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体のくすぐったいところを丹念に調べる

初めまして、雪です。

皆さんはくすぐりに触れたことはありますか?
ほとんどの人が一度は経験したことがあるのではないでしょうか。

しかし、大人になってしまった今、くすぐりをすることもされることもすっかりなくなってしまいました。
そこで、今回はくすぐったさを題材にします。
この記事は童心に戻ってお楽しみください。

経緯 

日頃デジタルな画面をよく見る筆者は、慢性的な肩こり&眼精疲労に悩まされています。
そこで、日課のYouTube鑑賞がひと段落ついた頃、同居人に「肩と目が疲れた~肩揉んでけろ~~」とお願いしました。
同居人は優しいのでこんなお願いでも聞いてくれるだろうと思ってのことでした。

しかし、これは大誤算でした。
その人はマッサージするのが好きというわけでも、娯楽でYoutubeを観てた奴に尽くすような菩薩でもありませんから、なんと…思いっきり首根っこを掴んできたのです。
首を触られるのが苦手な筆者は首をすくめにすくめて鎖骨の上に顎が乗ってるみたいな状態になってしまいました。

そこからの話の流れとかは定かではありませんが、少しずついろんな部位に触れて「ねぇ、これってくすぐったい?」「これは?」「こっちは?」というようなことをやり始めました。

で、前腕くらいまでは社会人として威厳を保っていられる振る舞いだったのですが、
「じゃあこっちは?」
二の腕の振袖部分を揉まれたときに思わず叫んでしまいました。

そのときにくすぐったさを調べたい欲が生まれたのだと思います。
自分で思ってもみなかった部位だったせいかくすぐりに対する興味が出たのでしょう。

あと、「くすぐったい」感覚って個人差があるのでなかなか共有しがたく、言葉で伝えても100パーセントは伝わらないもどかしさがあります。
その個人差があるということが不思議で尚のこと気になりました。

なので、同居人に協力してもらい本記事で調べてみようと思い立ちました。
※調査はお互いの同意のもと行っています。

部位

感覚を分かりやすくするために点数を付けてみようと思ったのですが、くすぐったさなんて数値化したことがないのでとりあえずその時の直感で付けてみてます。
今見返してみるとこの点数は「我慢できない度」なのではないかと思ってます。とか意思に反した体の動きとかです。

ちなみに、筆者はこれまでずっと人並みかと思ってましたが、どうやらくすぐりに弱い方らしいです。
恥ずかしいのでどれくらい弱いかは控えておきますが、10人中10人が「弱いね~」って言うくらいの弱さです。

★☆☆☆☆☆☆☆☆☆

1/10点

触れるハードルは比較的低く、友達同士や他人でもサービスを受ける際に触れられたりすることがある部位だと思います。
ですが、こと「くすぐり」となるとまず選択肢に無い場所ですね。

調査はまず、手の甲から始めていきました。
ちょっとぞわぞわして我慢できなくはないんですが、謎に腰部分がむずむずしてくる感じです。言葉にしがたいなんか変な感じがします。

で、指先まで辿っていく途中の指の付け根というか指のまた?のところが思ったよりやばくって、小さい声でぎゃーって言っちゃうくらいでした。
触られてる手は動かさずに逆の手でバンバン自分の太ももを叩いて耐えました。
指のまたと手のひらは同じくらいの耐えられなさで、程度としては我慢できるかできないかのギリギリ、みたいな強さでした。

あと、手のひらをつーっと指でなぞられていると、じんわりと手汗をかいてきます。
だんだん手汗の量が増えてくるとちょっとした申し訳なさも混じってきて「早く終われー」って思っちゃいました。笑

二の腕

★★★★☆☆☆☆☆☆

4/10点

これやばいです。冒頭で書いたように柔らかい振袖部分ぐにぐに揉まれたら結構キます。

協力者との調査では、手を触って肘まで上がっていって、そして不意に二の腕を揉まれました。
肘下まではなんとか我慢できていたのですが、二の腕の強い刺激に耐えられるはずもなく、せき止めていたものが一気に溢れ出すように爆笑しながら腕を遠ざけてしまいました。
遠ざける、というのを説明しますと筆者が四つん這いの状態だったんですね。
それで腕の振袖部分ぐにぐにされたときにあまりにくすぐったすぎて手を頭の向こう側に伸ばす、いわゆる女豹のポーズになったんです。
そしたら、責める側の心理からして当然の如く、すかさずがら空きになったをいっちゃうという拷問みたいな連鎖が生まれました。
当然腋を責められたら腕を閉じるので、くすぐる側はまた届くようになった二の腕を揉みしだくというエンドレス

