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読書記録

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僕が読んだ本の感想や印象的なフレーズが書いてある記事です。
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2023年5月の記事一覧

#53『一人称単数』(著:村上春樹)を読んだ感想【読書日記】

村上春樹さんの『一人称単数』 普段読書をしない方でも目にしたことはあるであろう「村上春樹」という名前。僕も村上さんの作品は読みたいとは思っていたものの、どこか独特で難しい印象があったので中々手を出せずにいました。その中で本作は、短編集なので入りやすいのではないかと思い手に取りました。 このような方にオススメの本です村上春樹さんの作品は未読 東京ヤクルトスワローズのファン ビートルズが好き いつもと違う読書体験がしたい あらすじ感想人生に影響はないような出来事でも、

#52【ネタバレなし】『イニシエーション・ラブ』(著:乾くるみ)を読んだ感想【読書日記】

乾くるみさんの『イニシエーション・ラブ』 ミリオンセラーになっている名作で、映画化もされました。 「ほんタメ」で紹介されているのを見て前から気になっていた作品で、今回満を持して?読みました。 ※ネタバレはしないように感想を書きました このような方にオススメの本です恋愛小説が好き 思わず声が出る伏線回収が凄い作品を読みたい 以前読んだことがあって久しぶりに再読したい あらすじ感想甘くほろ苦いラブストーリー ……と思ったら、読了後に見え方がガラッと変わる? 人生に

#51『レモンと殺人鬼』(著:くわがきあゆ)を読んだ感想【『このミス』大賞シリーズ】

くわがきあゆさんの『レモンと殺人鬼』 第21回 『このミステリーがすごい!(このミス)』大賞・文庫グランプリ受賞作です。 ミステリー系を読むのは久しぶりです。書店に行った時に、最近Twitterでよく見かける本作が並んでいるのを見て手に取りました。表紙のデザインも何か引きつけるものがあります。 ※ネタバレはしないように感想を書きました このような方にオススメの本です最近刊行されたミステリー作品が読みたい 『このミス』大賞シリーズが読みたい どんでん返し系の作品が好き

#50『がらんどう』(著:大谷朝子)を読んだ感想【すばる文学賞受賞作】

大谷朝子さんの『がらんどう』 第46回すばる文学賞受賞作です。 ※すばる文学賞とは、集英社が主催する純文学の公募新人文学賞 TBS「王様のブランチ」のブックコーナーの特集で紹介されていたのを見たのがきっかけで読んだ1冊です。 このような方にオススメの本です世間一般で見られる幸せの形に疑問を感じている これからの生き方に悩んでいる30~40代の方 話題の純文学作品を読みたい あらすじ感想自分の幸せとはどんな形だろうと考えさせられた 作品全体を通しての「寂しさ」を感じ

#49『ドミノin上海』(著:恩田陸)を読んだ感想【読書日記】

恩田陸さんの『ドミノin上海』 前作の『ドミノ』が面白くて、すぐにでも続編を読みたいと手に取った1冊。今回もドミノ倒しに見事にハマりました。 ※『ドミノ』を読んだ感想は以下になります このような方にオススメの本です前作の『ドミノ』を読んで面白かった 思わず笑えるコメディ系の作品を読みたい 力を抜いて気軽に読みたい パンダが好き あらすじ感想前作よりもさらにカオスでシュールだと思った とにかく笑いをこらえるのが大変 夢中になって読めて、気分も爽快になる? 『

#48『ネオカル日和』(著:辻村深月)を読んだ感想

辻村深月さんのエッセイ『ネオカル日和』 僕はエッセイを通じて、その人の考え方や感じていることなどが言語化されたものを読むのが好きです。エッセイをきっかけに旅行をしたりと影響も受けています。今回は僕の好きな作家さんである辻村深月さんのエッセイを読みました。 このような方にオススメの本です辻村深月さんが好き ドラえもんが好き 作家さんのエッセイが気になる あらすじ感想辻村さんの玉手箱を覗いているような感じで、僕の心も満たされた 辻村さん自身も一人の人間、一人の読者

#47『舟を編む』(著:三浦しをん)を読んだ感想【本屋大賞受賞作】

三浦しをんさんの『舟を編む』 2012年(第9回)本屋大賞受賞作です。 僕はもともと言葉に触れるのが好きで、本作のあらすじを見たのがきっかけで手に取りました。読み始めてからタイトルの意味を知り、一気に引き込まれました。 このような方にオススメの本です言葉に触れるのが好き 想いを伝えるのが苦手なほうだ 今取り組んでいる仕事に熱中できない 辞書がどのように作られるのか気になる あらすじ感想登場人物たちの関係性が素敵 言葉に触れるのがさらに好きになった 目の前の仕事

#46『カラスは言った』(著:渡辺優)を読んだ感想

渡辺優さんの『カラスは言った』 第4回(2022年下半期)「ほんタメ文学賞」あかりん部門大賞受賞作です。本作についてお話されている動画を見たことがきっかけで読みました。 読了後は表紙のカラスが愛おしくなり、僕はこの本が好きになりました。 このような方にオススメの本ですニュースなどで情報を見るのが疲れる 周りの意見に流されやすい 旅行の魅力に今一つピンと来ない あらすじ感想世の中の情報や人との接し方を考えさせられた どこか流されて生きている主人公に共感 読了後は旅

#45『きのうの影踏み』(著:辻村深月)を読んだ感想

辻村深月さんの『きのうの影踏み』 僕の好きな作家さんの一人である辻村深月さん。月に1冊は辻村さんの作品を読みたいと思っています。その中で本作を読んだきっかけは、あらすじの「怖くて好きなもの」に惹かれたことです。 あらすじ感想「よく分からない」からこそ感じる怖さが凝縮されたような1冊 共感できたり考えさせられたりすることが多かった 様々な「怖いもの」を集めた短編集。約240ページの中に13の話があり、数ページの凄く短い話もあります。登場人物は母と子が出てくる話が多いです

2023年4月に読んだ本【読書日記】

こんにちは😌 2023年4月は15冊の本を読みました。 内訳は、 小説12冊 エッセイ1冊 ビジネス・自己啓発本2冊 今回は、2023年4月に僕が読んだ小説、エッセイなど13冊をまとめた記事です。 各作品で、印象に残ったフレーズを載せました。 あなたにとって響くフレーズがあるかもしれません。 1.『食堂かたつむり』(著:小川糸)2.『成瀬は天下を取りにいく』(著:宮島未奈)3.『羊と鋼の森』(著:宮下奈都)Audibleでの再読です。 4.『今宵も喫茶ドードーの

#44『ドミノ』(著:恩田陸)を読んだ感想

恩田陸さんの『ドミノ』 女優の松岡茉優さんが YouTubeの #木曜日は本曜日 のインタビューの中で、「人生を変えた本」として挙げていた作品です。僕はこのインタビュー動画を見たのがきっかけで読みました。 あらすじ感想とにかくカオス、かつシュール 主人公たちの話の噛み合わなさに笑えた 無関係に見える人たちも、読了後は意識して見てしまいそう? たまたま同じ時間に東京駅にいた27人と1匹の主人公。本来全く関係ないだろう目的が異なる彼ら彼女らが、些細なことで次第に結びつい