有報の感想 旭有機材株式会社(2019年3月期)

概要

1945年3月、日窒化学工業株式会社(現、旭化成株式会社)の子会社として設立(航空機用強化木の製造を目的)。戦時中の軍事工場であろう。

戦後、樹脂製造を行う会社となる。1955年建設業者(管工事業)登録。1961年10月東証2部上場。2001年に管材システム事業と樹脂事業部の2事業部制へ、2014年4月水処理・資源開発事業部を新設し、3事業部制となる。

役員構成を見ると、旭化成の出身者が多いので、出向者もいるのでは。なお、旭化成は主要株主で30.3%の株式を保有している。

セグメント

セグメントは管材システム事業、樹脂事業、水処理・資源開発事業。M&Aも行っているものの、数年前に比べて売上も利益も改善してきている。経営としては順調に推移している。水処理・資源開発事業は比較的新しい事業であることから、まだ売上規模も小さいし、利益率も小さい。徐々に投資をして大きくできれば、ということか。(まだ、投資規模は小さいが、研究開発費は比較的大きく投入されている。)

樹脂事業は利益率が悪かったところから業績が回復している。まず、売上自体が回復しているのがひとうの要因。近年の建設業の好調の影響を受けているのかもしれない。(管材システム事業も売上が伸びているのもそれが要因?)

利益

人数当たり売上も人数当たりの利益も増加しており、営業利益率も大きくなっていることから、経営状況は非常に良い。付加価値の高い商材(工事)が多く売れている、のだろうか。

特に2017年度から、人数当たりの売上が増えているため、工数の比較的かからない製品が売れているということだろう。人的資源についての経営の効率化が進んでいるということだろう。

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