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kickstarter 2021年4月前半 気になるプロジェクトまとめ

新年度に入り、忙しい日々が続いておりますが、如何お過ごしでしょうか。
ゲームマーケット直前にも関わらず、全くチェックできていないDuckです。
今回のゲームマーケットは前回の秋に比べて参加サークル数が少ないため、本来なら簡単にチェックできるはずなのですが、思うように情報が集められていない状況です。
そんな訳で、今のところ予約数もいつもより少なめ。
支出が抑えられて良いような気もするのですが、何となく寂しく感じるのは何故でしょうか。
さて、今回はそんな寂しい気持ちを胸に抱えつつ、4月前半のKickstarter情報をチェックしていきたいと思います。
今回もTantrum House様(https://www.youtube.com/user/tantrumhousegames)のまとめ動画を参考に紹介させて頂きました。
既にプロジェクトがスタートしているものもありますが、そこはそれとして支援するか否かの参考にしてもらえれば幸いです。
※出典の明記がない画像は全てBGGからお借りしています。
※記載された内容に誤りがあった場合、ご指摘頂けると助かります。

【Hippocrates】

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プレイ人数:1~4
プレイ時間:90~120
メカニズム:End Game Bonuses, Solo, Tile Placement
BGG Weight:3.00
デザイナー:Alain Orban
アーティスト:Laura Bevon
パブリッシャー:Game Brewer
キャンペーン期間:4月5日~
BGG URL:https://boardgamegeek.com/boardgame/327971/hippocrates
Kickstarter URL:https://www.kickstarter.com/projects/gamebrewer/hippocrates?ref=profile_saved_projects_live

古代ギリシャの医師ヒポクラテスの亡き後、プレイヤーは彼の弟子の1人となって知名度を高めていき、地中海中から患者が集まるような後継者になることを目指す作品。
プレイ時間は90~120分の中重量級。
デザイナーはAlain Orban氏。
『Troyes』や『Black Angel』のデザイナーの1人として名を連ねています。

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ですが、今作のようにAlain Orban氏名義でデザインした作品はBGGに登録されている限り『Santy Anno』のみのようです。

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アートワークを担当したのはLaura Bevon氏。
彼女が過去に携わった作品としては『Between Two Castles of Mad King Ludwig』や『Ceylon』が有名です。

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淡い色遣いが素敵です。
今作では人物のイラストが多く描いており、いつもの雰囲気とは異なる印象を受けています。

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パブリッシャーはベルギーに拠点を構える、お馴染みのGame Brewer。

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こちらが出版している作品は近年、日本国内でも流通しているため知っている方も多いのではないでしょうか。
例えば、中国の紫禁城を舞台に贈り物を駆使して有力な豪族を目指す『Gùgōng』や、パリの街を舞台に不動産投資家として象徴的な建物に投資し、勝利点を集める『Paris』などがあります。

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他には少し前までプロジェクトを実施していた『Stroganov』もGame Brewerの作品です。

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ちなみにGame Brewerのスケジュール管理については【kickstarter 2021年2月前半 気になるプロジェクトまとめ】の『Stroganov』でも触れましたが、到着の遅れよりも一般流通のタイミングに難がある印象を持っています。
ゲームは全4ラウンドから構成され、更に各ラウンドには5つのフェーズがあります。
フェーズには患者の受入、医師への報酬、新しい医師の雇用と薬品の購入、患者の治療、次ラウンドの準備といった流れで進んでいきます。
受け入れる患者の中には治療が容易な者もいるようですが、治療が困難な患者を助けた方が得られる名声が高くなるらしく、どの患者を受け入れるかは重要な要素となりそうですね。
プレッジ額はコンポーネント量からも分かる通り、少しだけお高め。

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これだけタイルやコマが入っていれば、仕方ないような気もします。
最近、医療テーマの作品に惹かれる傾向があるので、今月の要検討案件ですね。

【Mosaic: A Story of Civilization】

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プレイ人数:2~6
プレイ時間:90~120
メカニズム:Action Queue, Area Majority, Card Drafting, Hand Management
BGG Weight:不明
デザイナー:Glenn Drover
アーティスト:Jared Blando, Hendrik Noack, Jacoby O'Connor, Grzegorz Pedrycz, Jessica Riola, Erica Rossi, Annie Stegg
パブリッシャー:Forbidden Games
キャンペーン期間:4月13日~
BGG URL:https://boardgamegeek.com/boardgame/329551/mosaic-story-civilization