こちらとしてはめちゃめちゃ笑ってるのに地獄、という貴重な経験をさせていただきました。

なんかこちょこちょするときに「」ってあまり選択肢に無いじゃないですか。
その予想もしなかった部位というギャップ我慢できない度に含まれてるのかもしれませんね。

★★★★☆☆☆☆☆☆

4/10点

くすぐりについて発信することが初めてなので、記事を執筆するにあたり「くすぐり」で少し調べてみました。
そしたら、フェチの方が思いのほか多いんですね。いいこと知りました。そして皆さん「」の表記だったので真似してみました。
...ちょっと魅力的。が入ってるからかな。

さて、腋はくすぐる部位としては定番かもしれません。
だから、定番がゆえに意外性に欠けるというか予想できてしまう範囲の身体感覚なのでは?とタカを括ってました。…それでもはしたなく笑ってしまうほどの刺激だとは思ってましたけど。

結論を言いますとこんなに叫び暴れるからこそ定番部位になったのかもしれない、ということを体で実感しました。

つついてもよし揉んでもよしみたいな感じ。
あと腋ってちょっと恥ずかしい気がしますよね。
その恥ずかしさも逃げたさに加担して相乗効果があるんじゃないかと思います。
恥ずかしさ逃げたさの2ワードを並べると共犯関係を彷彿とさせるようないけない響きに聞こえますね、ふふ。

★★★★★★★★★☆

9/10点

ほんとむり。首が無くなっちゃう。
筆者と同じように、首が弱い方は分かると思うのですが、触られると亀さんのように首をすぐひっこめちゃうので首が無くなります。笑
んで、ぐぐーっと肩と首に力が入っちゃうのでとんでもない肩凝りになりますね。つらい!

くすぐり調査中は「力抜いてー」ってリラックスを促されてたりしたんですけど、とても協力者の前で首を再度晒すわけにはいかなくて、でも力入れっぱなしはつらくて、のジレンマでした。

首のくすぐり方は、指先で触る、のワンパターンで力加減も限定的です(これは我々が他に方法を思いつかなかっただけかもしれません)。
なので、指を動かす速さの強弱くらいしか楽しめるレパートリーはありませんでしたが、唯一無二のゾワゾワ感があります。

あと、なんか他の部位は普通に「あはは」って笑ったり「あーっ」って叫んだりするんですけど、首のときは何故か「ひぃーっ」とか「ひひひ」「いひひひ」って言っちゃいます。

★★★★★★★☆☆☆

7/10点

耳たぶとか耳の外側から優しめに触られていって「きゃーっ…」って小さく言ってたところで、耳の中に指が入ってきました。
ガサゴソ音で他の音が聞こえにくくなるので、「耳の中に入れられてるーっ!」って事実に集中せざるを得ない状況になります。
聴覚を支配されるだけで全部の神経が耳に向きます。

確かに耳は神経がたくさん通ってるとか聞いたことがあります。
「耳つぼ」って言葉もありますし、耳を温めるグッズもありますしね。

大きさとしては手で包めるくらい小さなパーツ。
そこにたくさんのツボと神経があって、そのお耳に神経を全集中させると考えるとそりゃあ何かしら感じるはず。だからこんなにくすぐったいんだって考察できます。

応用として、耳を塞いだりとか視界を奪ったりしてこちょこちょしてみると感度が上がるような気がします。試してみればよかった。
また次の機会があれば体験してみたいです。ちょっと勇気がいるけど。

脇腹

★★★★★★★★★☆

9/10点

ここもほんとにダメですね。
今までで「一番弱い部位は?」と聞かれたら脇腹!と即答するくらい断トツでくすぐりが効く部位だと思ってましたが、実はそれを上回る部位があることを今回の調査で発見しました(後述)。

