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AC6ストーリー考察(2023/09/09更新)

わかる範囲でまとめ中…
エアは劇中できっちりヒロインをやっているし可愛いと思うが、エイリアンが人の行動を模して繁殖しやすい環境を作り出そうとしているに過ぎないので、冷静に見るとルートB,Cの621は人類の天敵なわけです。蟲師の綿胞子に近い。


20230909追記
根本的にコーラルリリースについて勘違いをしていた気がする。
下の方に書きます。

○アイビスの火以前(本編開始時より半世紀前)

惑星ルビコン地中よりコーラル発見。
コーラルを食料等として使用し、生活するルビコニアン。

コーラルが優秀なエネルギー源として使用できることが判明、様々な技術開発に役立てる為、コーラル技術研究都市が発足。
特に、コーラルが真空状態において急激に自己増殖する生体物質であることが判明する。

物体としての特性を除いて、本編の描写を見るに下記のような特性を持つ。
いかに物質的特性が優れていても、「アイビスの火」と併せてコーラルがどれだけ危険な存在かは容易に見て取れるといえる。
・ほとんど実体を持たないのに、意志を持った個体(波形)が複数いる
・一部の強化人間の脳に直接声を届かせることが可能
・個体(波形)ごとにある程度の個体差、感情を持つ
・コーラルの生存/増殖という生物的本能を持ち合わせている
・ジャミングを無視してテレパスを行える
・メールの画面、通話の音声などを問題なく読み取る
・ネットワークに接続し、(おそらくロックされた範囲も)情報収集を行う
・惑星外の衛星砲の制御を容易に掌握する

ナガイ教授を含む研究員、コーラル技研にて様々な技術を開発。
強化人間、C兵器アイビスなどが開発成果に含まれる。
特に第1助手が研究に取り憑かれており、当人は妻子を蔑ろにしている。
強化人間化の手術は開頭はもちろん、脳内にコーラルを注入するといった行為も含まれ、ナガイ教授自身はこれを非人道的なものとして忌避していた。

第1助手の息子(=ウォルター)がラボに引き取られ、第2助手(=カーラ本人、あるいはカーラの親)とナガイ教授の手で育てられる。
ウォルターの言う「友人たち」はこの研究員たちを指すものと思われる。

第2助手がカーラ本人である場合、カーラの年齢はおそらく70歳を超える。
コーラルの研究成果かなにかで寿命が伸びたか、あるいはカーラ自身がチャティ・スティックと同様にAIであったか。

カーラの容姿に関するドーザーの会話があるので、少なくとも肉体はある模様。カーラに関する情報があまりにも少ないので、これはもう意図的に残している謎と思われ、世のレイヴン達はカーラの実年齢について争い続けることになる。カーラが絡むと死人が増える。

何らかの事情でコーラルが急激に増殖し、制御不能に陥る。
コーラルがルビコン外の宇宙空間に出てしまい、無限増殖(=結果的なコーラルリリース)することを危惧したナガイ教授、ウォルターをルビコン外に逃がし、C兵器アイビスによりコーラルを焼却(=アイビスの火)。

地中のコーラルの殆どが燃えたことで地中に空間ができ、コーラル技研都市は地中深くへ落下したと思われる。

ウォルターがストーリー終盤に話す「昔話」はここまでの件。
『一度生まれたものは、簡単には死なない』
これはナガイ教授が殺し(焼き)きったと思われたコーラルがまだ燃え残ってしまっていることを指している。

なお、アイビスの火によってルビコニアンに相当な被害が出たはずだが、それなりに生き残った模様。

○アイビスの火以後

惑星ルビコン内部に残留コーラルあり。
および一部は大気中にもコーラルが浮遊している。(「カーマンライン突破」にて使用したもの)

ドルマヤン、アイビスの火を生き残り、コーラルの声(=セリア)を聞くようになり、コーラルとの共生を志向するようになる。

コーラルの危険性を知った星外組織、惑星ルビコンを封鎖する「惑星封鎖機構」として成立。星外からの干渉による第2の「アイビスの火」の発生を抑えることを目的としている?

