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Crews・Be Bottomシリーズのディテールを探るの巻、の5

シリーズ最終回となります。Be Bottom' 21をどうパーツ変更したかについては、いずれ公表したいと思っていますが、今年できあがった 24の方はご承知のとおりブリッジは18mmスペイシングで問題無いのですが、ネックの幅が 19mmスペイシングに対応する広さであるために、個人的には弾き辛さがついて回ります。6弦ともなると覚悟はできているのですが 5弦でこれは気分良くありません。

こうした話を、例えばお店で対応される顔見知りではない店員さんとすると、大差ないとか馴れですよとか、皆さんおっしゃいます。ナットで3mmは全然小差ではないし、実際45nmm以下であって欲しいくらいだから、そこからの差では4mmにもなります。ストレスなく弾きたいというのは、本当にそうであって欲しいわけで、星の数ほどある楽器から1本を選ぶのに、わざわざ手のひらにネックのエッジが常に触るものを掴み取るなどということは、私はあまり気が進みません。気にならない人は大勢いて、こういうことを言う者を笑うでしょうけれど。まぁ40年やってきて、ここ数年は日々4時間程度弾いて、という生活ですから、多くの人に理解できないとしても不思議はありません(今はそこからも大きく変わりましたけど)。単純に、オーダー時に24フレットのモデルを、本当に軽い気持ちで選んでしまった痛恨のミスだと認めます。調査を怠ったツケで間違い有りません。作ってくださった方々には絶品に仕上げてもらって感謝していますし、このような感情を持つことは誠に申し訳なく思います。

それでもこの楽器は、欲しい方がいらっしゃれば手放そうかなと思います。もしご興味があればTwitterのDM等からお問い合わせ下さい。売価は送料別の20万円が希望です。改造箇所はペグの交換で、現状でも結構ですし戻すこともできます。戻せば穴を埋めた跡は隠れます。またHATAノブも軽量化に寄与していますのでこのままどうぞ。現状でよろしければ外したオリジナルパーツはお付けしますが、オリジナルにお戻しした場合のカスタムのパーツは付属しません。試奏のご希望はできる限り承ります。お手渡しも可能です。ご検討下さい。

Lo-Bが強いです。これだけの音は中々出せませんので是非サンプルをお聞きください。手順はLyla1のADコンバータからiMac上のLogic Pro Xへ入れ込み、そのオーディオリージョンを無加工で書き出すいつものやり方です。楽器からマス工房のmodel217というDIへ通し、バランスアウトはch2のマイク入力端子へ、Lyraからのファンタムで駆動、DIのパラレルアウトからアンバランスでLyraのch1、インスト入力へ接続し、1回の演奏を二つのトラックに同時録音しています。ゲインはインスト入力の方でDI側へ合わせています。楽器の状態はアクティブ、トレブル・バスはセンタークリック位置になります。電装系はクルーズ純正品です。弦もまた出荷時のクルーズ弦(ニッケル)となります。音質は、このソリッドで太い低音が得られ、狙った通り、いやそれ以上の完成度と思います。Sound Cloudにアップロードすることによって、マスタリングされますので元のオーディオファイルとは微妙な音質差があり得ますのでご了承下さい。あ、ハードケースが付きます!


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