5弦ベースを作りたい、否、5弦ベースを買いたい

昨日の深夜に本日付でアップするための記事を書いていました。その時には今欲しい5弦ベースの新規オーダーについて詳細なスペックと、そうする理由について記しました。一晩寝て、今日一日を過ごした後に推敲して更新するつもりが、日中の行動によって覆されることとなります。その記事、1974文字は下書きのままお蔵となり、こうして「5弦ベースを買いたい」という趣旨に変えて書き始めた次第です。

私には、今メインとするdragonflyの34.5インチ、ハムバッカー付きというのが手許にあり、ここしばらくは4弦JBのピックアップ選定に拘泥していたために、その実証実験の煽りで出番がなかったのですが、今月から現場復帰しています。その中で、やはりハムバッカーというのがシングルコイル党には些か癇に障るところがあり(タップしてシングルで使ってますが)、なおかつ左手にとって分厚く幅広のネックが厳しいのと、ともかく当初から覚悟しておりながら懸念したところは依然として馴れることなど無いのでした。ブリッジ上で18mm弦間だったために許容範囲ではあったのですが。

例えばサドウスキーに細ネック仕様のウィル・リー・モデルというのがあり、ナットのところで数ミリ程、スリムにされていますが、はっきり言うと最大の利点は22フレット仕様であることです。ブリッジは19mmなんで選択肢からは外しますが。

私の理想は18mmピッチでナット45mmで、22フレットあることです。Fが鳴らせない21フレットに意味ないです。だったら20でよろしい。と、脱線しかけておりますが、そうした思いを、ああだこうだ、エレクトロニクスについてもだらだらと理想を書いて、さてどこに頼もうか、と結ぶというものでした。

今日は、買い物があって都心に出て、そこからぐるっと3件の楽器店を尋ねました。結論を急ぎます。結局わたしは、ずっとサドウスキーを弾いていました。発見があったためです。

ドイツ製サドウスキーには、かつて日本生産だったモデルの後継となるメトロラインと、その上級に位置するマスタービルドというクラス分けがあります。私の認識ではメトロは30〜45万円くらい、マスターは45〜60くらい、米国産が100越え、という感覚です。米国産は公式にはもう入ってきませんから、ドイツ製(アジア製もありますがここでは論じません)に普及品と高級品がある、というわけです。

このメトロラインも、今は60くらいに上がってしまっています。今日弾いたのは4弦、5弦合わせて150本限定生産だった2022年リミテッドモデルです。5弦に関しては税抜き52〜55万で販売されています。値付けは扱い店の判断のようです。

ドイツ製になって程なく、ミュージックマンタイプのピックアップを載せたモデルが販売開始されましたが、それは楕円形のピックガードを備えたもので、国内のディーラーからは反発があり、現在は輸入が控えられている模様です。ただ、その音が良かったためか、そのピックガードが外され、スネークウッドをトップ材に張ったイヤーモデルには食いついたようです。

で、ミュージックマンタイプの5弦ピックアップが、そもそも弦間17.5mm設定であったため、これを搭載するサドウスキーも18mmピッチのブリッジを載せており、そればかりかネックがスリムで、個人的には理想を具現化した弾き心地だったのでした。本当に素晴らしい。21フレットだけど…。

で、60万は捻り出せないので「買いたい」と叫んで終えることにします。あの楽器はいいです。ちなみにGeek In Boxさんが決算セールのようなことをやっていて15%オフクーポンを配布しており、それが適用できるなら確実に買いました。でもそこには同モデルの4弦しかあらずで残念。ハムバッカーが嫌いと言いながらミュージックマンなら許すのも現金なものですね。結局ネックフィールが一番大事。

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