【MTG】【リリースノート編】ミステリーブースター2のプレイテスト・カードを見ていこう
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はじめに
皆さんは「プレイテストカード」をご存じか?そう、ミステリーブースターに封入される、構築戦では使用できない公式ジョークカードです。
…で、先日プレイテストカードのリリースノート(英語)が公開されました。この記事では、特に面白かったものをいくつか抜粋して紹介します。試訳付きです。
※プレイテストカードの説明は白の記事をご覧ください
リリースノート抜粋
《Abbot of the Sacred Meeple》
モンク・トラック上のこのクリーチャーのパワーより2つ多い空間がすでに占有されている場合(あるいは、まれに、そのパワーが高すぎてそのような空間がない場合)、このクリーチャーはモンク・トラック上のより低い値の空間を占有できる。
羊の支払いを他の資源に置き換える効果(《Lapidary》など)は、《Abbot of the Sacred Meeple》の最後の能力に適用できる。
コメント:うん、やっぱり良く分かんない!もちろん現在のMTGに《Lapidary》(= 宝石細工)なんてカードは無い。
《Anax and Cymede & Kynaios and Tiro》
《Anax and Cymede & Kynaios and Tiro》の最後の能力は、それを誘発させた呪文よりも先にスタックに乗り、解決される。 その呪文が打ち消されたり、そうでない方法でスタックから離れたりしても、この能力は解決される。
《Anax and Cymede & Kynaios and Tiro》の最後の能力は、その呪文が《Anax and Cymede & Kynaios and Tiro》を複数回対象としていたとしても、1つの呪文につき1回だけ誘発する。
《Anax and Cymede & Kynaios and Tiro》の最後の能力は、《Anax and Cymede & Kynaios and Tiro》を対象とする呪文のコピーがスタック上に作られたときや、《Anax and Cymede & Kynaios and Tiro》を含むように呪文の対象が変更されたときには誘発しない。
コメント:カード名がうるさい。原文ではカード名が《》で囲まれていないので尚のことうるさい。
《Blurry Visionary》
※長いので読みたくない人は飛ばしてください。
《Blurry Visionary》の能力の解決時に、あなたのライブラリーにカードが1枚しかない場合、そのカードはモードを持つ両面カードにはならないが、あなたはそれをあなたの手札に加える。
《Blurry Visionary》の能力の解決が終わったら、あなたは新しいモードを持つ両面カードのどちらの面が表であるかを変更することはできない。 それはゲームの残りの間そのままである。
あなたのライブラリーの一番上から2枚のうち1枚がすでに両面カードである場合、それをその2つの面のうちどちらかを表にして新しいスリーブに入れる。 表向きの面だけが新しいモードを持つ両面カードの一部となり、裏向きの面は残りのゲーム中存在しなくなる。 たとえば、あなたのライブラリーの一番上の2枚が《稲妻》と《嘘の神、ヴァルキー》//《星界の騙し屋、ティボルト》であった場合、あなたは《稲妻》を面の1つとし、《嘘の神、ヴァルキー》か《星界の騙し屋、ティボルト》のどちらかをもう1つの面とし、どちらかを表とする(あなたが選択する)、モードの両面カードを持つことになる。
これだけでも充分にややこしいが、同様に、あなたのライブラリーの一番上の2枚のカードのうち1枚が変身する両面カードである場合、それをどちらかの面を表にして新しいスリーブに入れ、最後にはやはりモードを持つ両面カードになる。 したがって、たとえば、あなたの一番上の2枚が《渦巻く知識》と変身する両面カード《秘密を掘り下げる者》//《昆虫の逸脱者》であった場合、あなたはモードを持つ両面カードを、以下のいずれかで持つことになる:《渦巻く知識 // 秘密を掘り下げる者》、《渦巻く知識 // 昆虫の逸脱者》、《秘密を掘り下げる者 // 渦巻く知識》、《昆虫の逸脱者 // 渦巻く知識》。 ただし、《昆虫の逸脱者》は変身する裏向きのカードと同様にマナ・コストを持たないので、通常は手札からそのカードをプレイすることはできない。
異なる2枚の両面カードや、同じカードに何度も影響を与える複数の《Blurry Visionary》の誘発を含む、より複雑なシナリオは、読者のための練習として残しておく。
〔後略…〕
コメント:これだけで注釈の半分であり、まだ残ってるが長いので省略。しかもリリースノートなのに解説を放棄している。
《Boulder Jockey》
{D} は追加コストを表し、マナ・シンボルではない。{D}は、このターンに残っている土地プレイの権利を1つ放棄することで支払うことができる。 《Boulder Jockey》のマナ総量は3である。
