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嫌いだったゴーヤーが好きになったきっかけ、の話。

5月8日は「ゴーヤー(苦瓜)の日」でした。完全に語呂合わせですし、ゴーヤーはウチナーグチです。
私は30になる歳までゴーヤーが嫌いだったのですが、食べられるようになったきっかけについてせっかくなので書いてみようと思います。

子供の私にとってのゴーヤー

小学生の頃、学校の給食に出て来るゴーヤーチャンプルーは卵多めの苦さを和らげたものでした。それは何とか食べられた記憶があります。

しかし、家で食べる「ゴーヤーチャンプルーもどき」は大の苦手でした。
父親が持病の関係で食事制限をしており、特定の栄養素を出来るだけ排除しなければならなかったのです。そのため母親はゴーヤーを水にさらし、湯がき、最終的にはグニグニしたただ苦いだけの物体にしなければいけませんでした。
父親が食べられるゴーヤーは、ミネラルもカリウムもビタミンC(水溶性ですね)も全て流れ出した代物であり、私はその食感と味が大嫌いになってしまったのです。

セブンイレブンのゴーヤチャンプル

大学院進学のため東京に引っ越した私は、当時沖縄には進出していなかったセブンイレブンに良く通っていました。お惣菜やお弁当が美味しいんですよ、これが。

沖縄の味が恋しくなって来た頃、そこで見つけた「ゴーヤチャンプル」。
本当の発音はゴーヤーチャンプルーなんだけどな、と思いながら買ってみました。

ゴーヤー、豚肉、豆腐(島豆腐ではなく木綿豆腐)の上にかかった鰹節。
まずゴーヤーを食べてみて衝撃を受けました。薄くて、シャキシャキで、適度な苦さ!こんなゴーヤー食べた事ない!
これが本当のゴーヤーなんだ、沖縄で30年間生きて来たのに知らなかった。まさか東京のコンビニ惣菜でそう感じるとは思いませんでした。

セブンイレブンと同系統のスーパーであるイトーヨーカドーでも売っていたため、両方で見つける度に買い込んでいました(私はハマった食べ物や飲み物をそればかり買い続ける癖があります)。
東京に来てくれた母親にも薦めてみたら、やはり驚いていました。

今なら家でも作れるのかも知れない

昨年父親が死に、食事制限に家族が付き合う必要も無くなりました。
私は現在実家に滞在中(と言うか滞在中に沖縄にも緊急事態宣言が出て動けない状態)なのですが、あのシャキシャキしたゴーヤーはどうしたら再現出来るのか……と母親がゴーヤーチャンプルーを作る度に考えています。
と言っても私の記憶に頼るしかありませんし、沖縄にもセブンイレブンが進出したとは言え実家の近くには全くありません。

あのシャキシャキ感は薄いから?
水分が浸透していないから?(もちろん我が家のゴーヤーも今は湯がいたりしていませんが)
それともセブンイレブン独自のコツがあったのか?

ゴーヤーチャンプルーを買うためだけにセブンイレブンへ行くのはどう考えても不要不急なので無理ですが、私のゴーヤーへの偏見を覆してくれたのはセブンイレブンなのでまた食べてみたいです。
ありがとうセブン、ありがとうヨーカドー。


※画像は「みんなのフォトギャラリー」からお借りいたしました。ありがとうございました。

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