距離

スシローに行ったら、プラスチックの壁が取っ払われていた。カウンターの隣の席は女性のお客さんで、なんとなく気まずい感じがした。他者と隔絶してくれる、防壁が失われたような、生身をさらけ出すそんな感じがする。

コロナでずいぶんと他者との距離感が離れた感じがするな、と思っているけれど、心理的にも、ずっと遠くなった。年1回会っていた友達とも連絡すら取っていない。

昔書いたnoteの中から、「アイドルは聖なるもの(Sacred=「分離されたもの」「切り離されたもの」Sacred=)である」というフレーズを見つけた。アイドルについて、僕は「距離」を考えている。他者と距離を取ること、それ以上にアイドル(またはメイド)と距離を保つこと。

他者との距離は、見知らぬ誰かの侵犯を免れる、空白地帯を作るためだ。自分のいる場所を安全地帯にする(そして、そこから動かない事)。アイドルとの距離は、心理的にどうしても近くなってしまうからこそ1歩引く。1クッションを置く。聖なるものには触れないこと。畏み畏まること。

島のイメージそのもののように。

しかし、まあ、これから、コロナが明けていって、また距離が近くなっていくことになる。強制的な切断が、インターネットで別の接続がなされ、また、元の現実世界での接続に戻っていく。でも、そのまま戻れるわけではない。インターネットでの接続と現実世界での接続がぐちゃぐちゃに交錯した、より複雑になっていく感じはします。

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私の個人的な身辺雑記

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