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助っ人はちゃんと選びましょう

大晦日は毎年実家で過ごす。
去年も例年通り。
違っていたのは、甥っ子君体調不良のため姉家族不在と、モラ夫が居ることによる居心地の悪さ。

本当ならばこの日、姉に仲裁に入ってもらいモラ夫との夫婦会議が開催される予定だった。

でもそれがない。

でも嫌でも仕方なく戻った私にモラ夫はなにも言わない。
ひたすら無視。
というか私も無視。

会話なんてない。
というかそっちからなんか言えよ。
謝れよ。
ひとこと

ごめんね

それで少しは落ち着く。

姉は
『嫁が一ヶ月近く家を出ることは普通ではないのになにも行ってこないのはやっぱりおかしい!』
とモラ夫に物申す気満々だった。

私も姉にそうしてほしかった。

モラ夫は妻ではなく他人に言われないと響かないのだから。

でもそれは叶わない。

それなのにモラ夫と一緒にいなきゃいけない時間は私にとって心がえぐられる苦痛だけの時間。
だれかに助けてほしかった。

そして、父に頼んだんだ。

『話し合いの仲裁に入ってほしい』

て。

父はあんまり乗り気ではなかったけど元々頼られるのは好きな人だったからか承諾してくれた。

みんなで毎年恒例の紅白を観ながらの夕食。

それでもその場の空気はなんとなくぎこちなかった。

食事が終わり、父が別室にモラ夫を呼んだ。

話し声が聞こえてくる。

父がモラ夫にやんわりと諭している。

そして私が呼ばれた。

父からは
『2人でうまいことやっていってほしいんだよ。』

話す。

黙って聞いてたけど、私はモラ夫にひとこと言いたくてポツリと呟いた。

『謝ってほしかったな』
て。

その瞬間だった。
今までやんわりと話していた父がいきなりキレた。

『お前は黙ってろ!』

え、私、なにか気に触ること言った?

そこから父の怒涛のマシンガントーク炸裂した。

『俺は嫌だったんだ、間に入るのは!それを入ってやったんだ!もぉこの話はこれで終わりでいいだろう!旦那が怖い?そんなことでいちいちビクビクするな!男なんてお前の手のひらで転がすぐらいでなくてどうすんだ!間に入った俺の顔を潰すな!』

そして極めつけは。
モラ夫に向けた言葉。

『〇〇くん、今の時代はすぐにモラハラとかなんだとかに繋げる時代だから、君も気をつけないとな』

完全、
モラ夫&実父VS私。

なに?この構図は?
私はひとりになった。

父もただの男だった。

昭和の男
ふたり。


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