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 春は鬱病の季節である。ずっと放置していた日記アカウントを動かす気になったのは、ここ数か月にはなかったほど精神状態が悪化しているからだ。以下の文章はすべて泣きながら打っている。

 恋人がまったくわたしを呼んでくれなくなった。こちらからの電話はすべて無視、LINEの返信もなかなか返ってこなくなってしまった。恋人に会いたいと言う回数や、電話をかける回数、恋人に会いたくて食堂に行く回数が減って、かわりに煙草を吸う本数が増えた。愛されたいのは悲しくなるから見つめていたくはないのだ。次会ったときに交際解消を申し出ようと思う。

 精神的な自己免疫疾患でぼろぼろになった。例えば電話を無視されるとか、すれちがったときに挨拶してくれないとか、デートが当日の朝キャンセルされるとか、そういうただの行動にたくさんの意図を見出してしまって、それらをすべて自分への攻撃だと誤認し、自分はもともと軽んじられるような人間だから、と考えることで精神崩壊を防ぐ機構が、終わることなくずっとはたらいてしまう。中学生の頃から自覚的にこの機構で自衛をしてきたけれど、わたしは恋人のことが大好きだから、恋人に軽んじられるのがほんとうにかなしくて、これまでにないくらいものすごく過剰に自分の価値を落としてしまう。

(この機構は反射的に働くので、やめようと思ってやめられるものではない。これまでの文章を見ても、「ただの行動に」「見出してしまって」、「攻撃だと誤認し」、などの部分がそれだ。わたしがすべて悪くて、自分がつらいのはすべて自分が引き起こしたことで、こんなことを我慢できないなんて自分はなんて弱い人間なんだ、と無意識に自責している。ずっとこういう認識を続けているので、この「わたしがすべて悪い」というのが正しいのか正しくないのかも判断できなくなった、どうですか?)

 恋人との交際を解消して自殺したい。


追記:
 これを書いたのは夕方で、さっき恋人と話してきて、これまでと同じように関わりつつも、恋人というラベルをはがすことで一致した。恋人(もう恋人ではないが)は近しい人間であればあるほど軽んじてしまう性質があるらしいので、関係性を無名にすることでそこをなんとかし、わたしは「恋人から軽んじられる」の精神的負担を軽減する(したい)。とりあえず希死念慮と自己免疫疾患はどうにかなりそう。生きていこうと思う。

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