ライブ中にて

ライブを突っ立ってみていると、足が疲れて疲れて仕方なくて、うまく立っていられないような感覚になります。客商売はできないだろうなぁ、と思うのですが、それ以上に、ここ最近は「立ったまま寝てしまう」ことがその問題に拍車をかけている気がします。立ちながらふっと意識が遠のいて、かくっとなってしまう。疲れか睡眠不足か、はたまた何かしら別の不調があるのか、それは分かりませんが、眠気をどうにも我慢できない、という場面がある訳です。

舞台でも、どうにも寝てしまう場面があって、声は聴こえているけれど、どうにも眼だけは空いていない、という時があります。あの感覚は不思議なものです。寝てるけど寝ていない、曖昧な世界。

アイドルのライブは、フロアでオタクがいろいろ動いていて、ある種の運動の場となっています。阿波踊りで多くの感染者を出した、という話がありますが、運動を密な場で行うことで、感染リスクが増大することがある。当然、阿波踊りではマスクをしていない人たちがいた一方で、フロアではマスクをつけなければならないとしているわけですし、各ライブハウス様、きちんと対応をして頂いているので、そのリスクは相当程度低いものになっている、と思っていいでしょう。

とはいえ、そうした自助努力的対策とは相入れない人たちもいて。

例えば、電車でマスクをせずに乗車する客がいる。本人は堂々としているが、他の人は、こそこそと距離を取る人がいる。車掌の、「マスクをしてご乗車を」というアナウンスが空々しく流れてくる。

声出しダメな現場で、「次で最後の曲です」というさあやさんのMCに「えー」と言う人たち、うっかり笑ってしまうさあやさんという状況。

マスクありの声出し現場で、わざわざマスクを持ち上げて(マスクを半ば外した状態にして)発声する人がいる。各現場ひとりは必ずいる。

まあ、そういう会社、会場や主催者の配慮を通りにいかない(ただし、その人たちにとっては、別の正義がある)行為があり、ランダムに遭遇する誰かを信用して現場に通うことができるのでしょうか。要は、たまたま会うことになった見知らぬ誰かを、自分たちと同じ価値観であって、同じように対策をしようとしている、そういう無謬的信頼を寄せられるのか、という問題がある。

結構、ずっと我慢してるから、もう嫌なんじゃ、という声もあって、リスクの低減のために対策をしなければならない、というある種の信仰が破綻しつつある側面がある。

この辺をどう考えるかは、一種トレードオフの話でもあったりするので、余計に考え方は多様になっているのではないかと思います。

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私の個人的な身辺雑記

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