クルマをどうしよう5 現行ミニ終了

クルマ好きは認めますが、日頃から情報収集するほど沼に浸かってはいません。運転することとレースを見るのが好き。マイカー選びに関しては運転フィーリングに理想像があるためシャシー性能や動特性のバランス設定にうるさく、かつ居住空間としての満足度を追求します(オーディオのサウンドとか)。クルマ遍歴の重ねぶりは、本業のエレキベースほどではないにしろ、一般的な基準ではやや多い方でしょう。少なくとも親類縁者の中では抜きんでてしまっている。

免許を取った学生の頃は家族の車を乗り回していましたが、社会人になると軽から始まり、自己所有車を、平均すれば4年毎に交換していましたね。アウディA3で8年だったかの最長記録ですが短いのもあります。

思い返せば、その時代における仕事内容の変化によって機能面の重視具合が異なり、大きめにしたり、小さめにしたり、主に荷室のサイズで車種を変更しましたが、最初に言ったような評価基準にブレはなかったはずです。カッコいいとか憧れとか、そういった要素は動機にはなりません。一方、自分の半生に照らして、因果があるとなれば、強く惹かれてしまうところがあります。そういった「縁」をこじつけて成功したり失敗したりといった結果が生じ、むしろそこは反省すべきところかもしれません。

まず、車種ということでなら、私は"BMW MINI"がゴールで間違いありません。本当に、紛れもなく、これを求めてきたんだという手応えがずっと続いていて、ドンピシャなのがありがたいくらいです。他の車にしてみたい気持ちが有るにはあります。まずルノーが好きでした。プジョーは所有してみたかった。シトロエンも興味あります。国産は元々マツダとホンダが好きで、このミニを買う前に検討したシビック、あるいはロードスターRFは、依然として条件が厳しいけれど乗る日が来るかもしれない、とか。でも1台持ちである以上ミニから離れたくはありません。

現行、F型のミニは、この2月をもって生産終了と言われています。パンデミックの影響、それによる半導体不足や、工場のあるユークレインが戦場となって稼働休止したりと世界情勢の影響が相当な打撃を与えたであろう中、10年間続いた製造ラインが終わります。

F型ミニは、もはや生産をオーダーすることができず、すでにある在庫、すでに入れた注文の販売に止まるようです。ブランニューのミニは、公表されたイメージ画像を見ることができます。クラシック・ミニの末裔として愛し続けられそうなヘリテージが、そこに見て取れます。

先日ここで書いたようにクラブマンはラインナップから落とされます。それより重要なのは、昨年より伝えられることとして、ミニはEVに完全移行する宣言がなされました。2030年にはエンジンの生産が終了、その前にエンジン搭載モデルは2025年式が最終型であると予測されています。

先ほど述べた新型ミニは、識者によるとシャシー変更はされていない、大がかりなフェイスリフトだろうと観測されています。もしかするとF型のままスキンやインテリア、先進機構などのリフレッシュということかもしれません。雰囲気は大きく変わりますけどね。

もう一点、ディーゼルは終わります。需要がないそうです。BMWとしてはガソリンにしろ、ディーゼルにしろやり尽くしたのかもしれません。それらの知財は経済効率を最重視した運用となり、開発リソースは未来にだけ向ける方針でしょう。会社経営に一消費者が何かを言えるわけがありません。買うか買わないかだけが唯一の主張する手段です。

昨日、新車購入も視野に入れて、と述べましたが、ミニをオーダーする楽しみは、たぶん既に味わえない状況にあり(未確認ですが)、近日入荷する確保分を含めた完成車両からお気に入りを探すしかないのだと思います。となれば、ある意味中古市場と違わないことになります。これだと思う車両を見つけたときが替え時、と言うことができます。

いまも気に入っている、保持するマニュアルミッションのガソリン車を乗り続けることの意味は、ですから逆に高まっています。カーセンサーで全国のミニを検索すると3023台。MTにすると270台(0.7%)。同世代の2018年式以降だと21台がヒットします。2014年以降のF型通算なら54台。私のより少しでも若いミニのMTは1.5のクーパー 3台、2.0のクーパーS 6台、JCWが12台となりました。ちなみに2018年では初期型・中期型が混在する可能性がありますが全て中期型でした(私のは初期)。中期になるとカーナビがタッチパネルになるんで、えらい違いです。

私の6MT / Cooper Sがヒーター付きレザーシートなので、検索で絞ると6台。1台がクーパー、残りはJCWとなります。本体価格最安は250万で7万キロ以上を走行という車両(JCW)。全体の最安だと走行2.7万キロのクーパーが140万、クーパーSで9.3万キロが160万、それ以降240万と跳ね上がります。けっこう高値の水準です。下取りするとしたら足元を見られてはなりませんね。安売り厳禁。むしろ現所有を乗り続けるとは、5.4万走行、レザーシートのクーパーSを100万円で買うのと同義で、満足度は保証付きなのでコスパは十分。

この車を理想、理想と言い続けていながら敢えて不満を述べるならば、ベースが後席を倒しても真っ直ぐ入らないことと体調不良時のMT操作の2点だけです。あとはメリットのみ。で、結局のところMT車は3doorに限られるので、JCWのような上位互換でMT(現行車両には設定無し)を乗り換えるのは御法度です。

燃料タンクの小さなミニにおいては、満タン40リッターそこそこでは良くて600km程しか足が伸びないのがガソリン車の不満。軽油にすれば1000km行きそうです。車体の大きなクラブマンにはしたくないから、利便性で5doorのクーパーD、あるいはクーパーSDというところが、乗り換えるに妥当な車種と言えます。

じゃぁってんで、5door / クーパーDを距離2万キロ以下で、中期型から探してみると18年から21年までで全国に32台ありました。ディーゼルを選ぶユーザーは距離を乗るでしょうから、4年落ちで走行の少ない車はただでさえレアです。2018年式の初期型が3台、21年式の後期型が17台含まれるので除外すれば12台。中期型はフロントバンパーにフォグランプがあり、ユニオンテールランプとなっています(初期型での交換例も有り)。

価格は200万円台でピンキリ。走行距離や限定仕様などが反映されます。ここからシートヒーターで絞りましょうか。これ、検索項目にもあるのですが、販売者が見落としている可能性もあるので全個体のスイッチの有無を画像で確認します。結果、ヒーター装着率は低く3台のみとなりました。価格は200万円台後半。価格も手頃で、この辺なら車両を入れ替える名目が立つというもの。実際Dがどんな走りか、とても興味が湧いてきました。ディーゼルエンジンは今後生産されないことが決定しています。



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