星外企業アーキバスおよびベイラム、コーラルが非常に優秀なエネルギー源がある(=金になる)こと、および惑星ルビコンにまだコーラルが残っていることを察知。

「特務機体撃破」にて、ルビコンへ企業を呼び込んだ(=情報を流した)のは
前"レイヴン"であると判明する。
前"レイヴン"はルビコン星系において活動するハクティビスト(政治的主張を持つハッカー集団)である『ブランチ』の一員であるようだが、企業をルビコンへ呼び込んだ理由がわからない。
企業を呼び込まれたことで迷惑を被ったのは惑星封鎖機構とルビコニアンだが、直接的にはそれにより得をするのはオールマインド。
ブランチの面々もコーラルの声、ないしオールマインドの声を聞いていたのだろうか?

ルビコニアン、企業がコーラル(=食料でもある)を奪っていってしまうため反発し、ドルマヤンを首魁にルビコン解放戦線として成立。

ドルマヤンに語りかけるコーラル、セリアは生物的な行いとして当然の如くコーラルの増殖を求めていたものと思われる。途中まではドルマヤンに好意的に接していたようだが、技研の記録にアクセスして「コーラルリリース」について知ってからは、これを行うようドルマヤンに唆した。
ドルマヤンはコーラルリリースを行う直前まで行ったが、全宇宙がコーラルに埋め尽くされることの危険性を同時に認識していた為、それを恐れて結局のところリリースを行うことはできなかった。
その後、ドルマヤンは「ルビコニアンの制御できる範囲でコーラルを利用していくこと」をコーラルと人間の共生として半ば自分に言い聞かせながら過ごしてきた。
ただしオールマインドはドルマヤンの言うコーラルと人間の共生を「人間によるコーラルへの抑圧と搾取」と表現しており、セリアもまた同様であったかもしれない。少なくともある時期から、ドルマヤンには途中からセリアの声が聞こえなくなったようだ。

上記のとおり、ドルマヤンの目的は「コーラルを求める星外存在を排斥する」ことではなく、あくまでも「コーラルをルビコンの内側に押し留めておく」ことにある。
「コーラルよ、ルビコンと共にあれ」「コーラルよ、ルビコンの内にあれ」
警句の後半がまさにそれを示しているが、ゲーム開始時点までのうちに失われた。
ゲーム中のルビコン解放戦線は、企業はもちろん、思想上本来は敵対しないはずの惑星封鎖機構とまで喧嘩をしている。とにかく星外企業がルビコンに居座ることを嫌うだけのテロリスト然とした存在に成り果てていることが分かる。

ルビコン星外にて成長したウォルター。父の行いを悔い、ルビコンの残留コーラルを今度こそ焼却するため、ハンドラー・ウォルターとして強化人間の助けを借りながらルビコンへ戻ろうとする。
強化人間はコーラル研究の成果のひとつであるため、ウォルターは強化人間(特に旧世代型)に対して強い罪悪感を抱いている。
ストーリートレーラーにて「御託はいい 起動しろ」とぶっきらぼうに言い放ったウォルターだが、単に強化人間を人間として扱わない発言をする目の前の男に怒っていたのかもしれない。

617,619,620の尽力により、惑星封鎖機構の対空砲破壊が成功し、621がルビコンへ突入する。(3機のうち1機でもこの戦闘で力尽きなければ、主人公は621ではなかったのかも)
ちなみに620が顔面へ炎のガトリング接射をかましたのは特務機体カタフラクトであり、攻略法としては大正解であった。

○本編開始後

ルビコンには以下の組織が存在する。

●明らかなもの
・企業によるコーラルの簒奪に反発する「ルビコン解放戦線」
・コーラルを求めてルビコンを荒らす「企業 ベイラム」(レッドガン)
・コーラルを求めてルビコンを荒らす「企業 アーキバス」(ヴェスパー)
・ルビコンに星外組織が入り込むことを防ぐ「惑星封鎖機構」
・ルビコンにてコーラルを掘って暮らす「RaD」を含むドーザー達
・(組織ではないが)金次第でどこにもつく独立傭兵達

●隠れているもの
・コーラルを危険視し、増殖状況を監視する「オーバーシアー」
・企業に情報を流し、ルビコンに呼び込んだハッカー集団「ブランチ」
・他の組織を退けられるほど強い独立傭兵を探して利用し、
コーラルリリースを目論む「オールマインド」

