カーナビタイムを試す

NAVITIME系アプリは、これまで一切使った経験がありませんでした。パイオニア製Cocchiが、無料版のみでは評価にすら値しないひどさに辟易し、表記の「カーナビタイム」が次候補として検討されます。

私の勘違いで、有料版にすればカープレイで車載のタッチディスプレイに表示できるかとサインインし、初回1ヵ月の無料期間を活用して試験導入したのですが、このプランではあくまでスマートフォン上で使用できるのみでした。カープレイに接続するには「プレミアムプラス」プランが必要で、これには月額1200円がかかります。お試し期間が設定されるのは月額700円の「プレミアム」プランですから、これではスマホ本体をスタンドアローンで、ポータブルナビの如く運用するしかありません。

ヤフーカーナビは無料でもカープレイに接続でき、課金するにしても月額250円。それに勝るかと支持を集めるCocchiでも350円。しかしカープレイ(もしくはアンドロイドオート)に対応しないカーナビタイムは700円と非常に高額。その価値はあるでしょうか。

触ってみると、色々と気が利く感じはあって、車載のハードウェア・カーナビゲーションシステムに近い使い勝手を得られそうな予感がします。メモリー地点や、履歴から簡単にその日の目的地を呼び出せるのは、私自身が一番重要視するポイントです。

初運用にあたって、今朝、走行直前にアカウントを作ったのですが、それを車内に持ち込んでUSB接続しても、あなたのプランではカープレイは使えませんとメッセージが出てしまい、先述の事態を知ることとなりましたが、スマホスタンドなどで視野に入る位置に設置できれば、まぁこれでもいいかと思います。むしろスマホからの案内音声ならば、車載オーディオの音声を中断させませんから、過去にミニで採用していた環境が再現できます。

さて、今日は水曜日の職場へ出勤で片道25kmほど。傍らではiPadによってヤフーカーナビもセットしています。ヤフーカーナビにおいて、常用のルートを案内しない場合は、何か工事か規制などで迂回すべき時であることはわかっていて、第一候補が有料道路なのは困りものですが、その次点でも実際には最善であることが多いです。

一方、カーナビタイムでのルートも、一般道のコースを選んで、詳細まで確認していませんが、概ねヤフーと同じ道順のようですが、所要時間の見積がかなり違います。本日は行きも帰りも、同様のテストを行いましたが、常にカーナビタイムはヤフーの1割以上遅く到着する予想を行いました。

住宅区域など、細かいところでカーナビの案内を無視して自身で採択する最善ルート(裏道)を走ると、カーナビタイムは地図上で、それを反映した自車位置を表示できません。あくまでナビの案内するルートに止まっており、それに従って、走っていない道路の数メートル先の信号を左折せよなどと案内します。リルートの精度がまるで不足していると言わざるを得ず、これは致命的な弱点。

なお走行中スマホ画面が視野にないため、ちゃんと確認が取れていませんが、地図の縮尺がよく変化しているようで、おそらく次の右左折ポイントまでを一画面中に表示するようにしているのかなと想像します。本来、私はノースアップで1km縮尺、別画面でバードビューの200m縮尺の2画面表示を理想としていて、スマホアプリのカーナビで2画面は無いと思うのですが、このようにフレキシブルに変化してくれれば掴みたい情報が一瞥できるようで嬉しい。

昔ながらのカーナビが表示する到着予想時間は、ルート距離に平均車速を乗じた単純な計算で得られたものでした。実際の走行では、混むところで時間を消費し、流れているところでそれを取り戻し、ナビの表示する予測が調整されてしまいますが、走行前に計算された予想時刻と実際がどれほどマッチしたかで、算出方法の優劣が判断できます。私の実感ですが、6〜7年は使ってきたであろう、ヤフーカーナビの正確性は格別なものがあります。

本日の帰宅時にも自宅まであと5kmというところで直進を勧めるヤフーを裏切り右折して別ルートに入りましたが、到着時間は運転前の予測にぴたりと一致。カーナビタイムは大外れ。カーナビタイムよりも10分早く帰れました。

といった第一印象なので月額1200円の価値あるやいなや、難しい判断となりそうですが、とりあえず1ヵ月使い続けていったん解約。cocchiも1ヵ月のお試しができるので、以後、一縷の望みを託して試験運用をしてみたいと考えています。それにしても無料のヤフーカーナビ恐るべし、これの有料版も検討すべきかな。

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