ダークウェブの闇マーケットについて

今回は、ダークウェブ上に存在する闇マーケットについて書いていく。

そもそもダークウェブとは、googleやbingの検索クローラが回らないようにしてあるサイトのことを指す。だから、サービスにログインしてからのマイページなどもダークウェブの一つである。しかし、今回ここで取り上げていくのはTorを用いた闇マーケットについてだ 

Torとは、The Onion Routerの略であり、リクエストしたwebサーバーまでの間に通信を匿名化プロキシサーバーを3つの挟むことによって、通信相手のipアドレスをおおよそ秘匿することができる。ここで、おおよそと言ったのは出口ノードというTorの最大の弱点があるためだ。Torで行われる通信は3つの匿名プロキシサーバーを通ったあとに、出口ノードを通って、リクエストしたwebサーバーにたどり着く。この出口ノードとwebサーバーは直接接続するため、出口ノードは通信したwebサーバーがわかってしまうのだ。そのため、ほぼ匿名化となってしまい、そこに保証はない。

そのため、Torを利用した掲示板などでの誹謗中傷などが相次ぎ、問題となったこともある。また、多くの国ではTor内部は犯罪の火種であると見られており、あまり好意的には見られていない。

しかし、Torは検閲や監視、トラフィックの分析から逃れる必要のある人には必要なのかもしれない。例として挙げるなら中国のグレートファイアーウォールなどだ。

しかし、Tor内部ではTorの匿名性が高いことを利用して、違法な物を売るマーケットサイトが多く存在する。これをここでは「闇マーケット」と呼ぶ。

それでは、数ある闇マーケットからいくつか紹介していこう。

1.World Market

 http://worldehc62cgugrgj7oc76tcna45fme47oqjrei4d4aa7xorw7fyvcyd.onion

www.youtube.com


world marketは、2020年の11月9日に誕生(今の.onionURLが使われ始めた。)

BitCoinとMONEROを商品の売買に使用している。

商品数は、3363個を超え、新しいながら勢いのある成長を遂げている。

そのなかでも、麻薬のカテゴリーが一番商品数があり、大麻覚醒剤・MDMA・LSD・コカイン・未知といった様々な麻薬を取り揃えている。

次に、多い商品数のカテゴリーは「詐欺」であり、クレジットカードや銀行のログイン、他のサービスのアカウントを販売している。

また、違法なソフトウェアも多くあり、アマゾンのギフトカード生成器なるものやハッキングツールといった物騒なものから、NetFlix・PornHubのプロアカウントまで売っている。

そして、worldmarketには銃やナイフといった武器は取り扱っていない。また、ハッキングサービスはあったが、殺人サービスが禁止されているのは大きな特徴であると言える。

worldmarketでバイヤーになるためには$150必要である。また、アカウントに一意のニーモニックコードが提供され、アカウントを忘れてもこれを使うことでログインすることができる。

素人意見ではあるが、worldmarketは、他の闇マーケットに比べて運営に軸をもって行っているという印象を受けた。麻薬はどこの闇マーケットでも見る。武器が売っていないのは洗練されているなと思った。

参照

worldmarketlinks.com

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