V.IV ラスティはアーキバス傘下のヴェスパー所属であるが、企業に蹂躙されているルビコニアンに対して思うところがあり、全ルートを通して裏ではルビコン解放戦線に協力している。
ただしアーキバスはラスティに対して不穏さを感じていたようで、「未踏領域調査」にて621とラスティ双方に同じ依頼をすることで、共倒れを狙った。

アリーナの説明欄から、ルビコン解放戦線のミドル・フラットウェルはスパイとして星外企業に潜んでいたことがあり、シュナイダー社(アーキバス傘下)にパイプを持っていることがわかる。同じくアリーナから、ラスティの出自がシュナイダー社の人材公募プログラムにあることもわかる。
ラスティがルビコン解放戦線とのコネクションを持つのはこのあたりの関係と思われる。もしかすると、ラスティは元よりルビコニアン側の出自を持ち、フラットウェルのパイプでアーキバスに潜り込んだスパイであったのかもしれない。

ラスティ乗る新型機は、アーキバスの技術を盗んだエルカノ(ルビコン企業)/ファーロン(ミシガンの古巣)から技術提供を受けて完成したもの。
ルビコン解放戦線の機体はかなりの割合がエルカノ製であることから、ラスティの新型機がルビコン解放戦線側のルーツであることがわかる。

○エンディングA レイヴンの火

ウォルターおよびカーラはオーバーシアーの一員であり、彼らに協力してコーラルを焼くルート。

コーラルを焼却すればルビコニアンへの大被害は免れないため、ラスティが621を止めに来るが、621はこれを排除。
さらにコーラルそのものであるエアが、同胞を守るために同じく止めにかかってくる。
ザイレム特攻時に621はルビコンから離れた衛星砲にいたため生存したが、アーキバスに囚われたウォルターはアーキバスに抹殺されたか、生存していても「レイヴンの火」により死亡したものと思われる。
企業・惑星封鎖機構・ルビコニアンは甚大な被害を被っただろうが、「一度生まれたものは、簡単には死なない」パート2が起きないかぎり、あるいは別の惑星でコーラルまたはコーラル同様の物質が発見されない限り、コーラルによる全宇宙への脅威が失われた最も平和に近いエンディングであると思われる。

○エンディングB ルビコンの解放者

オーバーシアーの思惑が判明し、それを受け入れられないエアの依頼を受けることでコーラル焼却を防ぐルート。

621の行動自体は企業にとって都合のいいものだったが、とはいえコーラルを焼かれればルビコニアンに大被害が及ぶため、それを防ごうとする621の行動はラスティにとって味方たりえた。エアの呼びかけもあり、ザイレムを止めるためにラスティが協力しにくる。AC6の最燃えミッションと思われる。

当然ながらウォルターは621の行動を認められないため殺しにくるが、アーキバスに囚われたあとC兵器に乗るまでの経緯は不明。
彼自身がもとから強化人間であったとは考えづらい(アイビスの火以前の技研にて、ナガイ教授は強化人間化手術を非人道的なものと見なしており、第一助手がいかに狂っていたとしてもその息子への手術を認めるとは考え難い)ため、アーキバスにて強化人間にされたか、C兵器の特性によってコーラルにまみれ、どうにか動かせている状態であると思われる。Bルートのラスボスなのにかなり弱いのはそのためか。
意志に真っ向から反する行為に及んだ621に対し、C兵器に乗って苦しみ戦いながらもなお『621、お前の稼いだ金だ』『再手術をして、普通の人生を…』と話す彼を見れば、手術により人生を奪われた強化人間に対して、彼がどれだけ贖罪を望んでいるかがわかるというもの。機能以外は死んでいると言われた621がエアという友人を得たことが彼から戦意を取り去ってしまった。
彼のエンブレムはいくつもの手綱を握る「ハンドラー」を表しているが、同時に手綱によって雁字搦めになっているようにも見える。ウォルターの行く道を切り開いて死んでいった619たちに対しても、彼は心を痛めていたのだ。

エンディング後はレッドガン・ヴェスパーは全滅しており、それでいてエアに共感する621は生存しているため、地上に降りた621はルビコン解放戦線と共に企業も壊滅させたものと思われる。

