「品質管理レビューにおける重点的実施項目」の一般公表への変更

「品質管理レビューにおける重点的実施項目」が一般に公表されることになったそうです。

「品質管理レビューにおける重点的実施項目」の 一般公表への変更(日本公認会計士協会)

事務所についての品質管理と個別業務についての品質管理と、それぞれ重点的実施項目が設定されています。

なお、協会HPの前書文では、「資本市場関係者、とりわけ監査人との連携に当たっての監査役等の皆様の 品質管理レビュー制度に対する理解を深めていただけるよう」公表することにしたと書かれています。品質管理レビュー及び公認会計士監査審査会の検査の結果は、現状、監査役等に説明することになっています。公認会計士も社会からの信頼を勝ち取るために説明責任を果たさなければならない、ということなのでしょうが、専門家だから信頼される、信用される、という「権威」が失われた感があります。

レビューや検査はある程度はやった方が緊張感もでていいとは思うのですが、やりすぎると、レビューや検査のために監査を行う、デカップリングになりかねないのではないか、と思います。実際、アメリカではKPMGがSECの検査方針をスパイを潜入させて調査させていました。粉飾がバレないように会計士の作法を勉強する、または新日本に対するトーマツコンサルティング、というのような感じになっては元も子もないのですが………

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