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スノラボ参戦記 天才演出とアイドル力

12月8日・9日、宮城スーパーハイムセキスイアリーナにて行われたSnow Man LIVE TOUR 2022 Labo.の記録を記していく!
主に演出で感動したところを、つらつら述べていきます。とてもネタバレです。


演出で言いたいこと

Toxic Girl

言わずもがな、スノラボの演出の見どころといったら、見に行ってなくてもスノクラゲって言える。
阿部亮平さんが自分の強みを生かしてグループ内で立ちまわる最たる例となりつつある、ライブの特殊演出。ジャニーズグループは大抵グループ内にライブ演出を担当する人がいて、嵐だと松本潤さん、関ジャニ∞だと大倉忠義さんだったり。ライブの楽しみを少しでも増やす、とか、曲の良さを生かす、とか、たくさんの意図と願いと心意気を感じられる、演者考案ライブ演出。ライブ自体はもちろん楽しいけれど、この演出について考える時間もライブ前、後の楽しみ。
私の担当である阿部亮平さんは今回のスノラボの中で「Toxic Girl」という曲をセレクトした訳だが、これをどう調理するか気になって、どうなるんだろう…ってずっと考えさせられた。阿部亮平さんのパブリックイメージっぽくない曲だったし。

毒(Toxic)からクラゲの着想を得て、すだれ状のカーテンを使い、そこを出入りするというなかなか斬新な手法で度肝抜かれた。アイドルのライブなのに顔見えない(汗)照明当たらないと完全に消えちゃうので、担当、どこが立ち位置なんだ(焦)
でも顔が見えないことで、この曲の妖しい感じがめちゃくちゃ表現されていた。そしてカーテンの中にいる時は、照明でシルエットが出るので影絵みたいになっていて、二次元感が半端ない。
動く映像に合わせてパフォーマンスするのはよくある手法だけど、この手の表現手法は、パフォーマンス主体の人に絶対的な実在性が伴う(本来は共存しないはずの実在性と非実在の共存があの演出の見どころ)。スノクラゲは演出から実在性をとことん削ぎ落として、かなり二次元に近い演出を作り上げていた。ラスサビの、順番に照明が当たっては消える演出、影絵が映し出されているみたいで息を呑んだ。阿部亮平という人間がSnowManというアイドルグループが持つ非現実的な特性を理解した上で、とことん平面世界に近づけた、でも三次元の人間じゃないとできない演出をするのが最高にオタクで息詰まった。天才。
あと普通に阿部亮平さんがえっ()で最高すぎた、(俺の)需要を分かりすぎてて、死。
※これを思い出すのにこの動画何回も見返した。ありがとうYoutube側さん


Tic Tac Toe

この曲聞いた時の印象は、かっこよ~〜くらいだったけど、アルバム特典映像でラウールさんがこの曲にした理由を聞いてから俄然ライブで楽しみにしていた曲の1つ。
ラウールさんに対して今まで持っていた印象は、元々持っているポテンシャルを生かした圧倒的な「”生(なま)”の表現者」だったけど、今回の曲セレクトと演出で、彼は内から湧き出るポテンシャルだけでは生きていないことが分かってゾクゾクした。まず、このTic Tac ToeからCFB、Movin'upのラスト駆け抜けのライティングが最高にカッコいい。彼がどこまで演出を指示しているかは分からないけど、この光の表現は天才だと思った。白基調の光線的な演出から、炎・火花を主にした熱い(物理的にも)演出、ラストは赤を基調として燃える尽きるようにラストまで駆け抜けるライティング。畳みかけの演出としては出来上がりすぎで怖い。
肝心のTic Tac Toeだけど、1番と2番で歌唱メンバーを完全に分けることでブロックごとのカラーが出る。ユニット曲1つ増えましたみたいな。こんなこと普通思いつかない。パフォーマンスもただ人を入れ替えるだけではなく、歌唱位置を上手下手に分けることでただの人入れ替えではなく、別のグループが同じ曲歌うみたいな演出になっているのが天才だと思った。どうしてもフル尺でパフォーマンスするってなると2番が繰り返しの演出になってしまうから、例えばダンス全然別のにするとか、Aメロ縮小、ダンスフリー枠とかマンネリ演出にならない工夫がされている(もちろん一緒でもいいんですけどね?!)。それが歌唱メンバーとパフォーマンス場所を分けるというなかなか見ない方法でやることでパフォーマンスの種類に幅を持たせ、1曲の間ずっと世界観に浸れるという…。これは音や曲の雰囲気から感覚的に感じ取ってそれを衝動的に表現しているだけでは絶対に思いつかない表現。いつも自分を、自分達を、どう魅せるかを考えていないと思いつかない表現。9人いる強みを生かした表現。圧倒的なセンスと計算で、会場にいる全員を世界観に飲み込んでいく。これが表現者たる理由だと強く感じた。ラウールさんに対する見方が変わった。

This is LOVE

これは前の2つとは圧倒的に毛色が違うけど、SnowManのポテンシャルの高さを見せつけられた曲だったので書いておく。まずシンプルにこの曲を選んでいる渡辺翔太さんが天才でかわいくて素直で好き。そしてToxic GirlとTic Tac Toe歌っている人が歌えるとは思えないほど正統派バラードのコンセプトを完全に消化しているのが天才すぎ。この人達こんなに白スーツ似合うの、知らなかった。もっと着てくれ。すのはそろっている衣装がなかなかない(色違いだけもマジで少ないはず)ので、貴重な映像だと思う。この曲のライブ映像は世に放たれるべき。なんでもできるんよ、マジで。