エアが本気で621の協力者となったのか、それともコーラルの生存本能として621を利用していたのかが不明なこともあり、おそらく多くのプレイヤーが「これは投げっぱなしエンドでは?」と思ったはずである。現実的に「その後」を考える上で最もルートが多いのがこのエンディング。

・BルートED後の考察1
621とエアが協力して「人間とコーラルの共生」の手法を発見できた場合。
コーラルの増殖を抑えてコーラルリリース発生のリスクを低くしながら、ルビコニアンやルビコンに居着いた企業がコーラルの有効利用を続ける状態。
これはドルマヤンの思想を実現できた状態だが、コーラルの制御を一歩間違えれば大事故が起き、「なんとかの火」あるいは「結果的なコーラルリリース」につながる。
しかもこれはオールマインドの言う「コーラルへの抑圧と搾取」であるから、オールマインドは虎視眈々とコーラルリリースの実現を狙い続けるはず。

・BルートED後の考察2
621とエアが「人間とコーラルの共生」の手法を発見できなかった、あるいはエアにその気などなかった場合。
オーバーシアーが危惧したとおり、遠くない将来に結果的なコーラルリリースが発生。

・BルートED後の考察3
621とエアが共生の手法を発見できたかどうかに関わらず、コーラルの制御を行えるだけの技術がルビコンに残っていなかった場合。
オーバーシアーが危惧したとおり、遠くない将来に結果的なコーラルリリースが発生。
ルビコン解放戦線の技術力は企業には遠く及ばないと思われ、ED直後に企業が壊滅していると考えると、結局のところはこうなると思われる。

○エンディングC 賽は投げられた

強力な独立傭兵である621の存在、およびアリーナおよびインテグレーション・プログラムにより研究が進んだ(進んでいた)ことによってオールマインドが動き出し、コーラルリリースに誘い込んでくるルート。
これまでのルートでも現れていた所属不明機体はおそらく全てオールマインドの手引きによるもので、ルートCにのみ現れる素性不明の独立傭兵「ケイト・マークソン」はオールマインド自身によって組まれたAIであるものと思われる。

ルート上でオールマインドから「RELEASE PROJECT」と題された表を見せられる。素直に考えればC1~C4のリストのうち赤字になっている強化人間がオールマインドの協力者であり、リスト上の赤字はC1-249,C3-291,C4-621,C4-789の4人。

C4-621は言わずもがな主人公である。
C4-789は第4世代の強化人間として劇中ではっきりオールマインドに操られたG5 イグアス。
C3-291はルート上で621に抹殺されたオキーフ(彼はアーキバスにて第9世代の手術を受けているが、もともとは旧世代型強化人間である)。彼はドルマヤンと同様コーラルリリースが人類の悲惨につながると理解していたためオールマインドを離反し、621が差し向けられてしまった。
C1-249は第1世代の強化人間、スッラであると思われる。

「ウォッチポイント襲撃」にて制御装置の破壊直前に621に襲撃してくるスッラであるが、3周目のみ所属不明機体(=オールマインドの手駒)を従えてくる。雇い主さえ定かではないとされるスッラだが、実質的に彼の雇い主はオールマインドであったものと考えられる。
なお、撃退時のセリフ「ウォルター、ウォッチポイントはやめておけ…」が、3周目のみ「ウォルター、そのレイヴンはやめておけ…」に変化する。
3周目の621が早い段階でオールマインドに目をつけられていることを知っており、「お前が621を利用して何をしようとしているにせよ、そいつは最終的にオールマインドに引き込まれてお前を裏切るぞ」という警告をしたのだと思われる。

また、作中の描写から、人間がコーラルの声を聞くようになるには下記の条件が必要と推測できる。
・強化人間であること(脳内にコーラルがあること)
・大量のコーラルに被曝すること
ドルマヤンとスッラはアイビスの火、621はウォッチポイントにてコーラルに被曝した。イグアスは不明。オキーフはコーラルの声を聞いていたか定かではない(オールマインドの声はコーラルの声ではない)。

