リスクシナリオ

リスクアプローチでは、不正リスクシナリオというものを作れ、ということになっていて、不正の想定とその対応となる手続を立案することになっています。

最近、リスクアプローチが楽しい、という人がいて、頭おかしいんじゃないか、と思いましたが、おそらく、作戦を立てるのが好きなんでしょう。まあ、作業は好きではない、というのは僕もよく分かる訳で。

シナリオから対応を、というのは、反証になる訳です。こういう事象を考えて、これに該当する証拠は発見できなかった、だから、当該状況が起こっていない、と考える。しかし、反証の場合、無かったことの証明になるので、まあ、通常の実証よりも難しい。

まあ、ただ、不正に対してはそうした反証がいいと言われますが、適切なシナリオが描けないと意味がないわけで、だから、最近の監査では、リスクシナリオが口うるさく言われるのでしょう。

ですが、これは、不正が起こりうる、という前提であって、経営者は悪い奴であるかもしれない、という疑いがある。懐疑心は、まっさらな気持ちで物事を見よう、ということですが、こと、リスクアプローチ、特に不正に関する話では、いかに悪いことをするかを考える、ある種、悪者に対する対応が必要になるのでしょう。

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私の個人的な身辺雑記

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