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Lyra1での録音物を少し

昨晩Sound Cloudへ、今回録音した16本のクリップをアップロードしました。以前は、ここでひとつひとつのリンクを載せたような気がしますが、プレイリスト機能に気付きましたので、連続して聴けるように作成しました。以下がURLです。

思いっきりトップ画像が昔持ってたSuhrのアップなので恥ずかしいですが、Suhrと言えば一時ラッカー仕上げで弱レリックなJBが数本入っていて、あれは良かったなぁ、買っておけばよかったとしみじみ思い出しました。上の画像のは軽量なアッシュボディにブラジリアンローズ指板という組み合わせで、弾き心地が素晴らしいのですが音質は微妙で、色々やりました。K&Tのピックアップとバダス2に替えて落ち着いたけれど、結果的には他へ興味が移ったので手放しました。私感ですがSuhrのJBは見事に弾き易いので、無茶を言いますが初心者に最適です。ぜひ息子さんの入学祝いに買ってあげてください。私の教室へ来られたアラサーの女性に勧めたら、試奏の結果購入されました。余談ですが。

昨日に詳しく書きましたが、Lyraのインスト入力へ入れている信号はThor's Boxのパラアウトから出しています。Thor's BoxのDIアウトはLyraの入力2へライン信号として入れていますので、一度のプレイで2トラック分が生成されます。同様にTFDI-2を通す時は、通常だったらベースアンプへ接続する用のPreamp Outをインスト入力へ、PA送り用のバランスアウトからライン入力へ入れ、こちらも演奏はミラーリングとなっています。Lyraが多チャンネルだったら一度の演奏で純然たる音質比較ができるのですが、同時AD変換は2chのみですので、4種類のセッティングに対して2度の演奏をしています。

たまたま、そうだな、Lyra1を注文した直後だったか、同社のADA-8 XRという機種がヤフオクに出ていて推移を見守っていましたが40万弱で落札されていました。あれは接続方式を選ぶために、入出力ポートの乗った基板をインストールしなければならず、その後の出費等を考えても私が使用するのは現実的ではなかったですが、まぁそれと同レベルかはわからないけれど、十分満足できる音が出せていて、本当にこれを選んで良かったと思います。Digidesign時代のProtools、DIGI 002という民生機を使って録音していた頃とは雲泥の差です。あらゆる人に自信を持ってお勧めしたいです。

Lyra1のインスト入力へパッシブ楽器を突っ込んで得られる録音は衝撃でした。ヘッドルームの広さ、ノイズの無さ、音色の色づけの無さ、ディテールの再現性など、録って出しの状態で再生すれば目前に奏者が現れます(自分ですが)。

当然のことながら、音楽を作っていく時にはそのまま混ぜても作品にはならないわけで、アンサンブルに馴染むよう音作りを行わなければなりません。そこで下ごしらえ的に、録音時から一歩踏み込んだ音作りを計画するのが普通です。売れ筋のオーディオインターフェースに積まれているDSP処理が、古くから行われる物理機材によるアナログ処理を簡便に叶え、かつ、すでに業務レベルのクォリティに達していることはご承知の通りです。

Lyra1のキャプチャしたサウンドは生々しすぎる程で、後からオケ馴染みの良い音へ整えるには高い見識と腕前(と優秀なソフトウェア)が要りそうです。そんな時、DIというカテゴリーに属しながら、トランスの持つ味わいを一匙加えた、こうした質の高い機材を「掛け録り」に用いることで、その後の処理はかなり助かるのではないかと思います。その辺りの変化を聴き取って頂ければ幸いです。

私がトランス、トランスと毎日連呼しているのをご覧になって、こういうものがあると貸し出してくださったお二人には、心から感謝しております。ありがとうございました。



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