『挨拶』と『しあわせ』と『私』。

はじめまして。Taremimiです。

Twitterをいつものようにぼーっと見ていたとき『キナリ杯』というステキなお祭りを見つけました。

今までブログなんて書いたことのない私ですが、

締め切り当日にこの記事を発見したのも何かのご縁！

と勝手にひとりワクワク ソワソワして

急いでnoteに新規登録しました。

皆様どうぞお手柔らかにお願いいたします。

...ひぃひぃふぅー。

なんだか緊張してます。リラックス、リラックス。

はい！始めます！

突然ですが皆様、『挨拶』ってしますか？

もちろんお仕事中や学校で、または親しいご近所さんなどなどへの挨拶をするのは普通というか、それはしますよね？

私がお聞きしているのは家から出てお会いした、見ず知らずの方などへの挨拶です。

こんな質問するのは私も初めてで、質問の内容がちゃんと伝わっているのか不安です...。

話は変わりますが、私は田舎出身です。

家の周りはお米を作る水田、お野菜を作る田畑、そして川、遠くを見れば山、山、山！たま～に家。

高いビルも、マンションもありません。

そんなところで私は育ちました。

この記事を読んでくださっている方みなさんがそう思うかはわかりませんが、田舎ってすごく挨拶する感じしませんか？

例えば、

玄関掃除しているときでも家の前の道路をお散歩している方からの挨拶はもちろん、登下校中の学生さんも会えば挨拶しますし、愛犬のお散歩ではすれ違う人みんなが挨拶を交わします、とりあえず相手の顔を見たら、目が合えば挨拶します。

田舎なんだからお散歩中でもそんなにすれ違わないでしょ？と思う方いらっしゃるかもしれませんが、だいたいいつも15人くらいでしょうか。

みんな相手から挨拶してくれたり、私からお声をかけたり。

でもやっぱり世の中には色んな方がいます、挨拶が苦手な方もいらっしゃって、すれ違っても言葉をかけないでいることもあります。

ですがそれ以外は、ほとんどの方がみんな「おはようございます」「こんにちは」「こんばんは」のやりとりをします。

「人に会ったらまず挨拶をしなさい」

物心ついたときから両親にそう言われてきました。

というか地域の周りにいる人たちや、家の前で遊んでいるときなどみなさんから挨拶してくれるので、それが普通なのだと、そうするのが当たり前なのだと思って今まで生きてきました。

ところが３年前、家庭の事情で家族が期間限定でバラバラで暮らすこととなり、２vs３に分かれ、私所属の３人チームは都会に引っ越しました。

というわけで私は今、田舎ではなく都会に住んでいます。

引っ越して来たばかりの頃は、バスも電車もすぐ乗れるし、ショッピングモールも近い、おしゃれなカフェがあるし、人もおしゃれ！夜道も街灯いっぱいで暗くないし明るい！そして全然虫がいないぞ！！！！

快適だ～！なんて思ってました、色々なことに気づいていくまでは。

引っ越しの片付けも落ち着いてきて、ちょっとお買い物に出掛けようと思った私はある日の朝、徒歩３分の最寄りバス停に向かって歩き出しました。

バス停が近いっていいなぁとルンルンに歩いていたそのとき、一人の奥様が前から歩いてきました。

私は、引っ越してきたばかりで近くに住んでいる方の誰一人も知りません、ましてやここら辺の方なのかもわかりません、というかここは水田なんてなく、家、家、家だらけで、もはや何がなんやらわかりません。

ってそんなことはどうでもいいのです、思い出してください、私が両親から言われてきた言葉を...。

そうです、私は発してしまったのです。

「おはようございます～！」

前から歩いてきた奥様に挨拶をいたしました、その理由はそれが私の当たり前だったからです。

その奥様は私の顔を見てとても驚いた顔をしていました、目をまんまるくして、そしてそのびっくり顔のままなにも言わないで通りすぎました。

私は「？」

なにも返ってこなかったな、そんなことよりすごくビックリしてたな、声が大きすぎたのかな？いやでもいつもの感じだし...なにはともあれ朝から不快な思いをさせてしまってすみません！と心の中で謝りました。

