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何なんwに添える言葉

ウタセは激怒した。



私は4歳のとき、うさぎになりたかった。
私は小2のとき、アイドルになりたかった。
私は小6のとき、小説家になりたかった。
私は20歳のとき、セクハラもモラハラも無いホワイト企業に就職したいと思った。適齢期に結婚して、子供が欲しい。安定した、周りに劣らない生活がしたいと思った。


何だそれ。


周りの目が恐くて、自分は何が好きだったかなんて忘れてしまった。楽器が触れなくなった。音楽が聴けなくなった。店のBGMが耳に入るだけで吐き気がした。
精神的に死ぬって、こういうことだと思った。









でも結局、またキーボードの電源を入れた。
そういう風に出来ているんだな、と思った。




好きなものは好きだと言いたい。わからなくなるのはもう嫌だ。
自分の「好き」を守るために、詩世(ウタセ)という居場所を作った。

そしてある日、藤井風の「丸の内サディスティック」のカバー動画を観て、泣いた。
私もこんな音楽がやりたいと思った。





最近始めたピアノは、キーボードと同じ力では音が並ばない。頭に浮かんだフレーズが弾けない。
大変歯痒い。





そんな毎日がとても楽しい。





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何なんwのピアノカバーをyoutubeに投稿する際に、添えた言葉でした。

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