おこもり

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ちいさなかすていら

一瞬で落ちた。 好みの顔でもなければ、同じ職場でもほとんど話したこともないし、毎日彼が今日は出社しているのかどうか、それすら認知していたか怪しい。そんな存在だった。みんなで遊びに行った日、お会計のときに彼の書いたサインがかっこよすぎて、自然と面白い振る舞いをやってのけてしまう生まれ持った才能のようなものに心を持ってかれてしまった。それまでとのギャップや、知れば知るほど出てくる意外な一面にあっという間に惹かれていった。 徐々に話す機会も増えて、いつもしっかりと目を見て、時折

    ちいさなかすていら