タイヤの話

次に買うものシリーズです。昨日書いたヘッドフォンは計画に乗っていません。手持ちのソニーで、ものすごく音のいいインターフェースの音を聴いたら平凡に感じたので、ノイマンだったらどうだろうと、ふと思い出して書いてみました。そういうのは想像しているのが楽しいのです。

それよりもタイヤです。昨年の8月に2年5ヵ月落ちの中古ミニを買って、そこにはオプションの17インチが装着されていて、うち1本のサイドウォールに大きな傷があったのを訴えると2本をミシュランの新品に替えて納車してくれました。乗り心地に若干不満がありましたので、クーパーSというグレードに標準装備される16インチに組み込まれた中古のスタッドレスをオークションで安く入手し秋の深まる頃から履いています。

やがてお彼岸ですから、スタッドレスタイヤから夏タイヤへ戻す時期が来ました。半分新品のありがたい17インチに、やはり戻したい気持ちは薄く、以下のような計画を立てていました。16インチにメーカーが推奨するいわゆる「承認タイヤ」(ミニとBMWの場合には☆が刻印されています)を装着し、ともかく純正仕様を一度試す。雪ガ心配されるシーズンになったら安価なスタッドレスタイヤを17インチに履かせる。つまり16インチ、17インチともに新しいタイヤを入れ、夏・冬は逆にして使う、という考えです。せっかくのミシュランは廃棄はもったいないので売ることを想定しています。

それで価格ドットコムにて☆の付いた16インチを探してみると¥12300/本からあります。装着までのコストは¥61960、ただしスタッドレスを秋に買わなくてはなりません。1種類だけアジアンタイヤの¥9000円というのが現状で見つかっており、それだと¥52100で交換までの作業ができます。タイヤの質はわかりませんし、その時にこの価格帯であるかどうかも不明です。現時点でそれ以外は¥25000以上していますから、相応の出費を覚悟しなければなりません。それでもこの最低価格を目安に2セットを組み替えた場合の総額は¥114060となります。9000円が25000円になれば一気に18万近辺にまで跳ね上がります。

漠然と考えていたプランはこのように贅沢極まりないものでした。やはり持っている17インチはそのまま使わねばならない、と考えを改めていた時にふと、オールシーズンタイヤという存在に目が留まります。例えばミシュランのクロスクライメートというのが¥65500で付けられます。ちなみに今履いている中古のスタッドレスは、通常のロードタイヤとしては山が残っていますが、もう古くて雪上で使い物になるかわかりません。廃棄も止むなしという状態ですが、案外これが普通に走ってくれるのです。このまま乗り続けるというのも、つまりは先送りですが、最悪はそれでもいいかと思います。でもオールシーズンは雪でも行けると言うのならば、17インチをスタッドレスにすることもないわけです。

調べてみると、雪でも走れるという性能を付加した設計の恩恵で、夏タイヤの平均より静粛性や耐久性などが良いらしいのです。ただアイスバーンとなると夏タイヤと同レベルで、スタッドレスに交換が必要と謳われています。主に都心部で走る中で、数年に一度の突然の雪に備えて冬季はスタッドレスに履き替えるのを習慣としていました。いつか大晦日にカウントダウンの仕事へ行く時、珍しく大雪になりましたが、そのおかげで支障なく現場入りできました。あの時サマータイヤであったならチェーンを買いに行き、それを取り付けガタガタ言わしながら往復100km以上の距離を走っていた、その煩わしさと不安を思えば、微かな機会にしか生かせないにしても装備は必至です。ミシュランのクロスクライメートならば、メーカーを信じればあのような時であっても同様の安心が得られるのだろうと思います。

冬場に日光の奥の方へ時々仕事へ行っていましたが、あれだと恐いかもしれない。でももうそんな仕事もしていません。というような、自分に都合の良い方へ現状を認識し、私の選ぶべきはオールシーズンタイヤと今はなっているのですが、まぁもしかしてこのまま一生スタッドレスのまま、このミニに乗っているかもしれませんね。ちなみにこの中古スタッドレスはステアリングで有名なイタリアMOMO社のアジア圏へのOEMで、嫌じゃないどころか結構お気に入りです。捨てるのは惜しい。

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