見出し画像

【Webライター】読点はどこに打つのが正解なのか?

「文系だし人並みにちゃんとした文章は書ける」

僕がWebライターを始めた頃、そう思い上がっていました。

しかし、ある時お仕事をもらったクライアントから、これまでにないくらいびっしりと修正を受ける出来事がありました。しかも案件の内容に関することは一切なく、文法や文章のルールについてばかりだったのです。

その中でも「感覚でやってたわ…」と思い知らされたのが、読点(とうてん)の打ち方でした。

読点「、」は、果たしてどこへ打つのが正解なんでしょうか?

今回はそんな読点に改めて向き合ってみました。

読点は適当に打てばいいものではない

「読点はどこに打つのが正しいのか?」

僕がそうであったように、「そんなの習ってないし、考えたこともない」という人も多いでしょう。しかし場合によっては、読み手に「読みづらい」「どういう意味?」と思われてしまう恐れがあります。

読点を打つ時に最低限注意したいのは、下の2点でしょう。

  • 文章の意味が理解しづらい、誤解されないようにする

  • とにかくたくさん打てばよいものでもない


文章の意味が理解しづらい、誤解されないようにする


例えば、読点の位置で意味が変わってしまう文章があります。

例:僕は一生懸命走る彼女に声援を送った。

「僕は、一生懸命走る彼女に声援を送った。」
「僕は一生懸命、走る彼女に声援を送った。」

読点を打たないと、一生懸命なのは僕なのか?彼女なのか?分かりませんよね。

とにかくたくさん打てばよいというものでもない

下のように読点を打ち過ぎると、逆に読みづらくなってしまいます。

例:文章を書く時、読点は、はたして、どこへ、打てばいいんでしょうか?


読点は打つのはこんな時


では読点は具体的にどこで打つといいのか?
読点を打つべき主なケースをまとめてみました。


主語のあとに打つ

これが一番確実ですね。

例:くたくたに疲れた僕は、死んだように眠り続けた。

ただし一文が短い場合は、読点は省略しても問題ないでしょう。

例:僕は眠った。

原因と結果の間に打つ

例:面接会場に早く到着してしまったため、暇を持て余した。

逆説が入るところで打つ

例:彼は背が高く体格もいいが、怖がりで臆病だ。

並列や対比をする時に打つ

例:この部屋は広くて、日当たりも良く、駅にも近い。
例:僕が作業に手間取っているのに対し、彼はとっくに仕事を終えていた。

ひらがな・漢字・カタカナが続く時、名詞が続く時に打つ

例:たとえ、それがひろしのせいだったとしても〜
例:ここに住所、氏名、年齢、生年月日を記入してください。

読点を打つ位置に困ったら

どこへ読点を打てばいいんだ?と困った時は、下のことを試してみるといいでしょう。

  • 一文を短くする

  • 語順を変えてみる

  • 声に出して読んでみる

一文を短くする

読点が2つ以上必要だと感じるのは、大体一文が長過ぎる時です。この「一文が長い」も人によって定義が様々ですが、40〜50文字、最低でも60文字以内というのが一般的のように思います。

語順を変えてみる

そもそも主語と述語が離れてしまっている場合は、それだけで読みにくくなります。語順を変えることで、読点を打つ場所が自然で読みやすくなるでしょう。

例:彼女は試合に負けて呆然としている僕らを心配そうな顔で見つめていた。

「彼女は、試合に負けて呆然としている僕らを心配そうな顔で見つめていた」

これよりも、

「試合に負けて呆然としている僕らを、彼女は心配そうな顔で見つめていた」

の方が自然で読みやすいですよね。

声に出して読んでみる

「読みやすい=聞きやすい」とも言えます。声に出して読んでみると、「息継ぎ」をするポイントがあるはずです。そこが読点を打つポイントだと判断できるでしょう。

言われないことにこそ気を遣う

読点の位置をわざわざ指摘してくれるクライアントの方が、はっきり言って少ないと思います。だからこそ細かいことにも気を配れる。そういうライターでありたいな、と気持ちを新たにした話でした!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?