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LINEミニアプリはビジネスチャンス?

ビジネスチャンス
LINEミニアプリの提供開始

灘本です。

ついに来ました!LINEミニアプリの提供開始
昨年のLINEカンファレンスで発表されて約1年ぐらいかかりましたが、企業からのエントリー受付が開始されました。

今回は、LINEミニアプリはどのようなことができるようになるのか、実際先行導入されている事例、ビジネスチャンスの理由をご紹介していきますので最後までご覧ください。

Mini app(ミニアプリ)が注目される理由

まずは、多くの企業がLINE Mini appに注目する理由をご説明します。最近では、カスタマーサービスの一環として、メンバーズカードやクーポン配信などの機能を持たせた自社のネイティブアプリを開発する企業が増えています。
そして、開発したアプリをユーザーに使ってもらうために、さらに宣伝コストをかける企業も多いです。しかし、ユーザーはアプリをダウンロードする手間やスマホの画面が散らかることを気にするため、アプリはなかなか使ってもらえないことが課題になっています。
そこで、多くのユーザーが日常的に使用するプラットフォームアプリの中で、DLせずにアプリを利用できるMini app(ミニアプリ)が注目を集めています。

そもそもミニアプリとは?

Mini app(ミニアプリ)と通常のネイティブアプリの一番の違いは、アプリストアからダウンロードする必要がないことです。
私たちは普段、知人と連絡を取るためのアプリ、旅館、ホテルの検索や予約をするアプリ、各ブランドの服を比較して購入できるアプリ、など様々なアプリを使っていますよね。

こうした企業が開発したアプリは、アプリストアからダウンロードしなくてはいけませんが、Mini app(ミニアプリ)ではその必要がありません。

日常的に使うLINEなどのプラットフォーム上で、企業で開発するアプリと同じような機能をDL無しで利用することができるのです。

LINEミニアプリとLINE公式アカウントの違い

LINEミニアプリとLINE公式アカウントは、それぞれ役割が異なります。
LINEミニアプリの役割はサービスの利用
LINEミニアプリはLINE内の『サービス」のエリアから、利用することができます。最初に友だち登録が必要なLINE公式アカウントと異なり、通常のWebサイトと同じようにすぐにサービスが利用できます。
「頻繁に使うものではないのでアプリをDLするほどではないが、毎回WEBブラウザから起動するのも面倒」という距離感のアプリを使うのに向いているサービスです。
サービスの利用なので、ユーザーへのメッセージの配信はできません。

LINE公式アカウントの役割はリピーターの獲得

一方で、LINE公式アカウントは友だちになったユーザーをリピート化し、自社のサービスを何回も使ってもらうことです。
したがって「友だち」追加をしてもらった後がLINE公式アカウントの役割になります。そして、一番強力な武器がメッセージ配信です。チャットボットやメッセージ配信を使って、サービスの利用・商品の購入を促進するのがLINE公式アカウントです。

LINE Mini appとLINE公式アカウントは、どちらもLINEが提供しているLIFF(LINE Front-end Framework)という技術を使って、Webアプリの機能を開発することできます。

なので、LINEミニアプリとLINE公式アカウントを組み合わせることも可能です。鉄板の使い方としては次のとおりです。
・LINEミニアプリの利用時に、LINE公式アカウントも自動で友だち追加されるように、認証を行う
・LINE公式アカウントのリッチメニューから、LINEミニアプリが起動できるようにする

ではLINE Mini appを使うとどんなメリットがあるのか?

これを、ユーザー(顧客)側のメリットと企業側のメリットに分けて説明します

ユーザー(顧客)がLINE Mini appを使う3つのメリット

1,DL不要でアプリを利用できる
繰り返しになりますが、アプリの機能を利用するのに、ネイティブアプリをDLするということは手間になります。LINE Mini appであれば利用するアプリを選択するだけで、すぐに利用できます。

2,スマホのホーム画面がスッキリする
ユーザーは自身のスマホのホーム画面には、普段使うモノ以外極力残しておきたくないという心理が働きます。特に一時的に使うためだけにDLしたクーポンアプリは一刻も早く削除したいものです。
LINE Mini appであれば、全てのアプリがLINEアプリに集約されるので、ホーム画面をスッキリ保っていられます。

3,スマホの容量を圧迫しない
ミニアプリはアプリのDLをしない分、スマホの容量を圧迫しません。

中国のスマホメーカーHUAWEIが「Quick App」というスーパーアプリを提供していますが、1GBのストレージでもほぼ無制限にアプリが利用できると紹介しています。 

企業がLINE Mini appを使うメリット

ユーザーメリットだけでなく、企業にとってもミニアプリで開発することは大きなメリットがあります。

1.ユーザーに使ってもらいやすい

月間8,400万人以上が利用する「LINE」アプリ上でサービスを提供できるため、個別のアプリダウンロードや煩雑な会員登録が不要です。これにより、ユーザーはより手軽にサービスを利用でき、企業はサービス離脱率の低減やCVRの改善、リピート利用の増加が期待できます。

2.ユーザーにメッセージ配信しやすい
ネイティブアプリの場合はDL後自発的に削除されたり、一定期間使用しないと自動的に削除されるので、プッシュ配信が届きにくいです。
一方で、LINE Mini appとLINE公式アカウントを連動させれば、ユーザーに対して圧倒的に読まれやすいLINEのメッセージ配信を行うことが出来ます。

