ワーホリの思い出④~ブリスベン~
20歳くらいの時、大学を休学してオーストラリアにワーホリにいった。その時は若さと熱意に溢れていたと思う。
現在、社会人になって10年以上たつ、日々の業務に忙殺される中、当時の熱意を思い出す為、ワーホリの思い出を書いてみたくなった。
※15年以上前の話なので、今とは違うかもしれないし、人の名前、町の名前、距離感等うろ覚えです。
オーストラリア第三の都市ブリスベンから、電車で2時間程いったイチゴ畑の帰り、電車の中で悔し涙を流していた。
日本の電車で泣いたことはない。恥ずかしくてそんなことはできない。海外だから自分の気持ちに素直になれたのかもしれない。
ブリスベンにはマーガレットリバーであった、韓国人のピナと2人できた。そして、ピナに恋心を抱いていた。しかし、5つ年上ということもあり、自分は弟の様にしか思われていなかった。
その時、強くなりたいと切に思った。単純な話だが強くなってピナに認められる男になりたいと思った。そもそも、わざわざオーストラリアにきたのは強くなりたかったからだと思う。どうも自分に自信を持てないから、経験を通して強くなりたかったのだと思う。
ブリスベンにきて、イチゴ詰みの仕事を見つけた。イチゴ積みは滑車の着いた椅子に座り、後ろ向きに進みながらイチゴを積んでいく。その仕事は自分にとっては難しく、スピードが上がらなかった。
そして一週間経ち、仕事終わりにオーナーに呼ばれ、「today you finish」と言われた。
最初、今日は終わりとわざわざ言われたのかと思ったが、その後、今までありがとう的なことを言われたので、首ということがわかった。
そして、帰りの電車で泣いた。そもそもがイチゴ詰みのシーズンが終わりかけていたというのもあるが、明日こそは頑張ろうと毎日思ってた自分にとっては敗北だった。
そして、素直に涙が流れ、次こそは強くなると誓ったのだった。
長くなったので、また今度