手続も変わっていく

通帳の実査は昔は当たり前にやられていましたし、なんなら、確認状が必須となる前は、「通帳実査と残高証明書」OR「確認状」なんて時代もありました。

でも、よく考えると、通帳はやめようという流れになっていて、現物の通帳がない、なんてことがあるわけです。その場合、実査すらしようがない。そもそも、当座入金帳とか残高書いてないし、普通預金通帳も別に見る意味ないし、なんなら、現金実査も省略されることも多いとか。株券も、ほとんど見なくなりましたね(私は、大量の株券を数えたことがあって、辟易しましたw)。封印とか、いまの若い人は分かるんでしょうか。

本当は、現金預金は、横領の危険があるから真っ先につぶすべきだと思うのですが、今の監査論は、そこは内部統制に任せきりで、売上とか見積りといった、概念の話に向かって行っています。

実査が無くなっていくことは、ある意味で便利になったことでもありますが、現物から離れて、概念に向かって行く、ということでもあるのかもしれません。

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私の個人的な身辺雑記

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