3.LINEアプリ外からもクイックにサービス起動できる
LINEアプリ上の「ホームタブ」や各企業の「LINE公式アカウント」等だけでなく、各企業のサービス公式HPやSNS上のリンク、チラシ等に記載されたQRコード等、LINEアプリ外からもサービス起動が可能です。様々な導線からクイックに起動可能にすることで、ユーザーの利用を促進します。

4.LINEのトーク内での友達へのシェアが気軽に簡単にできる
ユーザーは、「LINEミニアプリ」で予約した情報や取得したクーポンなどを、スムーズにLINEのトークで友だちに共有することが可能です。そのため、企業はユーザー同士のコミュニケーションからもサービス流入が期待できます。
また、決済や予約のリマインド等の重要なお知らせは、ユーザーのLINEトークへ確実に届けることができる「サービスメッセージ」アカウントを利用して送付できます。

5.LINEアカウントに紐づいたユーザーデータの取得が可能
予約・注文・決済・会員証提示等のオフライン~オンラインでのユーザーアクションを、すべて「LINEミニアプリ」上でサービス提供することで、LINEアカウントと紐づいた詳細なユーザーデータを取得できます。また、取得したユーザーデータは、サービス改善のほか、「LINE公式アカウント」等を通じたマーケティング施策に活用することが可能です。

6.開発費がネイティブアプリの半額程度
ネイティブアプリの場合、iOSとAndroidの両方を開発する必要がありますが、LINE Mini appの場合LINEプラットフォームに対応するように1つのWebアプリを開発すれば済むので、開発費を約半額に抑えることが出来ます。

また前述のように、アップデートも自動で反映されるので、アジャイルなアプリ開発にも向いています。

7.課金型のサービスの場合、30%の手数料がかからない

アプリ上で課金をする場合、iOSとAndroidともに売上の30%の手数料がかかりますが、LINE Mini appの場合それがかかりません。
企業側はクレジットカードでもLINE Payでも、自社で自由に決済手段を設定することが出来ます。(決済事業社が設定する通常の決済手数料はかかります)

「LINEミニアプリ」は、予約・注文・決済・会員証といった企業の自社サービスを、無償で「LINE」アプリ上に提供できるウェブアプリケーションです。「LINE」アプリ上でサービスを展開することで、ユーザーは個別のアプリダウンロードや煩雑な会員登録をすることなくサービスを利用でき、また企業は、サービスを利用するユーザーのLINEアカウントに紐づいた利用データを取得し、サービス改善やLINE公式アカウント等を通じたマーケティング施策に活用可能です。

先行導入事例

実際に一部企業に先行で提供が行われており事例をいくつか紹介します。

■PAL CLOSET(会員証提示・ECショッピング)
「3COINS」などを展開するPAL CLOSET様では、店頭の会員証発行およびオンラインショッピングで「LINEミニアプリ」を導入いただいており、「LINEミニアプリ」の導入により新規会員数は前月比200%、また、LINE公式アカウントの友だち数も導入1か月で10万人増加し、ブロック率も減少しました。
 
■Allbirds(店内入場の順番待ち) ※サービス提供:matoca(株式会社ブレイブテクノロジー)
シューズブランドのAllbirds様では、店内入場の順番待ちに「LINEミニアプリ」をご活用いただいており、順番待ちユーザーの80%超が「LINEミニアプリ」を経由しております。店舗内混雑を効率的に緩和することで、コロナウイルスの感染防止にお役立ていただいております。
 
■おくすり PASS FAST(処方せん事前受付)
アイセイ薬局様が提供する、スマートフォンで処方薬の予約ができる「おくすりPASS FAST」では、LINEミニアプリでのサービス利用者が既存のネイティブアプリを既に上回り、会員登録者数は約3倍、リピート利用の増加数は約8倍となっています。さらに薬局内での待ち時間が短縮され、コロナウイルスの感染防止対策の一つとなりました。

さらに上記以外にも、「スシロー受付/予約(大手回転すしチェーン「スシロー」の来店受付/予約)」「クラシル(レシピ動画の配信やレシピ検索)」「ジョルダン乗換案内(電車・バス等の経路検索)」等、複数企業がサービス提供を開始しています。

ユーザーの日常における様々なニーズに応える「LINEミニアプリ」が企業から提供されることにより、LINEが目指す”Life on LINE”、“1日の生活をLINEがサポートする世界”を実現しようとしています。

今後は、すき家、はなまる(はなまるうどん)、吉野家、ロクシタンジャポン、UCC上島珈琲(COFFEE STYLE UCC)など様々な企業・サービスにおいて「LINEミニアプリ」を提供予定です。
 
LINEでは、今後も様々なサービスを通じて、企業とユーザーの双方にとって価値のある情報接点を提供し、コミュニケーションインフラとして多様な活用の可能性を広がっていきます。
 

LINEアプリ上からの利用方法


(1)ホームタブのサービスから「すべて見る」をタップ
(2)「サービス一覧」の「その他」より各LINEミニアプリを利用
(3)ホームタブにLINEミニアプリを追加することも可能

ビジネスチャンスになる理由

最後に、LINEミニアプリがビジネスチャンスになる理由をお話ししようと思います。

センスのある方なら、もうわくわくして仕方ないかもしれません。

小さな会社であろうが関係なくビジネスチャンスです。

簡単です。まずお客様にとって便利なあなたのビジネスのLINEミニアプリを開発し、ローンチします。その実績をあなたと同じ同業他社に提供するのです。

とは言え、開発できないよって方も多いと思います。

そんな方は私にご相談ください。

↓YouTubeでも説明しています。

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