【考察】肝試しイベントの怪奇現象

※2021.5.4 ふせったー再録
※主に世長(創ちゃん)、白田先輩、カイさん、根地先輩を中心に肝試しイベント及び前日の観光イベントのネタバレがあります。
※8月13日の観光イベント、8月14日の肝試しイベントに関しては、特に好感度などの調整を行わなくても選択肢のみで確認可能。さらに既にまとめを作成している方も何名かいらっしゃるようなので今回は必要箇所のみ触れます。

まず8月14日の肝試しについて。
二人一組で森を抜けた先の丘の教会に辿り着いたら終わり。
詳細な情報は各キャラのイベント差分から分かる。
・森はホテルの敷地内にある(スズ)
・教会はスタート地点から歩いて15分程度の場所(カイ)
・教会までの移動する道はそこまで複雑なものではない(カイ、根地など)
上記の内容を踏まえて考察する。

肝試し後起こる怪奇現象はキャラごとに微妙に異なるが、概ね共通して大きな出来事になっているのは以下の二つ。
①森の奥の白い光
②森で迷子になる
順にまとめていく。

①森の奥の白い光
攻略キャラ6人中、世長、白田、カイ、フミ、根地の5人で発生。ただし、謎の光が見えるのは希佐のみ、根地の場合は厳密には光ではなく靄。
白い光の正体に関してはカイの観光イベント及び肝試しイベントから推測が可能。
まず、カイの観光イベントでホテル敷地内の森の奥にはナマズ像のほこらがあることがわかる。ナマズ像にまつわる伝説は以下の通り

【要約】ほこらのナマズ像はこの土地の地主神。
昔、源平合戦に敗れ傷を負った平家の落人が水を求めて(おそらく現在のホテル敷地内の舞殿がある)池に逃げ込んだ。落人の前に池のほとりで暮らす娘が現れ、池の近くに湧く秘湯に浸からせるとたちまち傷が治った。これをきっかけに二人は夫婦となる。
やがてそこに源氏の追っ手が現れ、落人は娘と海を越えて遠い島に逃げることにした。ところが、道中で嵐にあい遭難してしまう。死を覚悟した落人に対し、娘は海に飛び込んで池の主である大ナマズとしての姿を見せ、船を背に乗せて向こうの島まで運んだ。
しかし、淡水の魚の体に海水はあわなかったために大ナマズは力尽き、その死骸が海岸に打ち上げられた。人々は池のそばに彼女を丁重に葬り、ほこらを立てて祀った。

その後のカイとの会話からほこらが今も手入れされていること、つまり今もナマズ神には一定の信仰があり神としての力があることがわかる。また、上述の通り肝試しが行われているのはホテル敷地内の同じ森であり、ナマズ神の支配する領域にあたると推測される。
さらに、カイの肝試しイベントでは、森の奥の白い光が見える方とは反暗い暗い道に行く選択肢をとると、希佐が何かに憑かれたような状態になり以下のことを話す。

【要約】明かりが見える道の先には傷を瞬く間に癒やす秘湯がある。今の自分たちには必要がないものだから近づかない方がよい。大事な場所だからそっとしておいてあげるのが一番(思い出がたくさんつまっていて胸が苦しい、とも)。

逆に白い光に近づこうとすると、謎の地元女性が現れて迷い込みたくないのならば暗い道へ行くように促す。

以上の内容を整理すると、ナマズ神のほこらがある同じ敷地内の森で肝試しを行っていたこと、取り憑かれた状態の希佐の発言が伝承の内容とリンクしていることから、
1.希佐に取り憑いた?もの、謎の地元女性=ナマズ神
2.森の奥の白い光=ナマズ神の伝承の秘湯がある場所
と思われる。
これは根地の肝試しイベントで裏付けがとれる。白い光と靄の違いはあるが対象に近づく選択肢をとると、進んだ先にホテルの温泉の源泉があることがわかる。また、根地曰く肝試しの道中に源泉があることは事前に知っていたらしい。
なぜ根地との場合のみ光ではなく靄として認知したのか、大きな怪奇現象にあわずに辿り着けたのかは不明だが、彼は前日の観光イベントで温泉を飲んでいること、つまり秘湯(=霊的なものを含む液体)を体内に直接取り込んだことが原因ではないかと思われる。

②森で迷子になる
攻略キャラ6人中、世長、白田、カイ、フミ、根地の5人で発生。ただし、フミ、根地は選択肢による。

①の怪奇現象とほぼセットで発生していること、以下の内容から白い光の見える場所(秘湯の周辺地域)は異空間めいた状態であると思われる。
・懐中電灯が故障する(世長、白田)
世長曰く電子機器は霊的なものに反応するらしい。秘湯と異空間どちらに反応したのかは厳密なところは不明。故障したのは希佐と世長のみ。白田は希佐といても影響なし。
・季節外れのヒグラシの鳴き声がする(白田)
・一本道なのに迷う(カイ、根地)
・そばにいたとしても一瞬ではぐれる(フミ)

