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「せっかく」の反対側

せっかく設置したのに…

我が家は15年前に家を購入時から食洗機が付いてました。
私がフルで働いていた頃は毎日夕食後に利用してたんですが…

ある日、疲れて帰って来た夫。
いつものように私が食洗機を使うと、
「いつも我慢してたんだけどさ。食洗機の音がうるさいからテレビが聞こえないんだよ。疲れて帰って来てるんだからテレビくらい落ち着いて見させて欲しい。
俺が夜ここにいる間はお願いだから食洗機はやめてくれ」と私に訴えてきましました。

確かに食洗機は楽ではあるけど、
手で普通に洗うより時間がかかって長時間音がする。

でも私は食器洗いを寝る前にしたいし、
こっちだってやりたくてやってるんじゃないんですよ!

こればっかりは私もイラッとして口に出しました。

でも少し冷静になると夫も仕事で色々あるんだよね。
いつも家族のために働いてくれてるんだよね。
と思ったんです。 
今思い返すとあの頃ちょうど夫は管理職になってピリピリしてたんだろうな。

家族の帰宅時間もバラバラで待てない。
なのでその4年ほど前から手で洗うように。
そして昨年から子供達もなるべく自分の分は自分で洗うようにお願いしました。

夫もその後反省したようで「ごめん言いすぎた」と。
今では夫も余裕のある日には率先して食器洗いをしてピカピカにシンクを磨いてくれるようになったのです。

せっかく設置したのに!と思うより、 
そのお陰で食器洗いをしてくれるというエピソード。

何故この話をしようとしたかというと、
今朝、糸井重里さんの記事を読んだのです↓

最近新調した新しいバスタブはジェット水流が噴き出せるんです。これは最高ですばいと毎日ブクブクシュワーとさせてたが、ある日、ふとジェットのスイッチを入れずに入浴したら、なんだか静かで、落ち着いてお風呂に浸かっていられる。いいもんだなぁ、とあらためて思ったんです。「せっかく」ジェットが付いているので、ついついブクブクさせちゃっていたんですね。

それとか、ある方が間違えて新幹線のひかりに乗ってしまったという話を聞いて、のぞみに乗れば30分早く着くけれどその30分本当に早く着きたいのか?
「急いでない」と思うだけでも、味わえるものもあるんじゃないか。と思うようになったという話。

この記事を読んだお陰で私は、
普段便利な物を取り入れて「良いなぁ」と有り難さを味わってるからこそ反対側の有り難さを感じ取れるんだなと思えた良い機会になりました。

「せっかく」って言葉で自分が引っ張られないように。
そんな時こそ「せっかくですがあえてこちらに」って思えたらそれも贅沢な気分に変わるんですね。

今朝は人の記事を読んで自分毎に置き換えてみました。

読んでからここに記すまで30分でのホヤホヤ感覚で書いてみました⭐︎



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