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kickstarter 2022年11月 気になるプロジェクト①【Fit to Print】

どうも、Duckです。
皆さんは日頃、情報をどこから仕入れているでしょうか。
最近はSNSを中心に集めている方が多いように思いますが、テレビや新聞から情報を得る方もいるかと思います。
特に新聞は電子版やポッドキャストを使った音声配信などの新しいサービスも多く、時代の移り変わりを感じずにはいられません。
今回紹介するゲームは新聞の編集者を題材とした作品です。
テーマ的にもあまりないタイプの作品なので、気になっちゃいました。
既に多くの支援者を集めている作品でもあるので、悩まれている方は是非参考にしてくださいね。

【Fit to Print】

https://boardgamegeek.com/boardgame/352574/fit-print

プレイ人数:1~6人
プレイ時間:15~30分
メカニズム: Closed Drafting, End Game Bonuses, Grid Coverage, Pattern Building, Real-Time, Set Collection, Solo, Square Grid, Tile Placement, Variable Set-up 
BGG Weight:1.50
デザイナー:Peter McPherson
アーティスト: Ian O'Toole
パブリッシャー:Flatout Games
キャンペーン期間:11月9日~12月10日14時00分迄
参考リンク集:

https://www.kickstarter.com/projects/flatoutgames/fit-to-print/description

概要

小さな町の新聞社の編集者であるプレイヤーは新聞の〆切が間近に迫る中、他の新聞社より大きな写真や記事、収入源となる広告を一面に配して、最も価値ある情報を情報を届けることを目的とした作品です。
プレイ時間は15~30分の軽量級。
最大6人まで遊べ、12月4日現在のベスト人数は6人と多ければ多い程、楽しめる作品のようです。
デザイナーは Peter McPherson氏です。
代表作は、小さな町の町長として限られた資材を使って街を大きくしていく作品『Tinny Town』や、宇宙を自由に移動できるワームホール生成機構を備えた宇宙船の船長として全宇宙にネットワークを構築し、大金を稼ぐことを目的とした作品『Wormholes』があります。

https://boardgamegeek.com/boardgame/265736/tiny-towns
https://boardgamegeek.com/boardgame/350689/wormholes

『Tinny Town』は日本でもケンビルから発売されているため、ファンも多いのではないでしょうか。
アートワークを担当するのはVital Lacerda氏の作品で有名なIan O'Toole氏。
直近で発表されている彼が関わっている作品ですと、『Mercado de Lisboa』のJulián Pombo氏の新作でウルグアイのエネルギー問題にスポットを当てた『Pampero』や、紋章学を題材とした『Blazon』などがあります。

https://boardgamegeek.com/boardgame/304510/pampero
https://boardgamegeek.com/boardgame/311610/blazon

Ian O'Toole氏が描く動物キャラクターのイラストは珍しい。
可愛い感じではありませんが、結構好きですね。
パブリッシャーは2017年に設立されたFlatout Gamesです。

https://boardgamegeek.com/boardgamepublisher/42733/flatout-games

このパブリッシャーはシンプルなルール、高いリプレイ性、パズル要素のあるゲームを好んで発行しているようで、過去に手掛けた作品だとドイツ年間ゲーム大賞2022年大賞を受賞した『Cascadia』や、キルト生地を縫い合わせて猫を集める『Calico』などがあります。


https://boardgamegeek.com/boardgame/295947/cascadia
https://boardgamegeek.com/boardgame/283155/calico

Flatout Gamesは本作も含め、過去に4本もの作品をKickstarter上で支援者を募集していました。
直近だと2021年10月にプロジェクトが終了した『Verdant』があります。

https://boardgamegeek.com/boardgame/334065/verdant

こちらは2022年9月に完成となっており、アップデートを見る限りは予定通り発送準備も完了していたようです。
日本の支援者的には日本語版で発売される可能性がどれだけあるのかが気になるところですが、過去にFlatout Gamesが手掛けた作品で日本語版が発売されていない作品は極めて少ないです。
ちなみに発行元は…

アークライト 『Calico』『Verdant』

ケンビル 『Cascadia』

コロコロ堂 『Ten』

https://boardgamegeek.com/boardgame/335609/ten

となっています。
日本語版が発行される可能性高そうに見えますねぇ。

ルール紹介

3ラウンド(3日間)に渡って新聞の編集を行い、ゲーム終了時に広告収入が最も低いプレイヤーは脱落し、その後、最も得点が高いプレイヤーが勝者となります。
各ラウンドは2フェーズから構成され、手番の概念はありません。
各フェーズはプレイヤーごとに実行し、それらのフェーズが終わったら他のプレイヤーが終わるまで待つ形になります。
これだけ聞くとダウンタイムが長いゲームではないかと思われる方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。
何故なら、ゲーム開始前に各ラウンドの制限時間を決めるからです。
一番簡単なモードであっても5分、短いと3分と作品の設定通り、なかなか切羽詰まった状況なのが分かりますね。

