ヴァイオレット・エヴァーガーデン

今日は『劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン -永遠と自動手記人形-』を見た感想を書いていきます。

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今回もとても完成度の高い素敵なお話でした。ヴァイオレット・エヴァーガーデンは私の非常に好きな作品のひとつですが、好きな理由はとにかく話も映像も『美しくキレイ』だから。この作品もやっぱり涙してしまいました。

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 この物語は大きく2部構成に分かれていて、前半はイザベラ、後半はテイラーのお話です。あらすじは、ある令嬢(イザベラ)の3ヶ月後の舞踏会を成功させるために教養を身につけさせてくれという依頼で家庭教師をするというところから始まります。イザベラは体が弱く学校では周囲に溶け込めず心を閉ざし、周囲の人間は自分の家柄で擦り寄ってくると思いこみ壁を作っている。しかしヴァイオレットを知り徐々に心を開いていく。ヴァイオレットが帰る最後の夜にイザベラからある人に手紙を書いて欲しいと頼まれる。その相手は離れ離れになってしまった妹(テイラー)である。施設に預けられていたテイラーのもとにイザベラとヴァイオレットからの手紙が届く。ヴァイオレットは施設を出て困ったことがあったら自分を訪ねてくるようにと記していた。テイラーは郵便配達人になりたいと訪ねてくる。ヴァイオレットに文字を教えてもらい今度はテイラーからイザベラへ手紙を書くことに。しかし、イザベラの所在も住所も分からなくなってしまっていた。八方手をつくしなんとか住所を突き止め、無事に届けられることになりー。

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 観賞した感想はやっぱり『美しい』です。後から知ったのですがこの原作者が作品を創る上で心がけていること、大事にしていることが『最初と最後は美しく。読後の余韻が良いこと。』だそうです。私の感じ取ったことが間違っていなかったことでちょっと嬉しくなりました。その原作者の意思を最大限汲み取って映像にしている京都アニメーションさんは流石の一言です。原作者のストーリーが京都アニメーションさんの映像で相乗効果となって何倍、何十倍にも美しく描かれていると思いました。ヴァイオレットちゃんのキレイさ、逆光時の光の表現の美しさ、青く澄み渡った空を見上げるようなカメラワーク、どの演出をとってもプロの技術が詰まっていて、やっぱり大好きなアニメとして再確認し、思わず魅せられたシーンを探しじっくり見て何度も余韻に浸りました。しかし余韻とともにこの技術を壊滅させようとしたあの放火犯に怒りが沸いてきたのは言うまでもありません。ここまでの技術に昇華させるのにどれほどの時間が費やされたか、どれだけの人が関わってきたか、考えだすと胸が苦しくなる思いです。ちょっと脱線してしまいましたが、私が思うこの作品の素晴らしいところは悲しくて涙してしまうのではなく、幸せなことで涙し、余韻に浸れるということだと思います。大袈裟に言うと心が浄化されます笑。

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 人には好みがあるので反対の意見もあるかと思いますが、私はこのアニメを是非オススメしたいと思います。大人が見ても笑われないアニメであると断言できます。美しいものが見たい、余韻に浸りたい、幸せな気持ちになりたいと思っている方は是非見てみましょう。アニメ趣味を笑う人(ジブリ&ディズニーはOKとか言ってる謎の人達)にこそ見てほしいくらいに思っています。今のアニメの技術力の高さに驚ききっとアニメにハマってしまうかも?

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 さて、今年の9月には新しい劇場版が上映されるようです。上のイラストを見てもため息の出る美しさですね。技術が潰えなくて安心しました。コロナの影響で一度延期になり?再延期にならないことを祈っています。非常に楽しみにしているので劇場まで足を運んで観賞したいところですがコロナも怖いのでどうしましょうかね。皆さんは絶対いきますか? 私はいい大人なのでリスク管理をしっかりし状況を見てその時考えます。気持ちは絶対いきたいです。

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