このターンに残っている土地プレイの権利の数を決定するには、あなたがプレイできる土地の枚数(通常は1枚だが、他の効果によって増やすことができる)と、このターンにあなたがプレイした土地の枚数およびあなたが手放した土地プレイの権利の数を比較する。 プレイできる土地の枚数が多ければ、土地をプレイするか土地プレイの権利を放棄することができる。 持っていない土地プレイの権利を放棄することはできない。
自分のターンでないときに{D}を支払うことはできない。
コメント:マナ総量、3だったんだね…
《Call from the Grave》
無作為に選んだ墓地1つから無作為に選んだクリーチャー1枚を選ぶには、まず、少なくとも1枚のクリーチャー・カードがある墓地を無作為に選ぶ。 その後、その墓地からクリーチャー・カードを無作為に1枚選ぶ。
無作為のクリーチャーと無作為の墓地の選択は、《Call from the Grave》の解決時に行われる。
《Call from the Grave》が与えるダメージの量は、《Call from the Grave》によって戦場に出されたパーマネント(その時点でクリーチャーでなかったとしても)の唱えるコスト......すなわちマナ総量によって決定される。 パーマネントが戦場に出なかった場合、《墓穴からの呼び声》はダメージを与えない。
コメント:墓地をランダムに選んでから…ということで、墓地の間でクリーチャー・カードの枚数が違う場合、クリーチャーが選ばれる確率に偏りが出るな、と。
《Chea, Friend to Maybe Too Many》
《見覚えのある余所者、ラザーヴ/Lazav, Familiar Stranger》を自分の馴染みとして欲しがる魔導士がいるかはわからないが、人それぞれだろう。 (個人的には《使い魔のフクロウ/Owl Familiar》を選びたい)
Chea の最後の能力はマナ能力である。 スタックを使わず、対応することもできない。
コメント:ラザーヴが使い魔にされている絵面を思い浮かべるとちょっと面白い。
《Dairy Cow》
ミルク・カウンターが何のためにあるのかわかったら教えてください。
コメント:匙を投げないでください(
《Heart of a Duelist》
効果で複数のカードを引くように指示されている場合、それらのカードを1枚ずつ引く。 もしかしたら、最初のカードを引いた後、ライブラリーの別の場所の方が良い〔訳注:カードが眠っている〕雰囲気に思えるかもしれない。 それは誰にもわからない。
コメント:雰囲気は大事だもんね!!!!!
《Indicate》
《Indicate》はパーマネント1つを対象とする。
コメント:あの…知ってます…
《Luxior, Ignited》
ラクシオールはクリーチャーにつけられていても攻撃されることがある。
まれに、一方のプレイヤーがラクシオールをコントロールしており、もう一方のプレイヤーがラクシオールがつけられているクリーチャーをコントロールしている場合、ラクシオールはそれがつけられているクリーチャーに攻撃されるかもしれない。 これはルール上正しく、非常に奇妙なことでもある。
コメント:もちろん後者の状況では自分のクリーチャーでブロックすることが出来そうだ。仲間割れしないで!
《Magus of the Chains》
※長いし複雑。
2つ以上の《Magus of the Chains》の効果は累積する。 これが戦場に2枚ある場合、それぞれの効果は(ドロー・ステップ中であれば最初にカードを引いた後に)カードを引くことそれぞれを変更し、プレイヤーにカードを捨てさせるか切削を行わせる。 これらのカードは順番に解決されるため、プレイヤーは 可能であれば捨てなければならない。 プレイヤーがカードを捨てることが出来ず、代わりにカード1枚を切削すると、それ以降の追加の《Magus of the Chains》の効果はすべて何もしなくなる。 これは、切削によってカードを引く効果も置き換えられ、プレイヤーはカードを引かなくなるからである。 あなたは順番に処理する必要がある。 それぞれの効果はまず捨て札をしてから処理するか、そうできなければカード1枚を切削してカードは引けない。
効果によって複数のカードを引くように指示されている場合、それらのカードを1枚ずつ引く。 それぞれに《Magus of the Chains》の効果を適用する。
《Magus of the Chains》がプレイヤーがカードを引くことを置換したときに起こることは以下のとおりである:
そのプレイヤーの手札が1枚以上ある場合、そのプレイヤーはカード1枚を捨て、その後カード1枚を引く。
そのプレイヤーの手札が空の場合、そのプレイヤーはカード1枚を切削する。 そのプレイヤーはカードを1枚も引かない。
コメント:もはや何もわからない。頑張って理解しよう。
《Naturalize 2》
※どちらかというと、他の説明でいちいち言及されているのが面白い。
《Noble Ox》
これを唱えるときは、はっきりと発音してください。
攻撃クリーチャーは、ブロック・クリーチャーが指定された後のみ、ブロックされていないとみなされます。それ以前は、攻撃クリーチャーはブロックされているともブロックされていないともみなされません。
