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【ライブメモ】tacica猪狩翔一『猪狩翔一(tacica)× 近藤康平(Live Drawing)』at 2022.07.18 下北沢440

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概要

440(four forty) 20th Anniversary
猪狩翔一(tacica)× 近藤康平(Live Drawing)
2022年7月18日(月・祝)@下北沢440
18時開場/18時半開演
有観客&配信あり
※当日券あり

セットリスト

01. BROWN(tacica 2022年AL『singularity』)
02. 夢中[新曲]※あいつの背を押す強い風が〜
03. 僕ら[新曲]※細胞からやり直して〜
04. 冒険衝動(tacica 2020年Sg)
05. デッドエンド(tacica 2022年AL『singularity』)
06. 約束(原曲:LOST IN TIME
07. 不安定なイス(原曲:スネオヘアー
08. 夏をあきらめて(原曲:サザンオールスターズ
09. 大陸(tacica 2013年AL『HOMELAND 11 blues』)
10. 人間讃歌(tacica 2022年AL『singularity』)
11. ダンス(tacica 2022年AL『singularity』)
en01) space folk(tacica 2022年AL『singularity』)
en02) LEO(tacica 2014年Sg)

感想など

tacicaのツアー只中での弾き語りライブ。なかなか珍しい。どんなセトリなのだろうと思っていたけれど、弾き語り曲、カバー曲、tacica曲という贅沢なラインナップだった。

有観客の会場は30名程度か。女性が多いのはいつも通りだけど、3割くらいは男性がいて、いつもより多いような気がした。近藤さんとはちょうど一年前のCrossing以来。近藤さんとの相性が良く、猪狩さんも時間を忘れてしゃべりすぎてしまうということで、演奏もトークもたっぷりの1時間40分の公演だった。

猪狩さんの服装は黒のTシャツ、黒のパンツ、VANSのスニーカー。水とコーヒーのペットボトル。

近藤さんに曲のイメージを伝えるために演奏前に楽曲名を発表するスタイル。前回のCrossing以来の慣習。一曲目は「たぬきちの曲をやります」とBROWN

「夕焼けとか朝焼けって、なんでオレンジなのか知ってます?」と突然、猪狩さんの問いかけ。昨日気になって調べたそう。同じ陽の光でも、距離によって届く色が異なるからとのこと。「これで一曲書けるな」と言っていたので今後の歌詞に注目したい。

夢中僕らといった弾き語りでお馴染みの曲をやってくれた。これまで弾き語りで披露してきた曲の多くは、tacicaの新譜『singularity』に収録されたけど、この2曲は初期から歌われていても収録されなかった曲。“弾き語り曲”としての存在感が強くなった気がした。久々な感じもして、新鮮に聞こえた。

デッドエンドは相変わらず歌い始めが強い。猪狩さんもライナーノーツでそのようなことを言っていた。大好きだ。全神経を集中させて聴き入ってしまう。1番はコードだけで歌って、2番から伴奏になっててそのメリハリがよかった。近藤さんの絵は、当初は人物は屈んでいたんだけど、最後になって消されて、凛と立つ姿に描き直された。まさにライブペインティング。

カバー3曲。LOST IN TIMEの約束とスネオヘアーの不安定なイスは、今回初披露。以前にも歌ったことのあるサザンの夏をあきらめて

インディーズの頃からついてくれていたマネージャーが、スネオヘアーがデビューした当時のディレクターだったらしい。スネオヘアーの「冬の翼」という曲のPVに出てくるアーノルドというロボットがいて(猪狩さんが好きで、キャンペーンに応募してもらったフィギュアを未開封のまま持っているんだって)、それを企画したのがそのマネージャーさんだったとのこと。で、さらにそのPVに出てくる内山田くんというキャラクターがいるんだけど、神様の椅子のPVを撮ったときのヘアメイクさんが、なんとそのアーノルドの声を担当していたというエピソード。すげえ。

思いもよらないぶっ飛んだ展開だった。見て。

大陸は弾き語りで歌いがち。

近藤さんのお父様が最近亡くなられたというお話を受けて、猪狩さんも中学生のときにお父様が亡くなっていたということで、自分の子どもと、自分が子どもだったときのことを思い出して書いた曲だという人間讃歌。そうした背景を聞くと楽曲の解釈がまたぐっと広がる。〈離れ離れにも慣れ〉るって、ステイホームのことだけじゃなくて、そうした親との関係性、いずれ自分のもとを巣立っていく子どもとの関係性のことも描いているんだろうと思った。〈心の水が空になったら電話しておいで〉とかまさにお子さんに向けて歌っているのかなって。すさまじい曲だな。特異点である今聴く感覚と、数年後に聴くのとではまた印象も変わるんだろう。

本編最後は、お馴染みのダンス。弾き語りで育った曲、と猪狩さん。思えば2019年の秋に初めて聴いて以来、3年弱。これも特別な曲だ。

アンコールはspace folkLEOLEOの絵も素敵だった。

公演後に、描かれた絵を購入することができて、希望者が複数いる場合はじゃんけん。この日初めて、近藤さんの絵を買うことができた。これまで何度か欲しい絵はあったけどことごとく負け続けていた。デッドエンドがますます特別な曲になった。

5回目にして初めて買えた「デッドエンド」。スクリーンに投影されたものと実物は印象が全然違って、繊細で精緻なタッチに引き込まれます。



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