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マイク買った "SENNHEISER MK4" の巻

防音室常設のベースアンプ(練習時はベースからミキサーに入れてモニタースピーカーを鳴らすので普段使いはあまりしません)のスピーカー・キャビネットを15インチ・フルレンジに交換したのは前振りで、アンプ出音のマイク録りを行いたかったからです。こうすることで、よりヘッドやプリアンプの比較が公平に行われることを狙っています。出先で持ち込みアンプを使う際には様々な要件から機種を選択しますが、少なくともヘッド部について、組み合わせ以前の所を客観的に比較したいと常々思っていました。

コンデンサー・マイクロフォンは最初期のRode NT-2が健在で、その後Protools持参でライブを収録していた頃に買い集めたスモールダイアフラムを各種持っていたり、むろんダイナミックマイクもShure初めまだ多数持っています。が、ベース用の大口径スピーカーから、そこそこの音圧で鳴らした音の収録にマッチするものは、その中には57くらいしか無さそうで、今後もメインで使っていける別の何かを、こっそり狙っていました。

以前にも気になるコンデンサ・マイクということで記事を上げていますが、安価な割に良いことが決め手となり、その時には候補へ入れてなかったSennheiser MK-4を選択しました。本日開封し、初めて使いましたが、やはり悪くないです。セッティングは画像の方を参照いただくとして、ベースアンプのグリル前12.5cm(ユニットからだと約15cm)に立てて、全然大丈夫なのは大きな強みだと思います。

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信号の流れです。Crews JB → Ashdown ABM600 evo4 → Hartke 115 Bass Module → Sennheiser MK-4 → Prism Sound Lyra1 ch2 → Logic Pro Xとなります。同時にラインを取っています。ABM600 evo4 unbalance Line Out → Lyra1 ch1 以下同じ。ベースから信号を分岐するのにDIを使うのが常套手段ですが、DIの先にはXLR入力が必要です。ところがLyra1には1ch分しか備わっておらず、もう一つはphoneのbalanceになります。変換のケーブルは持っていて、信号は送れるはずですがDIへのファンタム電源供給ができなくなります。DIは電池でも駆動しますが、そこまでやることに抵抗があって、素直にアンプからアンバランスのラインアウトをLyra1のinst 入力に繫いで録っています。

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Crewsのジャズベースは中古で買いました。アルダー・ワンピース・ボディにニトロセルロース・ラッカー・フィニッシュというスペックだけに注目して考え無しに入手しましたが、K&Tの高価なPUが装備されていたり指板がブラジリアンだったりとプレミアムモデルのようでした。そこが少し好みに合わず、前にも書きましたがアルニコ2のSeymour Duncan Antiquityに交換しています(ブリッジ側はリワインドしました)。またペグはHipshotに付け替え、フレットの浮きなど諸症状の改善とPUやサーキットキャビティに銅箔を貼ったシールディングをやってもらっています。以上のような改造の結果がどの方向へ進んだか確認する目的もあり、マイク・ラインの両方で採取しました。

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今日はマイクの話を中心に行いたいので、もう少し説明を加えると、SennheiserはNeumannの親会社でもあり、自身のブランドでコンデンサマイクを販売するとしたらNeumannとはターゲットの異なるものをと考えており、廉価で使いやすく汎用性の高い製品を(ラージダイアフラムとしては)2機種出しています。MK-4と8がそれですが、ダブル・ダイアフラムにして5パターンの指向性オプションとフィルター、パッドを搭載したMK-8に対し、シングルでノー・オプションのベイシック・モデルがMK-4となります。価格差約5万円ですので迷いようがありません。技術的な背景は十二分にありますから3万円以下のベストバイと言えるのではないでしょうか。ギターアンプのマイク録りに向くとの情報も背中を押してくれました。

Rode NT2で少し困るのはマイク自体が大柄かつサスペンションが更に巨大であることです。実は前にこの部屋でのマイク録音を何度か試し録りしておりますが、なにしろ場所を取るのと安っぽいマイクスタンドではお辞儀してしまうのが難儀でした。昔PA屋のまねごとをしていましたから、マイクスタンドは多く持っていて、例えばKick(バスドラム)用の低いものなど便利この上ないですが、引っ越しに際して全部捨てました!

捨てて後悔したno.1は各種マイクスタンドで間違い有りません。今あるのはHard Offで3000円で売っていたやつです。そうした状況でMK-4は助かります。別売の純正サスペンションも出ていますが、構造的に同機能を内蔵しているということで、マイクのすぐ脇に立って弾いていても、私が動くことで起きる振動は音に影響しません。本体はそれでも軽めで、とても便利です。

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例によって音声はSound Cloudにアップし、リンクを貼ろうと思いますが、本日中のnoteアップに間に合いませんでしたので、明日の記事でご紹介いたします。Sound Cloudは今夜中にアップロード完了まで持っていきたいので、その後にTwitterから簡単に辿れるようにいたします。

指弾きで少しやってスラップ入れなきゃと切り替えたら止まりそうになったので、そのまま終わりました。という音源です。いつも簡単なもので申し訳ないです。マイクの音質は自然で結構いいと思うのですが、その辺りも明日書けたら書きます。ちなみにラインの方はABMのヘッドルームを通ってプリEQで取り出していますので、こちらもいわゆる真空管サウンドです。シールド直でLyra1に入れた場合とは少し音色が異なります。ではまた明日。

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