実は、責める側としては汎用性が高い部位らしいです。
なぜなら、仰向けでもうつぶせでも仕掛けることができて様々な手法のくすぐり方が可能だから。
優しくカリカリやってもいいし強めにぐにぐにやってもいい。ときには突っついたりアバラに食い込ませたりしてもいいでしょう。

ですが、そのレパートリーの自由さは責められる側としてはたまったもんじゃありません。。
ふふふ…くくっ…とギリ我慢できるくらいを狙われては突然ゲラゲラ爆笑させられたり強制的に悲鳴をあげさせられたり...
と、表情筋と腹筋周りが忙しくてさらには熱くなって汗までかいちゃったりするせいか、謎に感情の揺さぶりみたいな作用もあります。

余談ですが、感情をぐちゃぐちゃにされた体験として印象に残ったのは不意打ちカウントダウンです。
「3,2,1,ゼロでくすぐるよ」と宣言されたのちに、こちらが身構えていると「3,2,1」とだけ相手がコールし、「あれ?」と油断したタイミングで「ゼロっ!!!」と一気に地獄へ落とす…。その後もしばらく地獄を見せられました。
驚きで頭がいっぱいだったのでそれ以上の感想は正直覚えてないくらいです。
これ責め方に困ったときに使えるので皆さんもやってみてください。

おでこ

★★☆☆☆☆☆☆☆☆

2/10点

2点って大したことないな~と思いがちですが、こんな部位で2点も獲得できるなんて予想した人は私含め誰もいないのではないでしょうか(いたとしても景品とかはありません、へへ)。
わざわざ項目に追加するほど印象に残る部位ということです。

触られてるとなんかぞわぞわしてきます。
おでこでこんな我慢できない感覚になるなんて思ってもみませんでした。
2点付けてますが実際余裕がない感じにまではなります。
他の部位が叫びたくなるような激しさに対し、おでこはじわじわと迫ってくる波のような押し寄せ方でした。
波というか小部屋におっきーい風船と一緒に閉じ込められて風船が膨らんでいくみたいな感じ(?)なので、気付いた時にはもうくすぐったさで頭がいっぱいになります。

脚(ひざ下)

★☆☆☆☆☆☆☆☆☆

1/10点

順番的に他が圧倒的すぎて「これくらいなら大丈夫」と少し余裕のある態度を取れました。
ここまでくるとあまり効かなくてごめんなさい。って感じ。なんか期待させちゃって的な。
それでもこの部分ってあまり慣れがこなくてずっとぞわぞわするんですよ。
刺激に瞬発的な強さがないからなのか、慣れの来なさゆえに持ちが良い(後引くむずむず感がピカイチな)部位です。

ひざ

★★★★★☆☆☆☆☆

5/10点

小学生がよくするいたずらで、膝近く(膝には触らない)で指を開いたり閉じたりするやつあるじゃないですか。
あれ、筆者には今でも通用します。

膝はくすぐるところが見えちゃうから、視覚的にもいじめやすいのかなーって思います。
触るか触らないかくらいのところでずーっとやられるともう耐えられなくなって逃げちゃいます
んで、「まだ何もしてないよ」って言われるのがお決まりのパターンになってしまいました。

決してお腹の底から叫ぶような部位ではないのですが、なぜか耐えられなくなり全力で抵抗してしまいます。
弱いのに逃げられないよう押さえつけやすい部位なので、苦しくない程度に長ーく笑い続けさせられます。

脚(ひざ上)

★★★★★☆☆☆☆☆

5/10点

膝下の箸休め感から一転、また疲れるパートに突入です。
膝も普通にダメなんですけど、膝上もやばいですね。
膝上のお肉をガッと掴まれちゃあ、もう声にならない叫び声をあげちゃいます。

あと太もももむりむり言いながら逃げますし。
太ももってすごいんですよ。前ももも内ももも後ろもももそれぞれ逃げたくなる。
ただ、それよりもしんどかったのが脚の付け根ですね。
されてる途中クッションを顔に押し付けながら必死に我慢してました。
なんか叫ぼうにも力が入りすぎて思ったように声が出ない、みたいな苦しい笑いでした。

