VSRのコッキングが重たいとき

コッキングが重いと言っても

引くのも重いか、コッキングした後で重くなるかで対策が変わります。

引きも重たい、戻す時も重たい場合
引きよりも戻しが重い場合 
場合わけして説明します。


引くときも重たい場合


バネが硬いは置いといて、引くときにバネのテンション以外に摩擦っぽい抵抗が働いている感じがする。
スルスルと引くことができないなど。

この症状がある時はシリンダーリリースレバーを外して、バネを圧縮しない状態でシリンダーを動かすと原因が特定できます。

原因1 シリンダーとシリンダーガイドの摩擦

シリンダーリリースレバーを抜いても重たい、抵抗があるとき

シリンダーの動きはシリンダーガイドによって支えられます。
基本はわずかな隙間がありスルスルですが、汚れがガイドについている。
シリンダーが変形している。
という場合、摩擦が大きくなり抵抗が生まれます。

使ってるうちに横穴が広がってシリンダーが太くなる

対策

汚れは掃除してください。
※シリンダー外側は乾いた方がいいです。
ガイドとシリンダーの滑りはよく、シリコンスプレー等を吹くとごみ、チリが付着したり付着物がシリンダーを傷つけたりします。

シリンダーが変形
シリンダーの後ろ半分(横穴が空いてるところ)が長く使っていると横穴が広がってがボディが膨らみます。
奇麗に直すのは難しく、万が一整形しなおそうとして変に歪ませると使い物にならなくなります。
シリンダーガイドの後ろ側を削って広くする方が安全です。

長持ちさせるために普段からまっすぐシリンダーを引く癖をつけてください。


原因2 シリンダーとトリガーパーツの摩擦

シリンダーリリースレバーを外したらシリンダーがスムーズに動くとき

コッキングするたびにシリンダー横穴とシリンダーリリースレバーが擦れます。
するとシリンダーリリースレバー側がすり減り、溝ができてしまいます。
その溝にシリンダーの横穴のエッジが食い込み摩擦が強く生じます。

この状態になるとシリンダーが左右にガタツキ、トリガーセフティやセカンドシアーと横穴が擦れたりします。

正常
トリガーセフティが入り込んでしまってる
シリンダーリリースレバーがシリンダー横穴のエッジで削れる

対策

削れてるトリガー関連パーツは新品に交換する
長持ちさせるためにはシリンダー横穴のバリ取りを丁寧にする

原因3 ストック固定ネジの締めすぎ

閉めた時に気づくと思いますが、マガジン後の長めの固定ねじ
これを閉めすぎるとシリンダーに当たります。

たまにねじ締めをこれでもか!!!というほど閉める人がいて、そのせいでストックのネジ周りが凹み、ネジが差し込まれすぎてしまう症状が出てる人がいます。

結構います。

ネジの締める強さは決まってませんが、
締めすぎ(L字の六角使ってめいいっぱいまわす)とかはやめましょう。

対策
ネジは締めすぎない
締めすぎてたらワッシャーをかましてネジが入りすぎない様にする。


原因4  ピストンとシリンダーの接触

引くときは軽い(バネの抵抗だけ)だが、戻すときに重い
引きと戻しでシリンダーの重さが違う時

正常であれば引くときはバネの圧縮があるのでバネ分重いですが、戻すときはバネが圧縮されてロックされるのでスルスル動くのが正常です。

コッキングされた後ピストンがセカンドシアーによって上方に持ち上げられ、シリンダー内壁に当たっていることが原因となります。

スプリングガイドは中心よりちょい下にセットされる
コッキングするとピストンがスプリングガイドより少し上に見える

原因と対策が2種類あります。

原因4.1シリンダーリリースレバーの長さが適切でない

ピストンがコッキングされると、スプリングガイドとピストンは一体化された状態でシリンダーリリースレバー、セカンドシアーの間に挟まれます。

この時、スプリングガイド裏側の突起とシリンダーリリースレバー前方のくぼみが嵌めあいスプリングガイドの位置が決まります。

シリンダーリリースレバーのくぼみがシリンダー中心よりわずかに下にあるのが正常です。

中心、もしくはそれより上、もしくは下過ぎる場合、一体化されたピストンとスプリングガイドがシリンダー内壁に接触して摩擦になります。

対策

シリンダーリリースレバーの足(横に飛びだしている突起)の高さを調節する

ストックを外し、コッキングした状態でシリンダー下側から中を覗き込むとスプリングガイドがどの位置にあるか見えます。
暗いのでライトで下穴から照らしながら見るといいです。

スプリングガイドがシリンダーの下ギリギリに見えたら正常です。
中央、上よりに見えたら足の甲にプラ板を肉盛り
下面に接触してそうなら足の甲を削ってシリンダーリリースレバーが深く刺さるようにします。

原因4.2 ピストンエンド内径とスプリングガイドの外径のの差によるがたつき

原因4.1のようにピストンとスプリングガイドが一体となったとき
ピストンエンドの内側とスプリングガイドの根元が嵌めあい一体となります。

このとき、双方の大きさが違うとスプリングガイドがシリンダーリリースレバーによって固定されてもピストンが上にずれシリンダー内壁に接触します。

社外品の組み合わせでよく起こる症状です。
純正ピストンの内径が11.9mm、スプリングガイドの根元の外径が11.8mm(0.1mmの差)です。

対策

原因4.1と併用して起こることが多いのでまずは原因4.1の対策をする

ピストンエンドの外径を太くして隙間をなくす
スプリングガイドの根元に熱収縮テープを巻くなど

スプリングスペーサーをピストンの内径に合わせたものを使う
※売ってないので自作するしかない

社外品から純正に戻す
※PDI太径45度ピストンと純正スプリングガイド等の組み合わせは原因4.2の症状が必ず出るのでよくないです。

原因5 45度システムがよくない

セカンドシアーとピストンが45度で引っかかりロックされます。
するとバネの力でプストンは上方向に逃げようとします。

この逃げをどう抑え込むか問話ですが、
上記の原因4の対策をとってもうまくいかないことがあります。

それは強化バネを使った時です。
バネの力が強いと機構的に無理な段階が来ます。

対策

強いバネは各所負担をかけるので必要以上に硬いバネはおすすめしません。
ただどうしても必要なら各メーカーから出ている90度シアーシステムに交換する。
どこが優れてるとかは比較したことが無いのでわかりません。
すいません。
※トリガー、ピストンどちらも交換する必要があります。

という感じで、コッキングが重たいという症状をいろいろと説明しましたが、解決しそうですかね

1日に何度するコッキングはなるったけ軽い方がいい
重いと疲れるし、無駄な動きも増えます。

それではいいスナライフを!

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