『Railways of the World』のデザイナーによる新たなシヴィライゼーションゲーム。

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プレイ時間は90~120分の中重量級。
シヴィライゼーション系のゲームにしては思っていたよりも短い印象。
どれだけ重量級ゲームを想像してるんだと言われそうな気もしますが、正直5時間ぐらいは覚悟してたりします。
デザイナーはGlenn Drover氏。
先程も紹介した蒸気機関車の鉄道網を大陸全土に広げていく『Railways of the World』の他にも、いくつもの有名作を手掛ける方です。
例えば、大航海時代を題材とした『Age of Empires III: The Age of Discovery』や、成長目まぐるしいアストリアの街を舞台に可愛い動物たちが産業に投資し、巨万の富を得ることを目的とした『
Raccoon Tycoon』などが有名です。

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BGG上の評価は高くありませんが、彼が制作したシヴィライゼーションゲームとして『Sid Meier's Civilization: The Boardgame』があります。

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アートワークを担当するのはJared Blando氏、Hendrik Noack氏、Jacoby O'Connor氏、Grzegorz Pedrycz氏、Jessica Riola氏、Erica Rossi氏、Annie Stegg氏の7名です。
まず、Jared Blando氏は最も有名な18xx系である『1830: Railways & Robber Barons』に参加していた方。

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次に紹介するHendrik Noack氏は『Glen More』の続編に当たる『Glen More II: Chronicles』に関わっていました。

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続いてはJacoby O'Connor氏です。
彼は先程も紹介した『Age of Empires III: The Age of Discovery』のイラストに関わっていました。
他にも生物の進化と弱肉強食を題材とした『Evolution』の製作チームにも名を連ねています。

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また、先程紹介した『Raccoon Tycoon』のアートワークも担当しているようです。
Grzegorz Pedrycz氏は某恐竜映画を彷彿とさせる『DinoGenics』のアートワークに参加していました。

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Jessica Riola氏は参加している作品は少ないものの、国内でも一部流通していた1880年代の発明と産業に焦点を当てた『Tesla vs. Edison: War of Currents』に関わっていました。

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Erica Rossi氏は今回が初の作品となります。
どんなイラストを描かれるのか、楽しみですね。
Annie Stegg氏はJacoby O'Connor氏と一緒に『Raccoon Tycoon』のアートワークに名を連ねていた方です。
以上7名、なかなか濃いメンバーが集まっているように感じますね。
既に公開されているイラストは写真にも見えるリアルさが特徴的です。

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このレベルのイラストが他にも登場するかと思うと、とても楽しみですね。
パブリッシャーはForbidden Gamesです。

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『Raccoon Tycoon』もこちらのパブリッシャーから発行されています。
また、最近ですと魔法と陰謀渦巻くアストリアを舞台に呪文の研究や使い魔の召喚、ダンジョンの探索などを通して大魔法使いを目指す、『Lizard Wizard』もこちらの作品となっています。

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ちなみに『Lizard Wizard』は当初の予定だと2021年2月頃にゲームが完成する予定となっていましたが、2月5日のアップデートを見る限り、未だに発送されておらず、この調子で進むと7月初旬に到着予定とのことです。
もし支援するのであれば、ある程度の遅れは覚悟した方が良いかもしれません。
本作はアクション選択制を採用しておで、7つのアクションから1つを選ぶことでゲームが進んでいきます。
選択できるアクションには技術の習得、都市や街の建設やプロジェクトの達成、軍事増強など、シヴィライゼーションゲームならではのものも多くあります。
他にも世界の七不思議に数えられる建造物の建設といったアクションがあるらしく、BGG上ではそれらの3Dタイルの画像が公開されていました。

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ゲームの全体像が見えないため、これらの3Dタイルがどのように配置されるのかまでは分かりませんが、こんな画像を見せられたら俄然期待度が高まりますね。
技術やプロジェクトを達成すると、9つある文明を構成する要素の内、1つを手に入れることができ、これらの組み合わせによって新しい技術が生まれたり、勝利点を得られるようになったりとするようです。
何とも複雑な要素がてんこ盛りですが、これは見逃せない作品となりそうです。
なお、プレッジ額はコンポーネントの多さや精巧な3Dタイルを加味して、お高めな値段設定となる気がしています。
最低でも8000円ぐらいは行くのではないかと予想。
テーマ的には相当気になる内容なので、続報が楽しみな作品です。

【まとめ】

今回、2作品を取り上げ、紹介させてもらいました。
ご興味を持ってもらえましたでしょうか。
ここのところ、割と軽めな作品を中心に紹介していましたが、今回は久々に重めな作品が中心です。
個人的には重量級ゲームは大好きなので、どちらの作品も非常に魅力的で、支援検討案件となっています。
しかし、今月の下旬には『Monster Hunter World: The Board Game』のプロジェクト開始が目前に迫っており、油断できない状況のように思います。

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ちなみに私は今のところ、支援する予定はありません。
ですが、魅力的なモンスターの多さに私の意志も激しく揺らいでしまっている感じはします。
そんなこんなで、例によって欲望溢れまくっているDuckなのでしたとさ。

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