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Warwick 5 ストラップピン

Warwickでは比重の大きい木材を好んで使うのでボディ自体は極力小さくデザインするようです。Corvetteは、座って弾くときの収まりが良くて、比較的いいフォームが取りやすいと思いますが、それにしてもストラップピンの位置はもっとヘッド側に伸びていてほしいものです。座奏でストラップを付けると首が絞まります。立奏でも、ちょっと嫌な感じです。13fまで来ているのでマシな方ではありますが、同様のKensmith BSRに及びません。私の腕の長さと、弾きたいフォームの兼ね合いにおいては、少なくとも12fまで届いていなくては快適とは言えません。

一番古く、この問題にぶつかったのは90年代初期にアートテックのオリジナルデザインの5弦ベースを使い始めたときでした。24fネックだったため、ハイポジションの演奏性も鑑みた結果のバランスでした。しかし、ベースラインを弾いているとき、ローポジションが厳しく感じ、ピンを延長する工夫を行いました。アートテックはその後、仕様を改めて12fまで届くホーンになりましたが、そうなってからの楽器には触れたことがありません。

2000年代以降、世界の色々な楽器を試している間に、同様の悩みは繰り返され、その都度延長ピンを工夫していました。その残骸が残っています。

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一番長いのはKenSmith BT系の楽器を使いやすくするための物で、正直、これでライブを行うのは恐かったです。ナットをいくつか組み合わせて筒状にし、外周はシュリンクチューブで覆っただけのものです。中を通すネジが絶妙なサイズでなければ利用できず、試行錯誤しました。ネジは見つかっても、それがエンドピンに納まるとは限らずエンドピンの内側をヤスリで削って広げたりしました。結果的にうまく行ったのはシャーラーのロックピンを使う場合で、ダンロップ系は未だ成功していません。ワーウィックのはダンロップ互換ですので、やはり付けられませんでした。

そこで、以前と同様、内径を広げて長いネジを通せるようにしたゴールドのシャーラーを今回も使用することにしました。

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ボディに接触するクッションはゴムでできており、これはワーウィック純正です。ところが締め込んだところ潰れます。当然ですが。それでいつもの通りフリーダムの皮革製クッション(全ての楽器に愛用中)を使いました。その結果がこちらになります。ちなみにトップ画像はゴムを履いた時の撮影です。

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木部の頂点が12fにあって、そこからストラップピンの高さ分、よりヘッドに近づくのがノーマルだとしたら、これでもまだ不足します。でも座って弾くときにストラップがクビを締める現象は緩和されました。とりあえずはこのまま使っていこうと思います。

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