ミッドナイト•トレンディ、からの3部作

照に聞きたい、狙ったな?、このセトリ。ガッチガチに固めてきたミッドナイト•トレンディの衣装のまま3部作は狙ったな??悔しい。これに虜になってしまう自分がめっちゃ悔しい。こういうのがとても好きです。照、オタクを理解しすぎている。真面目な顔してバカみたいなこと言うのが、オタク大好きだって知られてるのが恥ずかしくてどうしようもない。
ミッドナイト・トレンディ大好きオタク、衣装がまず天才でひっくり返る。ギラギラのカッコいいスーツがこんなにも似合う男性アイドル、国内におる?ってくらい。SnowManの年齢が比較的大人だから似合う演出と衣装。天才のフィッティング。そしてそれを3部作で使うという発想。SnowManが比較的大人だからできる、凄まじいギャップ。狙っているね?最高だぜ…。

全体通して言いたいこと

コンセプト消化力半端ない

なんでもできる、スーパーアイドル。6人時代のバック経験がかなり効いていると思う。6人時代追いかけてない人に言う資格はないかもしれないが言わせてほしい。下積みの経験は自分達を最後輝かせたい時に生きてくる。すぐには結果として見えなくても絶対生きてくる。
6人時代の彼らがなぜバックにつく回数が多かったかって、もちろんダンス覚えがいいとかそういうテクニカルな面もあると思うが、、先輩の曲の世界観に溶け込める柔軟性があるっていうのが要因の1つだと思う。言わずもがなだけど、それを改めて感じた。だって、This is LOVE歌って君彼歌ってCFBを歌う、このコンセプトの違い、温度が違いすぎて風邪を引くレベル。耳キーンてなるレベル。一気に1つのライブでやる情報量ではない。
複数ユニットが出ている公演でもない、9人一体となって動いている人達が、そのかたまりのまま、振り切ったコンセプトを見事に消化し、コンセプトごとの世界観にファンをいざなっている。最高。我々は何を見せられているんだ?と思いつつもそれに乗っかれるのが最高。ファンを飲み込む力がハンパない。飲み込むためのコンセプト通りに化ける力がハンパない。

シンプルに体力半端ない

宮城公演に入ったが、前日はFNSの出演日だった。収録参加かなと思いきや、普通に生出演だし、東京のスタジオだし、自分たちの曲だけじゃなく、番組の曲もやるし、いったい君たちいつ休んでるんだい(目黒さんに至ってはまだドラマ撮影中らしく、マジで休みない)。佐久間さん渡辺さんはTic Tac Toeの雄叫びが最後まで掠れずにあの音量出せるのシンプルに喉も強い。恐ろしい!
隙見てゆっくり休んで、ときたまこのブログが目に入ったらスノラボが凄くオタクの心に残っていることに安心して深い眠りについてほしいです。マジで。

アイドル力が半端ない

スノに対してパフォーマンス集団だっていうイメージがやっぱり強かったので、それを楽しみに行ったけど、結局彼らからもらうファンサも十二分に楽しんでしまった。やっぱアーティストでもあるけどアイドルなんよな、人を笑顔にして元気を届けているんだよな、笑顔が似合うな、この人たちやっぱりアイドルなんだよなっていうのを再認識させられた。うちわに応えていろいろやってくれたりたくさん手を振ってくれたり、MCでもたくさん楽しませてくれたり…。(深澤9パラw)
あと、会場にもよると思うけど、SnowManの皆さんあまり走ったりしないので、近くに来たときはゆっくりたくさんファンサしてくれるのが個人的にとてもよかった(笑)
どんなSnowManも好きだけど、アイドルしているSnowManは最高でした。

阿部亮平さんが半端ない

どこがどうとかではなく、すべてが半端なくカッコいいのが阿部亮平さんなんだけど、初生阿部亮平さんで卒倒した(倒れてはいない)。まず、抜群にスタイルが良。Snow 高身長 Manだから普段グループにいるときはさほど感じないけど、実は高身長組に入っているのを改めて感じて、心臓がキュってなった。あと阿部さんは身のこなしが大胆で大きいからその高身長がより強調されるのが、、、、もうなんか言葉にすることが難しいくらいの胸の高まりでした、シンプルに恋。(?)勘違いかもしれないけど、花道に来た時、スタンドでうちわ降っていた私に指差ししてくれたの、一生忘れません。これがファンサマシンたる所以か…とも思いつつ、あれは私に向けたやつ…特別なやつ…担当に向けた特別なやつ…とか考えずにはいられなくてダメ。自分にファンサが向いてないときの阿部さんも見たけど、マジでずっと手を振ったりしている。すごいね。アンコールのオレンジKissの時、あの高さからあんなにでかく手を振るの、怖くないのか?と思いながら見てた。マジでこの人最高アイドルだな。本当に。

最後に

この人たちを応援するようになって早2年、はじめて生のパフォーマンスを拝見したが、最高のエンターテイナーであることが分かり、そしてそれを肌で感じることができて幸せだった…。
事務所が全体的にぐらついていたり、kpopの台頭もあって男性アイドル市場もマジで戦国時代って言っていいような、そんな最低保証すらない厳しいエンターテイメントの世界で、彼らは彼らの思う今できる最高のパフォーマンスをしているのがひしひしと伝わって、なんだか泣きそうだった。ありがとう。年末まで駆け抜けるような忙しさだとは思うけど、ひと段落したら、忙しい合間のちょっとした時間で休息をとって、健やかに生きてほしいな…と願わずにはいられない。どういう感情?でもそういう感情になりました。幸せと生きる意味、与えてくれてありがとう。

早く円盤見て、抜け落ちた記憶を取り戻したいオタクでした。


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