《Noble Ox》の戦場に出たときの能力により、あなたを攻撃しているブロックされていないクリーチャーはすべて、《Noble Ox》がそのクリーチャーを通常ブロックできるかどうかに関係なく、《Noble Ox》によってブロックされます。
コメント:《Noble Ox》をはっきりと発音しなければ、「ノー・ブロックス」のように聞こえ、ブロックをしないかのように受け取られる可能性があるので注意。
《Oddric, Lunar Marquis》
〔…前略〕
それらのクリーチャーの 1 つがリストされているキーワード能力の 1 つ以上のバリエーション (たとえば、島渡り) を持っている場合、あなたがコントロールするクリーチャーはそれらの特定のバリエーションを獲得する。
マジックのルールをあまり時間をかけて調べていない限り、多相や欠色を獲得することは、まさに予想どおりに機能します。
コメント:種類別のルールにより、多相や欠色を得る効果(第6種)はカード・タイプ変更効果(第4種)、色変更効果(第5種)よりも後に適用されるので、実は多相や欠色を後から獲得することは何もしない。
《Plain Walker》
プレインチェイス戦をプレイ[playing Planechase]していない場合、プレインズウォーク[planeswalking]は効果が無い。(ただし、少なくとも理論上は、平地渡り[Plainswalk]とプレインズウォーカー渡り[planeswalkerwalk]は効果がある。)
コメント:英語だとかなりややこしいが、日本語だと結構分かりやすい。
《Pokey, the Scallywagg》
呪文や能力がコインを投げるよう指示するたびに、あなたは Pokey の2番目の能力を置換効果として適用して、代わりにd20を振ることができる。そのロールの結果が1〜10の場合、元の呪文または能力は、そのロールの結果を裏と見なす。ロールの結果が11〜20の場合、元の呪文または能力は、そのロールの結果を表と見なす。サイコロの結果が何らかの理由で1未満または20より大きい場合、表としても裏としても扱われない。(何が起こるかを判断するには、その効果を注意深く読む必要がある)。
〔中略〕
呪文または能力が d20 をロールするように指示するたびに、Pokey の 3 番目の能力を置換効果として適用して、代わりにコインを投げることができる。コインが表になった場合、元の呪文または能力はサイコロの結果を 20 と見なす。コインが裏になった場合、元の呪文または能力はロールの結果を 1 と見なす。コインが何らかの理由で表でも裏でもなかった場合は...幸運を祈ります!
〔中略〕
本当に必要な場合は、Pokey の 2 番目と 3 番目の能力の両方の効果をコイン投げまたは d20 ロールに適用できる。たとえば、コインを投げる場合、それを d20 ロールに置き換えることを選択できる。また、その d20 ロールをコイン投げに置き換えることもできる。(置換効果は 1 つのイベントに 1 回しか適用できないため、無意味な事はそこで終わります。) その場合、コインを投げる。表が出た場合、置き換えられた d20 ロールは 20 としてカウントされ、元々置き換えられたコイン投げは表としてカウントされる。素晴らしい仕事です。
コメント:2回適用して元に戻せるんかい!完全に無意味ではないが。
《Spuzzem Strategist》
これはほとんどの場合すでに真実ですが、《Floral Spuzzem》と 《R&D Secret Lair》 を含むゲーム状態をうまく設計できれば、これがあってよかったと思うでしょう。
コメント:
おさらいとして、このカードは以下のカードの誤植を元ネタにしている。
まるで《Floral Spuzzem》そのものに選択権があるように見える書き方になっている。今はエラッタされもちろんプレイヤーが選べるようになっているが、すべてのエラッタを無視する効果を持つ《R&D Secret Lair》があった時は《Spuzzem Strategist》がいないとゲームが進められないね、というジョーク。
《You Compleat Me》
何らかの効果によって最大ライフ総量を超えてライフを得る場合、最大ライフ総量を超えるライフを得ることはない。たとえば、あなたのライフ総量が 8 で、最大ライフ総量が 10 だとする。「このクリーチャーが戦場に出たとき、あなたは 4 点のライフを得る」能力を持つ《アゾリウスの伝令》を唱える。このとき、あなたは 2 点のライフを得て、ライフ総量は最大値の 10 に戻る。
最大ライフ総量とは、まさにその通りです。《You Compleat Me》 を解決した後、ライフは 10 点を超えることはありません。決して。何があっても。
コメント:念押ししすぎじゃない?
おわりに
今までのシリーズに多く反応をもらえてうれしい限りです。調子に乗ってリリースノートもまとめることにしました。
面白かったのであればぜひ評価していってください。(ぺこり)
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