では、続いて各フェーズの説明をしていきましょう。
まずはレポートフェイズです。
こちらのフェイズでは中央に裏向きで置かれた記事や写真、広告といったタイルを好きなだけ選び、自身のデスクに集めます。

https://www.kickstarter.com/projects/flatoutgames/fit-to-print/description

好きなだけとれると聞くと、どの記事を選べばよいのか悩んじゃいますよね。
ただ、ここで注意しなければならないのは次のレイアウトフェイズで記事の配置をする際、もしも手元のデスクが記事残っていると失点となってしまいます。
そのため、レイアウトフェイズで使う記事だけを選んで獲得することが重要となる訳です。
一気に難易度が上がった感じがしますよね。
一応、デスクに残った記事は次のラウンドに持ち越せるといったメリットも存在するので、戦略的に残すのもアリだとは思います。
失点を警戒し過ぎて、紙面がスカスカなのも問題ですからね。
そこら辺のバランスが難しいように思います。

続いて、レイアウトフェイズです。

https://www.kickstarter.com/projects/flatoutgames/fit-to-print/description

こちらのフェイズでは集めた記事を紙面に配置していく訳ですが、配置にはいくつかのルールが存在します。
例えば、同じ色の記事は隣接させられないとか、広告は他の広告と隣接してはいけないなどです。
他にも記事に描かれたアイコンによって良し悪しを表しているのですが、良いニュースと悪いニュースの個数が等しくなければ失点となったり、空きスペースの大きさによって加点と減点があったりと考えることは多めです。

https://www.kickstarter.com/projects/flatoutgames/fit-to-print/description

全プレイヤーの記事が完成するか、時間切れになるとラウンドの点数計算が始まります。
点数は前述したようなアイコンの個数によって左右されるものだけでなく、記事に予め設定されている勝利点などもあります。
また、このときに広告の収入を計算するのも忘れないようにしなければなりません。

これがラウンドの大まかな流れとなります。
全てのラウンドが終了したら、3ラウンドを通して最も広告収入が低いプレイヤーは脱落してしまいます。
そうです、どんなに上手く記事を紙面に並べられていたとしても、広告収入が得られていないと脱落してしまうのです。
単純に勝利点を集めてるだけでは勝てないのは痺れますね。

その他

本作にはストレッチゴールが設定されており、今のところ9個までは解放となっています。
内容的にはカードやボード類のアップグレードが中心のようで、カードの追加は今のところほぼなさそうですね。
ちなみにKickstarter限定のコンテンツとしては、全てのプレッジに同梱されるKS Promo Packだけかと思われます。

プレッジ額は1個あたり$29と想像以上にお安いように感じています。
それに加え、今流行りのPnPデータを公開もあるらしく、私的にはポイント高いですね。
送料についても$19と昨今の情勢を鑑みても良心的だと思います。
グループプレッジの場合、6個セットで$56(一人当たり$7)と半額以下まで抑えられます。

https://www.kickstarter.com/projects/flatoutgames/fit-to-print/description


もしも手渡しが可能なのであれば、他の支援者とグループで支援するのも良いかもしれませんね。

【まとめ】

如何だったでしょうか。
本作は軽量級とはいえ、時間制限が設けられている作品だけに日本国内で発売されたとしても好みが分かれそうな予感。
概要でも触れましたが、これまでの経緯を見る限り、日本語版が発売される可能性は高いように感じています。
そのため、余程早く遊びたいとか、Kickstarter限定プロモパックが欲しいとかなら支援しても良いかもしれませんね。

私の投稿をいつも読んでくださる方々は、軽量級のゲーム紹介だったので珍しいと思われる方もいたかもしれませんね。
印象は薄いかもしれませんが、私も軽量級のゲームは結構好きなんですよ。
トリックテイキング好きで買い集めていますし、私的には重量級ゲームの合間に遊ぶ清涼剤みたいな位置付けかな。
また、気になる軽量級ゲームがあれば重量級ゲーム同様、ご紹介したいと思います。
では、次の更新をお待ちくださいませ。

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