DONUTSの取締役を退任しました

2024年6月30日の任期満了をもって、株式会社DONUTSの取締役を退任しました。今後は、共同創業者 顧問として関わっていきます。

まずは、この選択を快諾してくれた、DONUTSの共同創業者であり、代表であり、友人の西村に、感謝の意を表したいです。
振り返れば、西村とは2003年に出会ってから21年、DONUTSを始めてから18年の付き合いになり、正直、家族より濃密な時間を過ごしてきました。
立場は変われど、これからもお互いに刺激を与え合う関係でありたいと思っています。


後ろ髪を引かれる思いがないかと問われれば、それは当然あります。
自分の約18年を投じてきた会社、事業、そしてそこには従業員や取引先を含む、多くの方々がいます。
決断は容易ではありませんでした。
ただ、今、どうしても踏み出さなければならないと思い、今回の決断に至りました。


私は、スタートアップやベンチャー企業の経営は、CEOがコンセプトを考え、それをNo.2以下がどのように実現するかという役割分担で行うものだと考えています。

また、合理的な判断に関しては、CEOと他の経営メンバーの結論は一致することが多いですが、時には論理だけでは判断できない場面もあります。そのような場合、他の経営メンバーは反対意見も含めて複数の選択肢を提示しますが、最後はCEOが意思決定します。その際、CEOは直感や好みで決めて良いし、むしろそうするべきだと考えます。そうすることで、唯一無二のものが生まれるし、一貫性が保たれて、他を圧倒するものを生み出せると信じています。


その考えの下、自分のスキルや経験を生かす形でフルコミットしている中で、自らコンセプトを打ち立て、私の直感や好みで意思決定した先にあるものを見てみたい、という思いが徐々に強まってきました。
また、今年45歳になること、ビジネスパーソンとしてピークアウトを迎えることが視野に入ってきたこと、元気に生きていることが当たり前ではないと感じることが多くなる中で「このままで良いのか?」という自問自答をすることが増えました。
そのような中、ちょうど取締役の任期満了というタイミングもあり、DONUTSとの関わり方を変えようと決心しました。そして、この決断をできたのは、以前は想像もできなかった優秀な経営メンバー達がしっかりと西村を支えているということが大きいです。


遠回りも多かったように思いますが、今も18年目とは思えないほどの新規事業・新規プロダクトに溢れ、創業からこれまで、常に刺激的で、喜怒哀楽を存分に感じて駆け抜けた日々でした。
7月以降のことは、特に決まっていません。じっくりと時間をかけて、自分なりのコンセプトを構築していきたいと考えています。


これからも、DONUTSを、根岸心を、どうぞよろしくお願いします!

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