★★★★★★★★★★

10/10点

爪先
爪先をさわさわされるのは、小声でふふっと漏らしてしまうような何とも言えない微笑ましい感触。触られてるときはなぜかちょうちょが足先に羽ばたいてるような映像を連想しました。
筆者は足先が冷えてるので、暖めてもらいつつマッサージも兼ねて少し揉んでもらうと抜群に感度が上がります。
気持ちいいとどんどん神経が研ぎ澄まされていくのか、刺激を右肩上がりに感じやすくなるのがほかの部位と違うところです。

足の甲
指先で優しくも弾力のあるくすぐられ方をされてしまうととても我慢できません。その場に足を留めることができなくて逃げ回ってしまいます。
足の裏をくすぐるのはよくあるけれど足の甲は考え付きませんでした。
「ここがこんなにこしょばい部位だとは…!」って驚きよりも先に体に教え込まれました。
「くくっ、ふふふっ」から始まり、だんだん声を出して笑ってしまう感じの耐えられなさです。
しかも慣れが来にくいので長時間責め続けることが可能な部位です。拷問とかに使えそう。

足の裏
瞬間最大風速は足の裏がいっっちばんダメな部位だということを発見出来ました。笑いすぎて酸欠になります。
でも、長時間やられると意外と慣れてくる部位です。

何がやばいかって、うつ伏せになってふくらはぎに乗られると何も抵抗できなくなります。
あと、ふくらはぎに乗られてしまうと一番弱い足の真ん中らへんが防御できないんです。
どんなに足の指を曲げても暴れようとしても責める側にとっては何も抵抗してないのとほぼ同じらしいです。
指を丸めるのはこちらが思ってるより防御できてなく、土踏まずの多くの面積ががら空き。これは大発見
だから、こちらとしては最大級に苦しみを味わって体から色んな液体が出てるほどなのに、責める方は大して頑張りが要らないっていう格差が一番大きい部位なんじゃないですかね。

最初はさらさらしてても汗でじんわり濡れてくるので「効いてる」って感じがわかりやすいみたいです。
そうなると指先で優しめのくすぐりが効きにくくなってくるので、カリカリガシガシにシフトチェンジします。
足の裏ってガシガシやればやるほど強く効いてきます。これは他の部位ではあり得ない特徴ですね。
この「ガシガシ」を硬めのじょりじょり髭でやってもらったんですけど、これは全然でした。
髭をやめて爪を立ててやるとやっぱり叫びます。笑いすぎで口が閉じれなくてよだれ出そうになりました。

おわりに

今回の一回で、今までの人生でくすぐられた時間の累積分以上にくすぐられました。
丹念な調査を受けての感想は、言葉にできないくらい頭がいっぱいいっぱいだったけれど、実は結構ストレス発散になるのかなー、なんて思ってます。
恥ずかしくてあまり人には言えないけどまたやりたかったりしてます。。

おっきい声を出して肺に新鮮な酸素をたっぷり取り込むことで身も心もリフレッシュしたような気もしなくはないです。
どちらかというと感覚そのものより精神的なコミュニケーションとしての癒し効果もあるのかもしれません。

色々考えていくうちに、くすぐりって行為はなんか神秘的な気がしてきました。
だってなんとなく恥ずかしくて、いけないことをしてる感じがちょっぴり性的。相手と共有かつ秘密にしてる雰囲気もある。
なのに全年齢対象幼児とも遊べるコンテンツになり得るという矛盾。
2面性を孕んでるところも無性に惹かれてしまう要因なのかもしれません。

ということは大人が使うカモフラージュにいいかも。
「2人でいけないことしてます」って言うより、「脇腹をつんってしてます」って言う方が健康的…なのかな……?...ちょっと書いてて無理があった…。

筆者は1日中くすぐられた後、夜眠りにつく前のうとうとする瞬間に6,7人くらいの小さい子どもたちに激しくくすぐられる幻覚を見て体がビクッッッってなって目が覚めました。

読んでくれてありがと。皆は筆者のことくすぐらないでね。

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