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【3000回デュエルした引退デュエリストが語る】壊獣カグヤデッキ構築論[約10000字]


 ※この記事は2023年12月初旬に公開しようと考えていた記事です。
 筆者の仕事の都合で、公開が遅くなってしまい、もう公開をしないことも考えていました。
 しかし、引退した私の壊獣カグヤの知識を後世に残そうと考え、修正、加筆を加えて、世に出すこととしました。

 今回はデッキ構築論など総合的な情報も含めて、筆者がメインで使用している壊獣カグヤデッキを公開しようと思う。
 今回のデッキは遊戯王OCGの大会によく参加していて、環境のカードをよく知っている筆者の友人にデッキのブラシュアップをお願いして形とした。

 では、早速紹介しよう。

今回は合作。
筆者の体験談と友人のカードシナジー考察で作成。
使用してみて、理想展開が出来ず、使いどころが難しいカードなどは筆者の判断で変更を加えた。

1.デッキを考える上で取り巻く環境の確認とデッキのコンセプトを作ろう

※この章では、デッキを作るにあたって筆者が考えていることを書くので、人によっては考え方に差異が出てくることはご了承いただきたい。

 デッキを作るセオリーはあるけど、それが正解と言うわけではないよ。
 だから、この記事も参考にしてオリジナルなデッキを作成してみてね。

シーズンの環境を見ながら、何をしたいか考える

・環境例:環境デッキの後続確保の動きが強く、リソースが尽きづらい。

 具体例:ピュアリィデッキのピュアリィ・マイフレンドによる回収からのハピネスワンキルや、クシャトリラデッキの1ターン目後攻の制圧を掻い潜った、2ターン目でのワンキルなど。

リリースが尽きない許しがたいカード代表。

 →当初、手札温存しながら相手に展開させて「拮抗勝負」によるリソース勝負をしようとデッキを構成するが、相手の使用する札を最低枚数に減らしたとしても、フルールドバロネスなどの1妨害程度だと簡単に乗り越えられてしまうことが多かった。

 そのため、基本的にはアーゼウスでの制圧などでの相手とのリソース勝負は行わず、本来の壊獣カグヤの戦い方であるワンキルを意識する構成とする。
 ただし、ワンキルに寄せすぎると、やるか、やられるか、だけのデッキになってしまうので、壊獣カグヤの「妨害を踏み越える」という面白さは残して構築したいと考えた。

 環境デッキ強すぎ……。
でも、頑張って、壊獣カグヤでも戦えるように構築論を話していくよ。
 壊獣カグヤは不滅だよ!

周りの人のデッキを見てみる

・環境の状況確認とデッキを構成するにあたって、様々なSNSで公開されている壊獣カグヤのデッキを拝見し、参考にすることは重要だ。
 ただし、Snowangelちゃんも言っていた通り、デッキに正解はない。
 なぜなら、デュエリストにはそれぞれの考えがあるからだ。
 つまり、公開されているデッキが最適解ではないことも多いため、デッキを見て感じた自分の感想と改善案を考えながら参考にするのが良い。

 具体例:環境デッキを見据えた相手の動きに依存する倶利伽羅天童などのカードを加えた「受動的なデッキ」が多く、相手が思った通りに動かないと戦えないような構成、しかも、それが割りと高確率で発生してしまうデッキが散見する。
 ただでさえ、手札誘発を積みすぎで、手札誘発が多量に手札に存在するという事故が多い壊獣カグヤにおいて、さらに事故要因となるカードを追加してしまうと、勝率が安定しなくなるはずだ。

 これらのデッキでは、しっかりその不安定さを理解して、カードを積んでいるのであれば良いが、「とりあえず、強いから3積み」、「とりあえず、60枚になるように」、「たぶん、効果使えるだろう」などのふわっとした理由でカードを採用しているように思えた。

 あくまで筆者からはそう見えたって話ね。
 皆には参考にするデッキをそのまま使うのではなく、デッキを見て、本当に最適か考えて欲しいから、こういう言い方にしたみたい。

 構築の時点で必然的に起こってしまう事象は「手札事故」ではないし、壊獣カグヤではパワーカードを積んでいる関係で、構築そのものに問題があることに気づいておらず、カードパワーで勝ってしまうこともある為、なかなか敗因に辿り着きづらいという背景があると筆者は感じた。
 これがグッドスタッフ型のデッキである壊獣カグヤのデッキ構築の難しさと言える。
 パワーカードの有り合わせのため、何を何枚積めば最適なのか分からなくなってしまうのだ。
 最適に導くためには、壊獣カグヤで何をしたいかを明確にすることだ。

→改善案:自分主体の能動的な動きが出来るカードを多く構成する方が、最も勝率が安定すると考え、受動的なカードはなるべく不採用として、手札に来ても確率的に1枚とする構築にしたい。
 もちろん、不安定なカード、一定環境下で相性が悪くケンカするカードも中に入っているが、各カードの必要性とのバランスを考慮した上で採用していく。

 上記内容を聞いて、今回公開したデッキを見たときに、なぜこのカード達が採用されているか、おぼろげにでもに理解できたのであれば、これ以上の説明は不要であろう。

 だいたいデッキコンセプトを話したが、有料記事部分では、他のデュエリストと差をつけたい壊獣カグヤ使いのために、有益な情報を記載していきたいと思う。
 初心者デュエリストにも分かるように書いたつもりだ。

 以下、有料記事に記載されている内容を紹介する。

・壊獣カグヤのプレイ上達のためには
・本デッキの基本的な動きとデュエル中の考え方
・デッキ枚数が44枚と中途半端な理由
・デッキの採用カードと枚数理由
・倶利伽羅天童の不採用および壊獣の採用について
・精神操作の不採用について
・壊獣カグヤにおける三戦系のカードについて
・対環境との相性
・EXデッキ採用カードに関して

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