていて不思議な空間になっていて、この曲のスケールの大きさにぴったりの演出だった。最後、アウトロで3人が輪になって、猪狩さんがギターかき鳴らしているときにニヤッと笑って楽しそうだったのが最高だった。いつまでも観ていたかった。
もろもろ情報解禁のまとめ
アンコールで猪狩さんがiPadを持って登場。生配信のコメントを軽く読んでいて時差があることに触れると、小西さんが「そっち(配信)のほうが遅い?」と発言し、会場全体が一気に恐怖に包まれた。「"生中継" なんて序の口だったね」と猪狩さん。小西さん、裏切らない。
猪狩さんが「何から言おうかな…」と迷うくらい情報解禁がたくさんあった。
新曲『ナニユエ』リリース
日付変わって、5月7日の0時に配信開始!
同時にYouTubeにてリリックビデオも解禁
昨年2022年のビルボードライブ「裸の特異点」に参加したSSW(シンガーソングライター)森田くみこさんがCho,Pf.で参加
今年の6/30ビルボードライブにも森田さん、中畑さんが参加することもあわせて発表
この新曲もビルボードライブに向けて制作したとのこと
サブスクだけじゃなく、ハイレゾも配信されていた
第2回 "集う鹿" 開催
日程:2023年8月12日(土)
場所:新横浜New Side Beach!!
それ以外の情報は無し
今後のライブ日程まとめ(個人的メモ)
5月16日(火)F.A.D YOKOHAMA(猪狩さん弾き語り)
5月27日(土)『hoshioto'23』@岡山
6月4日(日)仙台darwin(猪狩さん弾き語り)
6月18日(日)someno kyoto(猪狩さん弾き語り)
6月30日(金)『裸の特異点2023』@ビルボードライブ横浜
7月7日(金)『THE SUN ALSO RISES vol.206』@F.A.D YOKOHAMA
8月12日(土)FC鹿の仔限定『集う鹿』@新横浜New Side Beach!!
……忙しい!
新幹線でおいしいビールが飲みたい!