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自己探究的な自己分析についてさらっと書きます

新卒採用に1年半関わり、自己分析の世界について考えたことをざっくり書きます。

自己分析というと、“就職活動“の時にやったから、どうも就職活動が連想される。

所謂就活生がやる企業に就職するための自己分析は、かなりシンプルに言うと、ちょっと片方に優位すぎる時があるお見合いなので。

《企業側の要素》
1.価値観(内在する文化、バリュー)
2.事業(外界に向けた行動)
3.存在目的(ミッション、ビジョン)
(外観)
*組織構造、戦略、コアコンピタンス等 活動を支える構造

《自分の要素》
1.価値観(譲れないこと、大事なこと)
2.強み(自分ならではの価値づけされた行動、外界に向けた活動において「あなた」であるべき理由になる部分)
3.存在目的?(向かって行きたい方向性)
(外観)
*出身大学、出身高校、ゼミ、サークル、親の価値観(あなたをあなたとして構成してきた環境)

結論から言うと、企業と自分についてこの3つがどうマッチングするかで本人にとっても企業にとってもWINWINな就活は決まるんだと思います。

また、ポイントは、1〜3について重視する優先順位も企業側の採用活動によって違うこと。さらに、目の前の面接官がどれを重視しているかでも違うこと。
自分が何を重視するかも違うということ

就活については、ここまで。


ここからは社会人になって、自分にとってより良い選択をする、自分を確立していくにあたり最近必要だと思った“自己分析“について書きます。

就活生の自己分析と社会人の自己分析の違いは、
①企業と自分を照らし合わせる作業 =学生の就職活動
②自分自身について解像度高く理解する試み =自分自身のプロデュース

この違いであるかと思います。

①は作業ですよね。就活で話すための手段というか。別にこれ自体は目的じゃない。
②は、なんで試みにしたかというと、一回やって結果が出て完了する行動ではないと思うからです。
②って、探究的行動なんだと思います。

ちなみに本当に上手な人は、自分を売り出すことができるんだと思います。
ほとんどプロデューサーと同じようなもので、かなり強い。
できると自ずとお金を生み出す価値にも変わるのではないでしょうか。
探究的行動なのですが、まとめると以下の3つのステップになるとのではないかと思いました。

1 自己意識に気づく。気づいていない自分の意識、無意識の内に抱く感情や特性を捕らえること。
2 頭の中でイメージできた自己は、まだ4次元の世界なので、これを外界に出す。つまり言葉に落として、表現する。2次元にする。外界の人にもわかるように伝わりようなものにする
3 ここからは表現者の世界で、2次元にしたものを、さらに加工してYoutube動画とか音楽とか、芸術とか、作品に二次加工できている状態。これができれば、もうアーティストになっているのかもしれない

自分を売り出せるレベルで上記3つのステップで自己分析ができる状態になるためには、3つぐらい壁があると思うんです。
あ、売り出す必要ない人でも転職活動したりより良い選択をするために大事かもなと思う点を書きます。

1つ目の壁(語彙の壁)

解像度をあげるというのは、言語化することなんですが、その加工プロセスである2、3をあまりやらないことかもしれません。
実際にやっている人たちって、豊富な語彙を駆使して表現できるんですよね。

2つ目の壁(社会と自分)
自分が無意識の内に身につけてきた、社会組織・地域コミュニティの中での役割期待の影響を認識する(否定しない、切り離さないで認識すること)かもしれないです。
これも結構気づかないままにしていることがあるのではないでしょうか。
人間は自分の意志でこれまでの人生を歩んできたと考えようとするとしんどくなりますが、「何かが私をそうさせた」からそうなのか。その何かを、責任と切り離して認知するだけで、社会と自分の繋がりが見えてくるので、これで解像度が上がってきます。

3つ目の壁(バイアス)
こうありたいという理想の自分が影響する
上記の社会的無意識の役割期待が要因になる場合もあるが「こうでいてほしい」という自分の理想もあるってことを受け止めるってことも大事ですよね。
人は大抵の場合、達成できない計画を立ててしまうように、自分のことを高く見積もる生き物だとしたら、やはり高すぎる理想、見積もりが邪魔をすることも頭の片隅に入れて置く必要があると思ったんです。

3つの壁というか、解像度高く自己分析をする際に、気にしてみると良さそうな観点って感じでまとめてみました。
この分野についてまだ煮詰まっていないままnoteにしているんで、他に出てきたらまたまとめ直したいと思います。

参考文献ってほどではないですがこれを書いた背景にある影響を受けた書籍は紹介しておきます。
住吉雅美「危ない法哲学」
→自由意志、訓練された自由、“人に食べられる自由“、などの話が面白い。
國分功一郎「中動態の世界 意志と責任の考古学」
→意思をもつとは、と言う能動態と受動態で分けられない世界がある話
梶田叡一「自己意識の心理学」
→ 意識する自分自身が一般化されているという、一般化の話

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