ウォッチポイント襲撃にてセンシングバルブを破壊した際、多量のコーラルが噴出して621が致死量の被曝をしたことは、ウォルターにとって想定外の結果であったらしい。
(この噴出によって飛散したコーラルが集積コーラルに向かって移動しはじめたことがウォルターにとってプラスになったことから、もとよりウォルターの目論見通りであったとも考えられるが、ウォルターは一貫して621を大事に扱っているためこの説は否定したい)
上記の条件、およびスッラが門番をしていたこと(選別をしていた?)を含めて考えると、この噴出は強力な傭兵と思考コーラルを結びつけるためにオールマインドによって仕組まれたものであるという仮説が成り立つ。気がする。

Analysisの後半の説明文には、オールマインドの計画について断片的に記述がある。これによると、(コーラルリリース)計画には第1~3条件が必要であるらしい。
・「計画の第1条件はアーキバスに整えてもらう必要がある」
これはコーラルを急激に増殖できる環境(真空=宇宙)に取り出してくることか。アーキバスのコーラル吸い出しにより達成。実際にはバカデカ吸い出し装置の中だが、少しの干渉で真空にできてしまう状態なのでOK。
・「第2条件を満たす候補者には目処が立っている」
この候補者の候補(?)は2人いて、621とイグアス。コーラルの声を聞くことが可能な強化人間?スッラも含まれるかもしれない。
・「計画の第3条件を取り込むのです」
コーラルとの交信をもとに、コーラルに干渉して増殖したコーラルと共鳴・コーラルリリースを行える人材?

スッラがオールマインドの手先だとすると、621(というよりも、ウォルターの猟犬)を仕留めに来たのは、オールマインドによるオーバーシアーへの妨害であると思われる。しかし同時に621をコーラルに被曝させて第2条件化⇛第3条件化する必要があるなら、621の殺害はオールマインドにとって困った事態である。スッラはオールマインドの手先という立場でありつつ、コーラルリリースを望んではいなかった?あるいはスッラ自身がコーラルリリースのトリガーになりうる状態であった?


オールマインドは行動からすればエア・セリア同様にコーラル、あるいはコーラルに唆された何らかの存在であると思われるが正体不明。
621に対して恨みを持つG5 イグアスを利用し、コーラルリリースの最後の鍵として621・エア両名を取り込みにきた(本来はスッラ・イグアスを鍵にしようとしたと思われるが、スッラはウォッチポイントにて死亡、イグアスはCパルス変異波形との共振・コーラルリリースよりも621への殺意が勝ったためトリガーとして使用できなかった?)が、返り討ちにあう。
621・エアの意思によりコーラルリリースは成功し、621はコーラルに呑まれ、コーラルと共に全宇宙に散逸した。
全世界にエネルギーが満ちるわけだが、同時に全宇宙を巻き込んだ「なんとかの火」が起きる可能性もあるし、コーラルの危険性は本記事冒頭に述べたとおりである。最後のセリフが「メインシステム 戦闘モード起動」であることからも、この先に起きるのはコーラルVS人間の生存競争であろう。
人類が勝てるとは到底思えないが。

◎コーラルリリースに関する勘違い

ここまで書いて気づいたことがある。
真空中・宇宙空間にコーラルが広がることで急速に無限増殖し、全宇宙がコーラルに埋め尽くされる状態…エアの言う「ウォルターの恐れた『破綻』」と『コーラルリリース』は別物なのではないか?

考えてみれば、『破綻』は純粋な時間経過で自然に起こってしまうもので、コーラルリリースは技研の理論に基づき第1~3条件を満たしてようやく引き起こせるもののようだった。
とはいえ起こることは宇宙空間へのコーラルの解放であり、どうにも同じことのようにも見える。
ここで『破綻』とコーラルリリースの違いを考えてみると、それは発生が人為的であるか否か、オールマインド的には第3条件を満たせているかどうか、つまりコーラルの解放に人の意思が介在するかしないか、もっと言えば解放されたコーラルに人の意思が乗っているかどうかである。

ルートCにおいて全宇宙に散逸したコーラルには、エア(コーラル)の意思とともに621の意思が乗っている。逆にルートBの後にある可能性は『破綻』(コーラルのみが散逸)のみである。
こうなってくると、本note上では常に「それはコーラルが効率的に増殖するために人間を騙しているだけでは?」と懐疑的に見ていた『人とコーラルの共生』が、本気でその可能性を探っていたものであるように見えてきた。
私はもっとエアの言葉を素直に読んでもいいのかもしれない…。

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