また、
・世長、白田→前後の会話から希佐、世長は異音などの怪奇現象を知覚しており、白田は全く感じないことがわかる。つまり、懐中電灯の反応の差異には霊感の有無が作用している可能性がある。
・カイ→謎の地元女性曰くときどき迷い込む人がいる、二本の分かれ道のうち白い光の見える方はさらに奥に迷い込んでしまうらしい。
・フミ→はぐれてしまった際、フミは特に大きな問題はなかったが、希佐は怪奇現象に襲われた。
・根地→理由ははっきりわからないが、選択肢によって源泉に辿り着くパターンと森で迷うパターンがある。

以上の描写をまとめると、
1.白い光の見える場所(秘湯の周辺地域)は異空間めいた状態にある
2.現実と異空間は途中までは地続きであり一定のポイントから層状?に分かれている
3.霊感の有無など何らかのチャンネルがあうと異空間に迷い込んでしまう
と推測できる。


※以下、補足事項や残りの疑問など※

①メインキャラの霊感と謎
肝試しイベントの差分を整理すると概ね把握可能。
・希佐→間違いなく霊感が強い。霊媒体質めいたものもある。
・スズ→霊感おそらくあり。異音も樹木の揺れも分からないが、幽霊?は見えた。また、夜の大伊達山に拒絶されるというような話や肝試しでも怪奇現象にあまり襲われていないことから、魔除けの加護のようなものが元々強い?
・世長→霊感あり。希佐と同等かそれに近いくらいの強さ。異音が聞こる、樹木が揺れる気がする、肌寒さを感じる、懐中電灯が壊れる、道に迷う、とここまでコンプリート状態。白い光だけなぜか見えない。
・白田、カイ、フミ→霊感おそらくなし。怪奇現象の巻き込まれ具合はまちまち。カイは霊感がないが、大伊達山に足が向いてしまう?ことなどから何かに引き寄せられる、あるいは何かを引き寄せる性質がありそう。
・根地→謎。霊感は多分ないがどこまでが演技かよく分からない&温泉を飲むトンデモを行ってるので断定できない。今回の考察で一番困った人。なんかもうさすがだよ……。
なお、希佐に次いで霊感が強そうな世長が感知できていないことから、白い光に関しては知覚するために何か別の素質あるいは理由が必要な可能性あり。

②謎の牧師
スズをパートナーにした場合のみ遭遇。ほぼほぼ人間ではないものと思われるが正体は謎。害はなさげ。
※教会への到着時刻にもばらつきがあると思われるため、他キャラの霊感の判定には採用しなかった。

③謎の拍手
世長をパートナーにして道に迷った後、歌を一緒に歌うとどこからか聞こえてくる。歌を捧げ物と認識したナマズ神?の可能性もあるがどうもしっくりこない。

④アシスト問題
何度か話題になっているが迷子になった場合は基本的に何らかのアシストがないと帰れない(白田→夜香木、カイと根地→ナマズ神、フミ→オナカ)のに、世長だけ選択肢によっては何もない状態で脱出してしまう。
→可能性の一つとしてだが、明言されていないだけで、アシストになるようなものを実はこの時点で所持していたのでは?
→候補としては一応、クリスマスに希佐に渡しているクォ-ツのペンデュラムがある。OPにも出てくるアイテムだし、特に最近購入したというような話はなかったはず……。
※元のシナリオが膨大で見落としている可能性もあり。6月までステラSS冊子未所持のため矛盾があれば遠慮なく報告してください。

⑤何かに誘われる希佐
世長をパートナーにした上で迷子になった後、歌を歌う選択肢をとると世長の口から希佐は何かに誘われたのではないかという指摘が聞ける。世長は希佐の幼馴染みであり、趣味がオカルト研究、さらに本人も上述の通り霊感が強い?ようなので、彼女の霊的な体質についても以前から知っている可能性があり信憑性は高い。
では、希佐は一体何に誘われたのか。
ナマズ神はカイの差分などから、思い出の場所(秘湯、白い光のある場所)を荒らされたくない、人が迷い込むのも望んでないようなので、希佐を呼ぶ理由やメリットが特にない。少なくとも彼女が向こうから誘ったということはなさそう。
では、何に? なぜ誘われた?

大伊達山や比女彦神社にも繋げられそうな部分もあるが今回はここまで。また新しい気づきがあったら加筆したり、別途まとめます。