バスに乗ってからも正直、頭の中はモヤモヤしていました。でもやっぱり理由はわからず。

そしてまたある日、同じくお買い物に行くためにバス停へ歩き出しました、すると高齢のご夫婦が前から歩いてきました。

...はい、そうです。

「こんにちは～」

またまた懲りずに発しました。今度は声のトーン、大きさにも気をつけて。

するとご夫婦の反応はまたこないだの奥様と同じ。お二人とも目をまんまるくして驚き、今度は足早に通りすぎました。もちろん何の言葉も返ってきませんでした。

そして今回は私がビックリしてしまうことがそのあと起こったのです！

通りすぎたご夫婦が大きな声で話していたのです、

「あの子誰？どこの人？私たちに挨拶するって...私たちを知ってる人かしら？私は知らないわ。」

それを聞いた私は、ハッとしました。

こないだの奥様も今のご夫婦も私を変な人だと思ってる？！

背後でその言葉を聞いた私はなんだか悲しくなりました。

ただ挨拶しただけなのに...知らない人だと挨拶しちゃいけないの？と思っちゃいました。勝手に。すみません。

家に到着した私は家族にこないだの出来事も含めて話しました、すると家族に言われました。

「は？挨拶されない？そんなの当たり前。ここはうちらが住んでいたようなところじゃない、こんなに人が多いところでみんな挨拶してたらキリがない！てかわかるでしょそんなん！ウケるんだけど！！！」

笑われました。

まさかここに引っ越してきて以前と同じことをしていると思わなかったようです。

そうですかぁー...と思った私はその日を境に挨拶することをやめました。

ここに書いたお二組だけではなく実はそれまでに数回挨拶してしまっていたのですが、毎回言葉が返ってくることはなく、挨拶活動？はキッパリやめました。

というかそんなこと家族に言われなくたって気づきなさいよ！とここで自分で文字を書きながら思っています。

それからは正直、人に声をかけるのが怖くなってしまっていました。

ですが私は不思議に思いました。

相手から挨拶されてビックリするということが今までなかった私は、ここに住んでいるみなさんは私と逆なのだと。

挨拶ってたった一言だけど、とても気持ちのいいものなのに、もったいないなあと。

グルグルモヤモヤ色々考えているうち、私もやっと気づいたのです。

「自分の思う当たり前はみんなの当たり前ではない」のだと。

私は人に会ったら挨拶するを当たり前として生きてきましたが、それは私の生まれた地域でのこと。

人の多い都会にやってきた今の居住地ではそれは当たり前ではない。

むしろみんななるべく自分の素性を明かさないで、静かに生活しているように見える。なるべく声をかけない、他人に対してとてもソフトタッチです。

それがここで生活している人たちの当たり前、のように最近は感じています。

人が多い分、田舎にはない危険も多いなと感じます。だからみんながみんな自分の身を守るためにそっと生活しているような気もする。

そして

自分が「当たり前」と思ってきたことがそうでないと気づいたとき、その差を、違いを知ったとき、しあわせを感じることもあると気づきました。

私が田舎にいたとき(挨拶の話は置いといて)、都会はいいなあと何かにつけて羨ましく思っていました。

ですが実際そこを離れてみて、現在では今まで当たり前にあったものの素晴らしさに気づきました。

挨拶を返してくれる(まだ言うか！)、家々の騒音問題がない、車が少なくて空気がおいしい、高い建物がなくて空がとにかく広い、街灯がないから星空がよく見える、、、。

自分の身の回りに当たり前にあった環境の素晴らしさに気づくことができました。

たしかに都会の便利さもおしゃれさも素敵です、今はそれを満喫させていただいております(すみません)、ですがいつかは地元に帰りたい、もしも自分の子どもを育てるときは私が生まれ育ったようなところで子育てをしたいと思っています。

だらだら書かせていただきましたが、ここまでお読みくださりありがとうございます。

誤解のないよう言わせていただきますが、私は都会が嫌いなわけでも、都会の方々が苦手なわけでもありません。

むしろ

「私の感覚を押し付けてしまい、本当に申し訳ありませんでした。」

とご迷惑をかけた方々に謝罪したいくらいです。

皆様それぞれに当たり前があって、それは正しいも間違いもないと思います。

ただ、自分が見ている視点や感覚だけがすべてではない、真逆の視点や感覚だって存在する、いろんな角度からの見方を受け入れ、理解することも大切だと感じます。

そしてそんなことを考えているうちに、以外とすぐそばに『しあわせ』はあるのだと気づくことができるかもしれません。

今は自分と他人とを比べてしまうことが多い世の中ですが、

私の感じる当たり前がみんなそれぞれ違うように、

みんなそれぞれ違って「当たり前」なのです。

だから他人と自分を過剰に比べることはやめて、自分の中に、自分を満たしてあげられるしあわせを見つけてほしいと思います。

私もまだまだしあわせ探し中ですが、いつかきっと宝物が見つかると信じて自分らしくいたいと、自分らしくいないといけないって感じています。

なんだか本当に...偉そうにすみません。

最後になりますが、ここまでお読みくださり感謝いたします。

私のお話にお付き合いくださりありがとうございました。

最後に。お許しください。

皆様～！挨拶って素晴らしいものですよ～！

一度、すれ違う誰かと挨拶を交わしてみてください。

きっと気持ちが晴れやかになります！

ですが！

言葉が返ってこなくても私は一切の責任は負い兼ねますので悪しからず...。

初note、ありがとうございました！！