週末を週末たらしめるのは

仕事のこと、将来のために今やるべきことなどを色々考えているのは平日だけで、土日は安らかに時間の流れと美味しいもの、そしてただ自分がやりたいことに集中するようにしている。どうしても週末に予定が入ってしまうことはあるけれど、土日にだけ現れて街や家の中をゆったりと漂う空気の豊かさが私にはわかるし、粗野な生活と人間関係に伴う激しい感情の起伏と距離を置くことの重要性が私にはわかる。そのためなら如何なる雑務も跳ね除けて土日を死守することに全力を捧げる。といいつつ、この日曜は朝から溜めに溜まったオンデマンド授業の課題を片付けているし、夜には所属するサークルの年末パーティーのようなものがあるのでそれに参加しなければいけないのだが、私は今みたいにインスタントの珈琲や紅茶を片手にキッチンでオンデマンド授業を受けている(ついでにエッセイを書いている)時間が好きなので問題ない。要は演出の問題ということ。単純なんで。朝、自分のタイミングで起床して犬の散歩に行き、帰ってきたら昨日から本腰を入れて作っている新しいインスト曲を聴きなおして少し修正をしたのち、「今日は紅茶の気分かな」とアールグレイを入れてぽつぽつと課題をする、この自己中心的なスケジュールこそが休日を休日たらしめてくれているわけであり、それを私は喜んでいるのだ(と思う)。

しかし今月は、毎週日曜に入れていたバイトを「12月は忙しい」を理由に全て休ませてもらっていて、つくづく自分は他人に頼りまくって休日なるものを確保しているなと後ろめたい気持ちにもなっている。そこは、「平日も休日もそれなりに働いてそれなりに休みたい」タイプの人や、「1週間のうち休みの日と働く日があればいいので曜日は関係ない」タイプの人とウィンウィンの関係を築けるようにするよう心がけていきたい。平日が忙しくなればなるほど、休日を休日として確保したい。

今月の私は、平日は朝から晩までフル稼働の全力疾走である。今年で一番忙しい。忙しいと口に出す人って本方は忙しくないよね、と誰かの言葉を借りて偉そうにしていた9月ごろの自分の背中を蹴りたくなるくらいには、猫の手も借りたい。しかし、週末を休日にできるなら大丈夫、平日がゴミスケジュールだろうが乗り切れる。むしろ、ダラダラする時間があれば少し先の仕事まで片付けておいて、のちの自分が休みなしに週7稼働にならないようにしてあげたい。これ、他人から見たら、私は「予定がある=平日」「予定がない=休日」という理論に基づいているのであって、週末が休日である必要はないのではと思われているかもしれない。だけど、休日は週末であって欲しいというこだわりが私にはある(のだと思う)。何も予定のない平日はテンションが上がるけれど、なんとなく気がせってしまい、満足したり落ち着いたりできない。でも社会に出たら、そんなこといってられないくらい週7で忙しくなってしまうのかもしれない。悩ましい。平日早上がりとかいいから確たる休日が欲しい。私どんな仕事選べばいいんだろう。ああ休日なのに将来や仕事のことを考えてしまった。仕切り直して休日しよう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?